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3月11日(火)のつぶやき

2014-03-12 01:23:18 | 写俳

「10歳の春/裏庭の桜が/満開のとき/ぼくは出奔した/泣きながら少女は/坂を駆けおりて/一冊の詩集を手渡してくれた/ぼくはただ黙って俯き/少女の愛を受け取った/ぼくは貨物船で島を離れた/桟橋に少女は立ちすくしたまま/ぼくの記憶になった/幼い初恋です」 #詩 #twpoem


「15歳の冬/隣町の画塾で/初めて裸婦を/描いたのです/手がふるえ/ぼくは蒼白な血流を知った/ぼくより3歳年下の/少女は平然と/画布に向かっていた/毎週金曜日の夜/逢うのが楽しみだったが/ある日少女は/画塾に来なくなった/そして5年後/八木重吉の詩集が届いた」 #詩 #らかん亭


【今日の季語1534】春怒濤(はるどとう):「春の波」の傍題で「春濤」などとも。春の海は気象の変化で俄に荒海に一転することが多い。例句はそこに東日本大震災の記憶を配した。◆悉く死者のこゑなり春怒濤(安田青彦) #jhaiku #kigo

志摩欣哉(墨草庵)さんがリツイート | RT