ミラクルなる日々 とジンセイプロ

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お薦めの映画 @邦画「折り梅」 考えさせられる

2007-12-13 22:33:15 | 映画
折り梅

松井久子第2作監督作 原田美枝子、吉行和子他

老人介護、痴呆を扱った作品。独り暮らしをしていた母親を引き取った3男(トミーズ雅)。同居間もなくして姑の痴呆が始まる。痴呆を家族に抱えることの苦悩、大変さが実にリアルに描かれており観ていて痛々しいほどに。でも、ある時を堺にして嫁(原田美枝子)の心に変化が・・・
涙ボロボロ出ました。前半は大変さが描かれ続け、後半からはもう感動というか激しく泣きます。決して痴呆を暗く悲しいコトとして描こうとしてはいません。痴呆と向き合って正しく理解して行く事で生き生きと暮らせるんだと勇気付けられます。
兎に角、原田美枝子と吉行和子が素晴らしいです。
原田美枝子も大好きです。平凡な主婦の役でも、凄く存在感のある演技をします。素敵です。それに引き換えトミーズ雅の演技がヒド過ぎ。学芸会レベルの台詞です。そこだけが残念

DVD特典の監督インタビュー(折り梅が出来るまで)を観て、改めてこの映画の凄さを感じます。決して興行的な成功を求めた作品でも無く、監督の撮りたいって熱意とそれを応援する全国の支援者(ユキエを観て感動した方々、特に痴呆老人を抱えた人々)の頑張りで出来上がった作品なのです。原作となった本「忘れてもしあわせ」は現実の痴呆介護日記を出版したもの。その原作者の住む愛知県豊明市が市民団体の署名によって映画制作費の1/3である5000万を出資して支援してます。
さらに撮影には200名を超える市民ボランティアが参加し、マサに皆の力で作り上げた作品だそうです。そして、一般上映以外に全国で行われた「自主上映会」で入場者数100万人突破という凄いコトを成し遂げた作品でもあります。
確かにそれだけの説得力のある、力のある素晴らしい作品です。

難しいテーマなので一般受けはどうか判りませんが