ミラクルなる日々 とジンセイプロ

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週刊 タイトル未定の小説 ~3話~

2007-12-04 20:34:49 | その他 いろいろ
若い男の名前は 青木裕二 20歳
昨夜嵐の中一晩中飲み歩いていたらしく、本人はかなり泥酔状態な為まともに調書がとれない
とりあえず、免許証から名前と年齢・住所を確認したしだいだ。
誰か連絡の付く人間は居ないかと問いただしても、俺は世界でひとりぼっちなんだとか、誰も信用出来ないとか言うばかりでらちがあかない。携帯もどこかで落としたのか、最初から持たずに出かけたのか持っていなかった。
とりあえず、酔いがさめるまでまともな受け答えは望めそうもないので、一旦留置場で休ませることになった。

いい気なもんで、留置所に押し込んだとたんいびきをかいて寝てしまった。

やすこママに被害届けを出すか出さないか確認をしたが、大した被害でもないという事と
相手が未だ幼い青年だって事で被害届けは出さないことになった。
本人が起きたらきつくお灸をすえて、改めてお詫びに行くよう伝えるからと約束をして、やすこさんには帰ってもらう事となった。
朝っぱらからとんだ騒ぎに少々疲れてしまったが、そのおかげで課長の嫌な顔を見ずに済んだのも事実だ。現場からではなく学卒の課長には我々の苦労なんて関係なく、顔を見れば嬉しくも無い言葉ばかりを頂戴する。
今朝も顔を見たが、事情聴取中だって事でなにも言わずそのままどこかへ出かけたようだ

この日は数日前に発生した小さな窃盗事件の聞き込みで出かける予定だった為、後の事は他の署員に任せて相棒の大杉と出かけた

一通り近所を周って目撃者などを聴いて回ったがさして有力な情報など得られもしなかった。大杉とは別件で調べておきたいことが有るからと言って、夕方前に分かれた。

どうしても今日中に立ち寄らなければならない場所があったからだ。