goo blog サービス終了のお知らせ 

Technomaestro-テクノマエストロ-

技術立国日本を影で支える技術者たちをかっこよく紹介!少しでも興味を持っていただければ幸いです。

#012「白き巨人に挑み続ける男」

2005-03-14 22:57:39 | Weblog
今回のホームページでは「白き巨人」発泡スチロールの問題に挑み続ける
(株)東洋プラストの林原氏を紹介しています。

発泡スチロールは緩衝材としてはすばらしい性能を有しているのですけど
その性能があだとなり処理に困ってしまいます。
緩衝材として林原氏の提案するような土や海に帰るような
環境に優しい緩衝材の実用化が急がれます。

その他に有名な緩衝材としては「プチプチ」の愛称(?)で呼ばれる
「気泡シート」(と言うらしいです)があります。
プチプチが最初アメリカで開発されたとき、何に使うか考えたそうです。
最初は壁紙、次はプールの防水カバーにしたけどイマイチ。
そこでコンピュータ-を包むようにしたところ、緩衝材として大ヒット。

このプチプチ。ビニルではなくポリエチレンで作られているため
燃やしても無害で、ゴミに出すときはぜひ、プチプチやって
ゴミを減らしたいところ。
もうすぐ始まる愛知万博ではプチプチだけで作られる
「プチプチハウス」なるものが出展されるとか。
プチプチされて一日と持たないのでは?とやや心配。

今回はトウモロコシでつくる緩衝材のお話です!


http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm

#011「輪っかにすべてを捧げた男」

2005-03-13 23:56:12 | Weblog
今回は釣りというスポートをレジャーにすべく
ガイドの開発を行った男、富士工業の大村氏の紹介です。

富士工業は、2万点におよぶ釣具のパーツ、
特にガイドと呼ばれるロッドコンポーネントの
設計・製造・販売で、トップシェアを誇る企業です。
日本国内で約90%、海外高級品で約80%のシェアを占める「FUJI」が、同社のブランドです。

富士工業は、1960年に釣具分野の参入を果たしました。
1963年に、新しい釣り竿用ガイドを開発しました。
これは『フジセラガイド』といい、釣り糸を竿に沿わせるガイドを
ファインセラミックス、ショックアブソーバー、金属の組み合わせで作り出したものです。
これは、釣具にファインセラミックスを採用した初めての製品だったといわれています。

釣り糸に負荷をかけないガイドの開発を続けていた富士工業にとって、
ファインセラミックスの持つ特性、滑らかな表面、硬さ、軽さは最適なものでした。

1967年には、アルミナ オキサイドを利用したガイド『フジハードガイド』を発表。
これは、対磨耗性能が非常に高くなったものでした。
減らず、割れずということで、日本のみならず、米国においても大きなヒットとなり、
FIJIの名が、全米に知られるきっかけとなりました。

しかし、本稿でも触れたように、これでも要望に応えられない分野があることがわかりました。
カリフォルニアなどで、カツオを釣る場合には、非常に早いスピードで、
釣り糸が引き出させることがあり、その場合に『フジハードガイド』でも、
適切でない場合がありました。
それは釣り糸とガイドのリングがこすりあわされることで、熱が発生してしまい、
その結果、釣り糸がダメージを受けてしまうことです。
これを解消するために、熱を逃がす性質を持つファインセラミックスを探すことになり、
ファインセラミックス、SiC(シリコンカーバイト)をいち早く、
プロダクト化し『フジSiCガイド』として、1981年に世に出しました。
これによって、釣り竿のガイドとして必要とされる、
高い放熱機能、軽さ、硬さ、滑らかさがそろったガイドができあがったのです。

大村氏はこう言います。
「それぞれの節目は、約10年ごとに訪れています。
今後も、弊社は、ファインセラミックスを初めとする新素材の研究を続け、
世界のマーケットに対して、常に新しい提案をしていくことになります」

今回は輪っかにすべてを捧げた男を格好良く紹介しています。
http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm

#010「小さくても大きな男」

2005-03-13 03:48:52 | Weblog
今回はデジタルカメラなどに使われる記憶媒体
「フラッシュメモリ」を開発した
日立製作所の内田氏が主人公です。
また「詳細」にはフラッシュメモリについて
簡単に紹介しています。

今回はデジタルメディアということで
デジタル業界の有名な法則を紹介。

①グロッシュの法則
 「電子計算機の性能は価格の二乗に比例する」
by ハーブ・グロッシュ
これはあるコンピュータが別のコンピュータの倍の価格なら、
処理能力は4倍になるという理論で、これが正しければ
大型コンピュータや大型システムを買う方が有利と言うことになります。
1960年代から1970年代までほぼその通りに推移したハード優先の時代でした。
当時、IBMが大型汎用コンピュータで世界を制したシステム中心の時代でした。

②ムーアの法則
 「ICチップに集積できるトランジスターの数は18-24ヶ月毎に倍になる」
by ゴードン・ムーア
以上の法則は実際にその通りになり、コンピュータの計算能力は
1979→2000年で140倍に、メモリーは1984→1994には99%コストダウンされ、
ただ同然となりました。

1990年代までの2つの法則は正しく働き、
この結果、最も安いメディアはデジタルになりました。

③メトカルフェの法則
 「ネットワークの価値は接続ユーザー数の二乗に比例する」
by ロバート・メトカルフェ
ネットワークの価値はユーザー数の増加に対し急激に上昇するが、
ネットワークのコストは直線的にしか上昇しないという理論です。

④カオの法則
 「一本の光ファイバーで送れる伝送路と通信容量がムーアの法則より早い勢いで増加する。」
by シモン カオ
これまでの計算能力やメモリー容量ではなく、求められる能力はネットワーク力に変わりました。
実際に1979→2000年の電送速度は13,000倍という凄い革新が行われ、
従来の「コンピュータ」から、通 信とコンピュータが融合した「IT」が主役になりました。

こんな法則も「原理」ではないため
革新のスピードのおいてきぼりにされるものですね。
今回はデジタルメディアの優秀児「スマートメディア」の生みの親のお話です。


http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm

#009「テクノロジーの最速男」

2005-03-11 23:39:27 | Weblog
今回はビデオダビング技術のお話です。
増加するソフト需要に応えるべく登場したTMD技術を開発した
オタリ(株)の曽田氏を紹介しています。
また、アナログテープの原理にも簡単に触れていますので
興味のある方は私のホームページを覗いて見てください。

アナログ技術は現在、デジタル技術に
取って代わられようとしています。
そのデジタル技術の我々の生活に
最もなじみがあるのがCD及びDVDだと思います。
このCD(DVD)。読み取るときの光は
赤色というのがこれまでの装置でしたが、
次世代規格として青色レーザーを使った
ブルーレイ(Blu-Ray)ディスクなるものが
登場してきています。
英語でのBlu-rayという名称が「Blue-」ではくて
「Blu-」となったのは、Blue(青)という一般単語は
商標として登録ができない為、eを取ったと言われています。

曰く、赤色から青色にレーザー光色を変えたことで
より細かな溝ピッチに対応できるようになったということで
12cm片面一層での記録容量は4.7GB→23GB
と約5倍!!

世の中、どんどん便利になるなぁ。
あ、でも光学ドライブ買い替えなきゃ…

http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm

#008「乾かす男」

2005-03-10 23:17:53 | Weblog
今回は乾燥技術に関するお話。
「ハイパードライ」の生みの親、エリー株式会社の八木氏です。
このハイパードライは本稿でも触れていますが
「マイクロ波」+「真空」+「遠赤外線」と
既存の3つの技術を組み合わせた新技術です。
私のホームページの大テーマであり、
トップに載せているこの言葉

「もはや「発明」と呼ぶほどの大きなドラマは、
そういくつも生まれないだろう。
ならば技術には、もう先はないのいか。
そんなことはありえない。
技術開発が進めば進むほど、
それらを“種”にしてかけあわせることで
新技術は確実に生まれるのである。」

というのをまさに地で行く発明といえるのではないでしょうか?

さて、現在の乾燥技術は真空とは切っても切れない関係にあります。
それは水分を蒸発させるのには真空にするのが最も適しているからです。
気圧が低いと沸点は下がり、気圧が高いと沸点は上がります。
これを利用した身近な技術のひとつに「圧力鍋」があります。
鍋を密閉して、火にかけると鍋の中で蒸気が発生しますが、
蒸気は鍋の外に出られないので、鍋の中の圧力が高くなってきます。
そうすると、簡単に蒸気が発生しづらくなります。
蒸気が発生するときにエネルギーが使われるのですが、
蒸気が発生しないので、鍋は更に温度上昇します。
つまり、鍋を密閉すると圧力が高くなり沸騰温度も高くなるのです。
圧力鍋の圧力は、鍋によっても違いますが、
ゲージ圧で大体、0.8気圧、温度で120℃になります。
高温で調理するので、短時間に調理する事が出来ます。
通常、圧力鍋は、普通の鍋の1/3の時間で調理出来ますので、
時間の短縮は勿論、光熱費の節約にもなります。
光熱費は、普通の鍋の1/4とも言われています。


今回は真空技術のお話です。

<ahref="http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm ">http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm