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Technomaestro-テクノマエストロ-

技術立国日本を影で支える技術者たちをかっこよく紹介!少しでも興味を持っていただければ幸いです。

#020「味に尺度を与えた男」

2005-03-27 02:21:52 | Weblog
テクノマエストロ。
今回は味に尺度を与えた男である
九州大学大学院システム情報科学研究科の
都甲氏の紹介です。
味覚は5つの基本味である
甘味、酸味、塩味、苦味、旨味
が支配的で変わってきます。
都甲氏は5つの基本味を数値化することによって
味覚をはかる装置を開発しました。

プリンに醤油をかけるとウニの味になります。
プリンに醤油だと、ウニもプリンも卵由来だし、
舌触りも似ています。
プリンの甘さを醤油で打ち消し、塩辛くすると、
確かにウニの味に近づきそう。
ただ、安いウニにしか近づかない。
高いウニはやはりそれだけの理由があるのでしょうか。

と科学的に考えていくと二つの味は似ていて当然、
と言うことになります。
簡単にいうと味覚センサーはこういう事になりますかね。

都甲氏はこう言います。
「音楽は、本来聴覚の分野に属する文化である。
しかし、それを視覚で処理できる楽譜が普及したために、
私たちは21世紀にあってモーツアルトやベートーベンの曲を再現できる。
同様に味を再現できる機器を用いることで、
「食の楽譜」である「食譜」を創ることも夢ではない。
このような共通の言語、伝達手段の確立により、
誰にでもわかる共通の尺度をもって味を語り合える時代が来るであろう。
想像を超えた味覚文化の到来だ。」
今回はこの都甲氏を紹介です。
http://www.fiberbit.net/user/takuoka/technomaestro_top.htm