連続大河ブログ 原付旅 外伝
レイラインポイントコンプリートの旅
酒の肴になる酒の話
大航海時代からブリティッシュネイビー!ギムレットの巻
さて、前回はバイキングレストランの由来や村上料理長とお仕事した話そして実際に好きなものを取る(略奪!バイキングだけに)エネルギーと英気を補給いたしました。実にうまい久々の米の飯…。
酒の肴になる酒の話
大航海時代からブリティッシュネイビー!ギムレットの巻
さてさて、前回の終わりにもお話ししましたが、大航海時代、長い船旅では野菜を取れないのでビタミンCの不足が懸念されます。ビタミンCが欠落するとどうなるのか?
答えは壊血病です。壊血病になると古傷が開いたり歯が抜けたり爪が抜けたりとなかなかの大病です!ビタミンCを補給すればすぐ治るのですが、大海原の真っ只中ではなかなかそういうわけにはいきません。大航海時代にはアップルバレルと言って船員が自由に食べれるようにりんごの樽が置かれていました。デカイパーと言うお酒のメーカーでアップルバレルと言うリンゴのリキュールが販売されています。アップルバレル30mlにグレープフルーツジュースを注いで「ファニーシュトラウス」と言うカクテルがあります。
時はすぎ近代イギリス!ブリティッシュネイビー、イギリス海軍の中にギムレットと言う軍医がいました彼はビタミンCをもっと効率よく摂取する方法はないかと考え、ライムを絞ってさらに腐らないように砂糖を加えライムコーディアルと言うシロップにして船に積み込む事を考案しました。そしてイギリス海軍にはお酒が支給されています。一般の水平にはラムが将校クラスにはジンが配給されていました。
配給されたジンにライムコーディアルを入れて飲んだところ非常にうまいと言うことで「ジンライム」の誕生です。
そしてシンガポールにあるラッフルズホテルに行きバーテンダーにこのジンライムを作ってくれと頼むとバーテンダーは材料をシェイカーに入れてハードシェイク!
カクテルグラスにキューブアイスを入れてキラキラと砕かれた氷とともに液体を注ぐと!どうでしょうジンライムと分量は全く同じなのにも関わらずキリリとした味に変身です。そして、そのカクテルを木に穴を開ける道具のキリと言う意味のライムコーディアルを考案した軍医の名前ギムレットとつけました。カクテル「ギムレット」の誕生です。
近年ではドライ傾向が進んでフレッシュライムを使うパターンが多いのですがもともとはライムコーディアルを使ったというのが始まりだそうです。
このギムレットはカクテルの中でもスタンダード中のスタンダード。レイモンドチャンドラーのハードボイルド小説「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格はない」で有名な「さらば愛しき人よ」の中で主人公、探偵のマーローが好んでこのギムレットを飲んでいた。主人公のセリフに「ライムコーディアルはローズのものに限る」と言うのがあります。日本で手に入るライムシロップは凄く甘いのですが、このローズのライムコーディアルはすっきりとした辛口でアール!最高のギムレットが作れます!最近はアマゾンでも手に入りますのでぜひ。
次回 水兵にはラム!グロック船長の大きなお世話の巻
ここまで読んでくださった方の願い事が叶います様に…」
レイラインポイントコンプリートの旅
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます