天よりの宝札って弱い？！

ある日のカードキングダム練馬春日店の会話。
遊戯王で最強のカードは何かを語り合う少年達。
ゲーム版ではなく、あえて混沌の「原作漫画最強カード」での議論。

ここで「神のカード最強！」とか子供らしい事を言わないのがコイツ等。

「実は何でも跳ね返す【ゲートガーディアン】が強くないか？」
「いや、出すのが大変だろう。」
「原作版【天よりの宝札】がそのままゲーム化されたら最強ドローだよなぁ。」
「確か効果は、『手札が六枚になるようドローする』か！遊戯王で【オーキド博士】はまずいよな。」

池っち店長「・・・【天よりの宝札】については、徳島店で数千年前に結論が出ている。あのカードを原作通りに再現すると、弱い。」

「ワァッツ？！」
「ええ？！原作通りで弱いわけ無いじゃん？！」

ゆらり、と立ち上がる俺。

「良かろう・・・・貴様に【天よりの宝札】を使わせてやろう。原作通りに、な。そこに立ちたまえ。」

「うん。」

「【天よりの宝札】は、テレビや漫画でもクライマックスに使われる。
そりゃそうだ。あんな狂ったドローしまくりカード、何回も使われたら『ずっと俺のドロー！！』に決まっている。初期のポケモンが実証しているしな。」

「３枚積みしたら、次々にカード使ってドローを続けられるよね。」

「では、クライマックスで【宝札】が使われたシーンを思い出せ。何回かあったが、全部こうだ。
遊戯が『天よりの宝札！！』と宣言し、片手を高々と掲げる。
天空高く、６枚のカードが出現し、舞い降りる。
６枚のカードが遊戯の手に掴まれる。

・・・すなわち、【天よりの宝札】の効果は正確には、

『デッキから六枚になるようドローする。
ドローしたカードを天からバラ撒き、片手でキャッチしたものを手札に加える』
という物なのだ！！」

「なんだってええぇぇえ！！」

「よって徳島店では太古の昔より、こう言われている！！

『【天よりの宝札】が最強ドローカード。そう思っていた時期が僕にもありました。
しかし実際使ってみると・・・
無理。掴めてせいぜい１枚です。しかもヘタすればカードが折れるし（涙）。あのカードマジ弱いで以下略』

とな。
さあ行くぞ！見事キャッチしてみろ！！」

バラバラ

「うわぁ！」

「見ろ！１枚も取れないでは無いか！」

「まてっ！次は俺だ！」

「うわぁ！電灯の上に乗っかって落ちてこない！ジャッジ！これはどうなるんですか？！」

「友情パウワァーが足りなかったのだ！アニメでは【天よりの宝札】は仲間達一人一人から託されるカードだった（ノア編クライマックス）からな！
よし。アニメ版も再現してみよう。
『プレイヤーの上から友人６人がカードを１枚ずつ落とす。プレイヤーは片手、一挙動でそのカードを掴み、掴んだカードを手札にする。』
さあ試せ！！」

「よーし風船！」
「俺達のカード」
「託したぜ！」

「掴めねーよ！！」

結論。天よりの宝札は大変使いにくい。
あと、大会運営側としてもぜひ使わないでもらいたい（笑）。カード紛失の元となります。（今回の『宝札ごっこ』で天井に乗っかったカード、１０枚オーバー。）