開店に向け、急ピッチで開発の進んでいる“カードキングダム秋葉原駅前店”からレポート!
今回は、そもそも作るきっかけになった「事件」から!
みなさまもご存知の事と思いますが、秋葉原にはもともと、“カードキングダム秋葉原ラジオ会館店”がございます。
9月の或る日、ラジオ会館店がテナント(ビルの部屋を借りているお店)として入っているビル、“秋葉原ラジオ会館”から、テナント全店に、説明会を行ないたい、との連絡がありました。
当日の説明会でラジオ会館様側から説明されたのは、衝撃的な内容。
ラジオ会館、取り潰し→立て直し!
以下要約。
◯2011年夏以降に全館を取り潰し、2013年に立て直したい。
◯ひいては各テナント様(ビルに入っているお店のこと)には、それまでに退店して頂きたい。
エラいことです。
理由としては、ビルそのものの老朽化。
そりゃまあ、50年近くも経っているビルですから、(1962年・昭和37年建設)よくぞ今まで持った!とも言えるのですが・・・
秋葉原には、もっと古いビルもあり、(ほら、あそことか、あれとか・・・)、確かに危険なのかもしれません。
で、あれば、そのなかで、駅前のラジオ会館が率先して立て直す、というのは、当然といえば当然ですか。
駅ビルも出来たことですし、秋葉原は生まれ変わっていくのでしょう。
それ自体は良いのですが・・・
ラジオ会館店は、ラジオ会館に店を出して、せいぜい2年しかたっていませんが、中には何十年も店を出しておられる企業様もいらっしゃいます。
そういったお店にとっては、
「来年建て直すから、出ていってね。」
と言われても、いきなり一年で準備ができるかどうか。
出て行く先も、見つかるかどうか。
もちろん、ラジオ会館様も、全力でサポートしてくださるそうですし、新ビル完成の暁には、好条件で戻ってこれる、という話も提案されていました。
「でも、これから先、みんな大変だなぁ・・・でも、頑張るしか、無いよね。」
とか思ってましたが。
よく考えたら、ラジオ会館店も当事者です。何とかしないと。
思い立ったら即行動。その足で、即座に引越し先を捜す事にしました。
とは言え、もともと秋葉原では、常に物件を探し続けている僕です。
どこがダメで、どこの家賃がいくらぐらいなのか・・・は、だいたい把握しています。
ぶっちゃけ、ラジオ会館ビルのテナントが丸ごと引越しできるようなビルは、思い当たりません。
「秋葉原に、デュエルスペースのあるカードキングダムを作る、と言った、お客様との約束を果たしたい!」
と想い続けて3年近く。
いまだそんな物件にはめぐり合えなかったのですが・・・・
今回は、「秋葉原ラジオ会館店の引越し」なので、五坪(畳10枚分ぐらい)のスペースがあれば、何とかなります。少しは探しやすいでしょう。
ラジオ会館で「建て直すよ」との説明を受けたその足で、向かいのビルにフラフラと入って行きました。
そのビルには、一階にこまごまとした電気関係のお店が、複数店舗入っています。
二階には、パソコンショップのDELLさん。
小さなスペースでいいから、ここの一階に入り込めないかな~、と、軽く考えてビル管理事務所に入って行ったのですが・・・
事務所にいらしたのは、その“野村ビル”のオーナー様。
気さくな方で、ついつい、世間話で盛り上がってしまいました。
で、気がつくと、
「三階と四階が丸ごと空いてますんで、どうです?」という大きな話に。
実際に部屋を見て、ビルの窓からのその景色に、一発で気に入ってしまいました。
三階内部から。
三階の窓から道を見下ろしたところ。
素晴らしい。理想的すぎる。
ここにカードショップを作れば、駅からはめちゃくちゃ近くて、お客様も便利だわ、何よりビルは築三年足らずで凄く綺麗だわ、丈夫で安心だわで、言う事ありません。
というか、駅から出て、本通り方面を向くと、そこにいきなり看板が。
そしてすぐにデュエルスペースが。
駅から3秒で見つかるカードショップ。この存在感!
ぱネェ。
今までずっと、こんな物件を探し続けていて見つからなかったのに、なんで今回、ラジオ会館店の引越し先を探し始めた途端に見つかんねん。
聞けば、このスペースは直前に空いたばかりとのこと。そうか。タイミングか。
何か運命的なものを感じますが、人生、こんな物なのかもしれません。
実はラジオ会館店の場所を見つけたのも、以前のゲーマーズさんから出ることが決定したその足で、でした。
何というミラクル。わし、人生こんなんばっかり。運だけはやたら良い。
でもそう言うと、
「本当はいつもは探してなかったんじゃないか?!」
と思われそうなんで、黙ってました。(笑)
しかし、ラジオ会館店が無くなるのは、約一年後の予定。(2010/12現在の話。あくまで予定だそうです。)
そのあとで、この野村ビルに入りたい、と思っても、こんないい場所が一年後まで残っているわけがありません。
それにそもそも、デュエルスペース付きの店は作りたいと考えていたわけですから、ここは即座に契約して、年内オープン!と言う事にしたのでした。
・・・・そう。社長はいつも、無茶を言う。
「無茶を言う誰か」がいないと、世の中動かない物ではありますし、社長の仕事って、もしかするとそうなのかもしれませんが・・・
年内オープンは、さすがに無理なのでは?!
いや、確かに新製品ラッシュの年末を逃すのは、選択肢としてありえないのは、誰だってわかってはいるのですが・・・!
という訳で当社社員は、秋葉原店開店まで、地獄の作業工程に叩き込まれるのでした。
続く。