以前説明しました海水淡水化用高圧水動力回収水力タービンは下図のように多段遠心型の水力タービンでした。
更に高圧な排水海水が残った場合には、遠心水力タービン型では回転数が速くなりすぎる場合があり、そのようなケースでは下図のようなペルトン型水力タービンが適応出来ます。
ペルトン型水力タービンは、もともと落差数百メーターの水力発電所に使われるタイプであり、高圧水を使う割には回転数を低く取れるので、海水淡水化残圧が数十Kg/cm2あっても、駆動される側の3600rpm以下の毎分数千回転には合わせることが可能となります。
ただ、ペルトン型タービンは空気中でランナバケットが回転する衝動型タービンの為、羽根に当たったあとの水は勢いを失い下に溜まりますので、それを他所に排水する吸引ポンプは別に必要となるでしょう。
このように自然の水力発電所だけでなく、色々な場所で水力タービンを利用する可能性はまだまだ多く残っていて、それは省エネによる環境保全に大きく貢献する事が出来ます。