プラント内の無駄に捨てられている液体の圧力エネルギーを回収する液体タービン発電機の事例として、27年前に自分が最初に関わったタービン発電機185KWについて紹介を致します。
この液体圧力エネルギー回収タービンが回収するエネルギーは、大規模な蒸気タービン発電機復水器の海水冷却水がプラント内の事情で残圧30mをもっており、それがエネルギー回収するまでは減圧弁にて音と熱として無駄に捨てられていたのを、この液体タービンで動力として利用したものです。
よって仕様液体は海水となるので、タービンのケーシングなどほとんどが耐海水ステンレスを使用したわりと高価なスパイラルケーシング型フランシス式水力タービンとなっています。
発電出力も185KWと大きいので、年間の電気料金削減量は非常に大きくなり、設備費は3年以下で回収出来、その後も長く利益を出し続けたと記憶しています。