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建具伝記~画竜点睛への道のり~ 弐之章

ふくしまの建具職人列伝!!

返ってみる

2012-10-29 22:09:25 | 道具
思い返せば日々仕事づくめ。
ありがたい。

が、、、、、プライベートな時間は子供たちと嫁さん優先、おろそかになるのは工場内設備のメンテナンスです。

「使うたび油は注せ」

見習工のときから耳にタコができるほど言われた言葉として、建具職人のみならずご理解いただけると思います。

ずっと気になってた1番のことは、手工具の手入れと研究について。

今でこそネットショップ、ネット検索という便利なものがありますが、うちのあたりはド田舎、現物を持って相談できる鍛冶職人・馴染みの道具屋が近くにいません。

忙しいからあとで直そう、まあいいや。

そんな感じで後回しだったことを、これではいかん!と、ここ数年思っていました。

盆正月明けは道具直し、として丸一日はメンテナンスとして設けてはいますが、思えば一日で全ての道具が直るわけがありません。

朝飯前か業務終了後に、1日1~2時間程度、自分の道具・木工機械を見つめなおす時間をつくっています。
2か月半くらいになるでしょうか。

自身の祖癖がまざまざと浮かび上がってきました。

鉋は一応切れる、でももっと切れるようにするには?

仕込み方は教わった、さらに工夫を加えれば??

〇〇万円の鉋を買った、タンスにしまいっぱなしではなく使ってみよう。

こんなことをちょっとずつ進めていくべぇと、日課から癖にしていこうと見習工の時の心に返ってみる。

これからずっと、自分の道具は1日1度は触れてみようと思う金澤良一です。