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高学歴クズ?『リケコイ。』(喜多喜久著)のあらすじ・感想

喜多喜久さんの『リケコイ。』(株式会社集英社)のあらすじ・感想です。
高学歴クズ男子の犯罪すれすれ暴走恋物語です。
喜多喜久と言えば恋、科学(化学)、推理。
ですが、『リケコイ。』はミステリーは皆無です。

花の画像 tataraworks


『リケコイ。』は他の喜多喜久作品とは、ちょっと毛色が違います。
ミステリーを期待して読まれる方には不満足かもしれません。
集英社テイストには合っていると思います。
できれば図書館で借りてお読みください。


構成に注目 
目次を見て「ん(?_?)」って感じになるね。
Chapter1~4で構成されているのだけど、そのChapterの前に「原作者より、~」というのが入る。
この原作者は喜多喜久氏かと思いきやそうではない設定なのです。
喜多さんは、この原作者の同僚設定。
「原作者が作中の誰なのか?」という部分が唯一のミステリー要素と言えます。


『リケコイ。』あらすじ 
主人公の森は、日にちを1日勘違いして大学の卒業式を欠席してしまう。
彼にはその勘違いを指摘してくれる友人が1人もいなかった。
そんな彼の前に現れたのが、某私大からやって来たメガネっ娘・羽生さん。
好みド直球の女子を前に、妄想に浸り暴走する理系男子の恋バナが始まる。


男ってあざとい女好きだよね 
私は羽生って女を全然好きなれなかった。
「あざとい」と言う言葉がピッタリの女。
黒髪、メガネ、年下リケジョの羽生は、森の好みのタイプだったから、彼はすぐにメロメロになっちゃったけどね。
でも、そういう男心を分かって掌でコロコロ弄ぶ羽生がなぁ……嫌い。
主人公を応援しようって気にならなかった。


恋するあまり暴走する主人公 
森の暴走は相当なもので、研修旅行で羽生の部屋へ行き、「やらせてもらえないかな」とお願いする始末。
これまで彼氏がいるにもかかわらず、森にキスを許したり、胸タッチOKの羽生もさすがにドン引いた。
ドアの前で「お願いします」と、森は人生初の本気土下座を披露。
そんなんでうまくいくわきゃないっす。
以前にもうちょっとっていう場面があって以来、彼は悶々としていたのです。
(あれも犯罪すれすれでしたが)
羽生に何かと期待をさせられていたからね。
「もしかしたら…」に賭けちゃったのよ。


男はすぐに期待しちゃうんだ 
若い頃勤めていた会社に誰にでも愛想の良い可愛い女子がいた。
ある日、出入り業者のおっちゃんがその女の子に告白しに来たわ。
理由は、彼女が笑いかけてくれたから。
ビジネスモードで笑顔を見せて話をしたら、「俺のこと好きなんじゃね?」と勘違いされたわけです。
勘違いされたくなきゃ、愛想ふりまくな、笑いかけんなってことになりますね。
と、まあ、恋愛に不慣れな理系男子の暴走に次ぐ暴走のお話『リケコイ。』を読んで、そんなことを思い出しました。

ご訪問ありがとうございましたm(_ _)m

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