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浅田次郎著『天国までの百マイル』感想。親子愛に泣ける!

浅田次郎著『天国までの百マイル』あらすじネタバレ感想。
泣ける!
息子が母を思う気持ちに、母が子供達を思う気持ちに泣けて泣けて泣けて(゚´Д`゚)


『天国までの百マイル』

著者:浅田次郎
発行:株式会社講談社



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『天国までの百マイル』あらすじネタバレ感想!

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『天国までの百マイル』あらすじ 

事業を失敗し破産した城所安男は、友人の会社で面倒をみてもらっている。
しかし、給料は養育費として全額別れた妻へ支払っている状態だ。
それでどうやって暮らしているのか。
実は羽振りが良かった頃に銀座で知り合ったホステスのマリのもとに転がり込み情けにすがって生活しているのだ。

安男の父は出張中に事故死し、母は4人の子供を女手一つで育ててくれた。
そんな母が心臓を患って入院している。
安男は面目がなくて母の見舞いにも行けずにいたが、他の兄弟も母のことをほったらかしている状態だと知る。
借金塗れになったことで兄弟から嫌われ者の安男だったが、母を助ける為にできる事をやろうと決める。

入院中の母を160㎞離れた病院へ転院させ難しいバイパス手術を受けさせることに決めた安男は、ワゴンに母を乗せ天国への100マイルを走らせる。

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『天国までの百マイル』ネタバレ感想 

泣ける(ノД`)
安男のおかあちゃんへの愛もだけど、母親が子を思う愛、そして女性から男性への無償の愛に泣ける。
ここまで書くだけでもう泣ける(゚´Д`゚)

羽振りが良いと男の人はだいたい女遊びをするのは何故なんだろう。
海外に行ったりすると大量にティファニーなんかのアクセサリーを購入し、お水のおねえちゃん達に配ったりするよね。
そして羽振りが悪くなるととにかく女の前で弱くなるのは何故なんだろう。
そこは見栄をはらんのかと思う。
妻に頼りその妻に三行半下されたら全く愛してもいない女を頼り。
安男はそんなしょーもない男だ。

そんな安男でも女手一つで4人の子供を育て上げた母のことは大事に思っている。
母の命が消えようとしているのに、金持ちになった兄妹達が母を見放そうとしていることに腹を立てた安男だが、気持ちばかりで何の力もない。
それでも母を死なせてなるものかと必死にもがきあがく。
その結果、160㎞つまり100マイルの道のりを死ぬかもしれない母親をワゴンに乗せて自分で手術をしてくれそうな病院へ運ぼうとするのだ。


安男は100マイルを母とともに移動した結果、お金があった時には気づかなかった有り難みをしみじみ感じる。
関わった人達に感謝し、もう一度母や別れた妻子の為に頑張ろうと誓う。

そして、安男が都合良く利用したマリが元妻と話をつけて、元妻は子供とともに安男の元に戻ることにする。
もの凄く心が広い女・マリは相当な醜女だ。
醜女でなかったら幸せになれたのかしら?
見た目がよかったら男につくすばかりで終わっただろうか?
そこはちょっと同性としていろいろ考えちゃうところだ。

今はお金に不自由していない兄妹達が母親を疎ましく思うのも理解できる。
他の3人も努力して這い上がったのだ。
自分たちが貧乏で辛かった時代を思い出させる存在だから母親から目を背けたい。
母親もそれを理解しているし、苦労をさせて悪かったとさえ思っている。
その母親の気持ちに泣ける(T_T)

以上、『天国までの百マイル (講談社文庫)』感想でした。

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ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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