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東川篤哉著『密室に向かって撃て!』あらすじ・ネタバレ感想

東川篤哉著『密室に向かって撃て!』あらすじ・ネタバレ感想。
烏賊川市シリーズの2作目。
ちなみに、1作目の『密室の鍵貸します』がデビュー作。
烏賊川市シリーズはほんとに笑える!


『密室に向かって撃て!』

著者:東川篤哉
発行:株式会社光文社
発売日:2007年6月12日


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『密室に向かって撃て!』あらすじ・ネタバレ感想


☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:

『密室に向かって撃て!』主な登場人物

●鵜飼杜夫
 鵜飼杜夫探偵事務所所長。
 街一番の売れない名探偵。
 ずば抜けた推理力がチャラになる程、
 ずば抜けて生活力が欠如している。

●戸村流平
 『密室の鍵貸します』で容疑者になった。
 鵜飼は元義理の兄。
 現在は大学をやめてフリーター。
 お酒を飲むと記憶が曖昧になる。

●二宮朱美
 24歳。元白波荘のオーナー。
 流平の事件で白波荘は取り壊し。
 現在、鵜飼の事務所の黎明ビルオーナー。

●砂川警部と志木刑事
 烏賊川市警察署の刑事。
 ちょっぴりマヌケ。
 ふざけた鵜飼が気にくわない。

☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:

『密室に向かって撃て!』あらすじ

烏賊川署の砂川警部と志木刑事は、傷害及び器物破損の容疑者の逮捕に向かう。
自宅で拳銃の密造をしていた容疑者は逃走しようと4階から飛び降り、そのまま動かなくなった。
刑事達が慌てて駆け寄ると、その場から拳銃が消えていた。


しばらくして、時々[鵜飼杜夫探偵事務所]の仕事を手伝っていた金蔵と呼ばれるホームレスが射殺される。
鵜飼は助手の流平を連れて金蔵の遺体が発見された岩場へ墓標を立てに向かう。
弔いはしたものの鵜飼と流平は喧嘩別れをしてしまう。


岩場に残った流平がおかしな肉片を発見した時、近くに住む十乗寺家のお嬢様・さくらに声をかけられる。
さくらと流平が知り合ったことをきっかけに、十乗寺家の当主・十三は鵜飼にさくらの花婿候補3人の身辺調査を依頼する。
探偵が調査報告に十乗寺家を訪れると、ちょうど3人の花婿候補が集まっていた。
そして、その内の1人が例の拳銃で射殺される。

☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:

『密室に向かって撃て!』ネタバレ感想

もう、もう、もう、ギャグが冴えてる!
(((*≧艸≦)ププッ
お笑い本格ミステリーと言うだけあって笑いだけじゃないのよ。
ほんとにミステリーは本格なんだから。
古い作品なんだけど、私はやっぱり烏賊川市シリーズが好きだわ。


鵜飼杜夫は、いい加減でバカっぽいのだけどちょいちょい推理の才能を発揮。
頼りにならなさそうで頼りになるのだ。
もの凄く軽薄で薄情そうなのに、ホームレスの金蔵の為に墓標を作ったりする。
鵜飼は、何を考えているのか分からずつかみ所がなくて面白い人物なのだ。
こんな人が一度は結婚していたってのはかなり意外だ。
流平のねぇちゃんは、鵜飼のどこがよかったのだろう?
書道の腕前だろうか?(驚くほど達筆)


『密室に向かって撃て!』は18章で構成。
1章が結構短い上、笑いがあるのでページ数は気にならない。
殺人事件を扱った推理小説なのに、明るい気分で本を閉じられる。
私の読書基準は「楽しいのが一番なので、『密室に向かって撃て!』は大満足だよ。

☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:

ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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