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東川篤哉著『学ばない探偵たちの学園』のあらすじと感想

東川篤哉さんの『学ばない探偵たちの学園』のあらすじと感想です。
お笑いミステリーと言えば東川篤哉さん。
代表作はご存じ『謎解きはディナーのあとで』ですねd(^-^)
「ブハッ」と笑える文章を読んでいると、元気が出るよね~♪(@^▽^@)

きのこのの画像 tataraworks


『学ばない探偵たちの学園』は、【鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ】の1作目です。
ちなみに映像化されていますよ。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

『学ばない探偵たちの学園』あらすじ 

赤坂通は、私立鯉ヶ窪学園の転校生。
文芸部の部室を訪ねた通は、関西弁を操る3年生・多摩川と八橋の2人の先輩に入部の希望を伝える。
実は2人は探偵部部員。
部室がない為、空いている部屋を勝手に使っていたのだ。
2人の先輩にうまいことのせられた通は探偵部に入る。

ある日、部室がない流民の民3人は屋上で「密室」をテーマに議論していた。
白熱の議論を交わし帰ろうとした3人は、とんでもない事件に遭遇してしまう。
保健室のベッドの上に血まみれの男性の死体を発見したのだ。

殺人であることは明かだった。
被害者は鯉ヶ窪学園の制服を着ているが生徒ではない上、10代でもなかった。
実は鯉ヶ窪学園には芸能クラスがある。
アイドルやタレントを盗撮する為に制服を着て忍び込んだ男だと判明。
問題は、保健室には鍵がかかっており、密室状態が出来上がっていたことだ。

探偵部の3人は勝手に操作に乗り出す。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

『学ばない探偵たちの学園』感想 

殺人事件を扱いながらもユーモアたっぷりの文章に、ミステリーであることを忘れちゃうよね(笑´∀`)
でも、この笑いが東川篤哉ならでは!
文章は軽くてもトリックは軽くない!
読者が推理を楽しめるよう、部屋の見取り図も出てくるよ。

ただ、ちょいちょい古くささは感じる。
それは、当時の流行の出来事や話題の人物などが組み込まれているから。
例えば、セ○ムのCMが長嶋茂雄ヴァージョンだったり、イチローの話が出てきたりするとどうしても時代を感じずにはいられない。
長島さん、元気だったな、とかイチローも若かったなと感慨にふけっちゃう。
もし、イチローではなく架空のスポーツ選手なら時代を感じなかっただろう。

それはそれとして、ギャグ漫画風でありながらもミステリーとして謎解きを楽しませてくれる構成は素晴らしい!
最後まで犯人が分からずに読める。
急激などんでん返しを用意しなくても、ちゃんと話が成立している。
読者をわははと笑わせつつ、謎解きは最後まで密度を保っているのよ。
笑ってるから濃いミステリーを読んでいる感じはゼロだけど(((*≧艸≦)ププッ

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軽いけれど本格ミステリー 
「ちょっと本でも読んでみようかな。
でも、あんまり読んだことがないからどれから読めばいいのか分からんよ」
そんな読書慣れしていない方には、東川篤哉さんはオススメだよ。

デビューした最初の頃は、彼の文章と不一致の表紙デザインだった。
中身お笑いミステリーなのに松本清張かよって感じだった(笑´∀`)
最近のカバーイラストは彼の文章にピッタリのものに変更されている。
表紙を見ただけで、どんな感じかイメージしやすいと思うな♪


ご訪問ありがとうございましたm(_ _)m

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