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完結!『スパデート』8巻感想。「ウマイ!」思わずうなったラストに鳥肌

ついに完結!『スパデート』8巻あらすじネタバレ感想。
「ウマイ!」思わずうなったラストに鳥肌。
最初から最後まで切なくて、ちょっと怖くて、そうきたかぁとテンション上がって、ひたすら漫画家・聖千秋に感動した。

『スパデート』8巻 

『スパデート』8巻 著者:聖千秋 tataraworks
著者:聖千秋
2021年11月25日発売
カバーデザイン:松本哲児
発行所:株式会社集英社クリエイティブ
発売元:株式会社集英社



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『スパデート』8巻あらすじ・ネタバレ感想




『スパデート』8巻登場人物 

●一之瀬朋哉
 デザイン会社S・A・Zの代表
 美羽への想いをこじらせている

●水鳥美羽
 夫・加瀬邦雄が警察に追われている

●神原ハル
 S・A・Zのデザイナーで男嫌い
 美羽と連絡を取り合っている
 フェスでデザイン賞を受賞した

●早川、永田、御坂
 S・A・Zのメンバー

●鎌苅
 出版社の社員で朋哉とは腐れ縁
 可愛い女の子好きで神原を狙っている

●摩塔リサ
 美羽に依存している同級生で准教授
 高校時代から朋哉が嫌い
●荒井“アレックス”
 美羽に依存している同級生
 高校の頃から朋哉に憧れている

●権三さんとその妻
 水鳥家で働いている

●丸山
 元S・A・Zの従業員
 相変わらずのトラブルメーカー

●[マウカ]副社長の一樹

●今泉
 ハルの前の職場の人で授賞式で遭う

●加瀬邦雄
 逃亡中だったが……



『スパデート』8巻あらすじ 

【そのまえに】7巻あらすじ・感想
美羽の法律上の夫・加瀬邦雄は警察に追われ行方をくらませているが、美羽には離婚届けが送られてくる。
朋哉は美羽の気持ちを救う為、邦雄を探し出そうと興信所を頼る。
探偵は邦雄の居場所を突きとめるが、邦雄は警察に出頭し捕まっていた。
静かに見守ることにした朋哉だったが、美羽の笑顔を見ると黙っていられず邦雄の居場所を教える。


フェスでデザイン賞を受賞した神原は授賞式に出席する。
そこには以前勤めていた会社の社員が来ており神原をしつこく二次会に誘う。
丁寧ながらもスッパリ断った神原だったが、自分の対応に間違いがないか美羽に電話で確認する。
その話の流れで美羽が日本を発つ日を知る。


S・A・Zの事務所に寄った神原は、ひとり仕事をしている朋哉を気遣う。
神原が授賞式の帰りということもあり、朋哉はお祝いに食事に誘う。
ボンヤリ神原の話を聞いている朋哉だったが美羽が日本を発つと知り……。
『スパデート』8巻 著者:聖千秋 tataraworks



『スパデート』8巻ネタバレ感想 

ラストのうまさに感激して大興奮!
胸の高鳴りがおさまらないよ~>*0*<
個人的に、聖千秋さんは今一番面白いと思える漫画家さんだな。


『スパデート』は、登場人物の15年にわたる大人のこじらせ片想いストーリーなんだけど、ハッピーエンドでもアンハッピーエンドでもない終わり方だった。
普通の少女漫画なら「ここまで引っ張っておいて」と言いたくなるところだが、「そうきたか!」「やられたぁ!」と思わせるのが聖千秋さんの凄いところ。


そりゃあね、現実の世界だって初恋が実らなかったらアンハッピーエンドってわけじゃないもの。
ちゃんと通過してから大人として成長を重ねて、死ぬまでそれぞれのストーリーを紡いでいくもんなんだから。
そういうのを最後にドーンともってきた最終回の最後のページのモノローグ!
くーーーーっ!(`皿´)
思わず心の中で「そうっ!」て叫んだわ。


おそらく、この漫画の良さは10代の人には分からないと思う。
分かる人もいるだろうけど、理想の少女漫画の結末ってあるじゃない?
それとは大分違うからね。
でも、30代、40代と年齢を重ねた方が読めば絶対分かると思うんだよね。
いびつと言うか歪んでると言うかこじらせてると言うか、鍵がかかっていない開きそうなドアを絶対に開けない感じ。


え?開けちゃう?んま、お若いのね。
そうよね、若い人ならきっと主人公の朋哉にこう言うわね。
鍵かかってないなら開けて入れや!ってね。
そして、そういう読者の希望に応えるかのように多くの女性向けの漫画はここで絶対に扉を開ける方向で話を展開させ、いちゃこらいちゃこらして終わるのよ。


朋哉は派手なチャラ男に見えて中身はちょっとオカンな真面目な人だ。
自分からは決して前に出て行かないのになぜか人の輪の中心にいる。
シャイで不器用な朋哉だから、開きそうな扉を開けず、むしろ律儀に鍵を探して施錠してしまうような選択をする。
だからこその最後の数ページが浸みる。


ただ、ちょっと怖いなと思う部分もある。
男性恐怖症ぎみだった神原ハルはトラウマを克服したが、実は水鳥美羽からアドバイス(おまじない)をもらったりしていた。
いつの間にやら最初の頃よりずっと雰囲気が柔らかくなったけれど、口調や言葉の選び方が美羽っぽい。
綺麗で仕事ができるだけでも神原はステキ女子なので、心がほぐされる分には良かったんだけどね。
あえて美羽本人に美羽っぽく作り上げられた神原が朋哉のそばにいる気がして、そこはちょっと怖いな…と。
神原には悪いけど、ずっと朋哉の心に刺さってチクりと痛むみたいなね。


ああ、グッとくる終わりだった。
しばらく毎日のように『スパデート』を読むこと間違いなし。
聖先生、お疲れ様でした。
次回作も期待しています。
『スパデート』8巻 著者:聖千秋 tataraworks

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆

ありがとうございました(人´∀`*)

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