たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『エキゾチック×モダン アールデコと異境への眼差し』東京都庭園美術館

2018年12月22日 | 日記
     『エキゾチック×モダン アールデコと異境への眼差し』東京都庭園美術館 2018.12.11
         2018.10/6土➤2019.1/14月

  以前の仕事つながり仲間と年1回の散歩とランチの会。昨年は腰痛で参加できなかったが、今年は腰痛はあるものの、昨年程ではないので参加できました。

  今回は白金台のイタリアンでランチ、散歩は東京都庭園美術館。庭園美術館は旧朝香宮邸。旧朝香宮邸は久邇宮朝彦親王の第8王子鳩彦王の自邸。アールデコの全盛期にフランス留学し、その様式美に魅せられ、フランス人芸術家アンリ・ラパンに主要な部屋の設計を依頼、建設にあたった宮内庁の技師権藤要吉も西洋近代建築を研究、日本古来の職人技術も発揮されている建造物で国の重要文化財に指定されている。

  まずはお庭を散策。12月とはいえ紅葉が残っていてなかなかの風情。すぐそばが首都高だけれど、閑静な一角。

  建物に入ると、正面玄関ガラスレリーフ扉はフランスの工芸家ルネ・ラリックの作品(今は扉としては使用されていません)。とても雰囲気のある大きな作品。どの部屋も、照明や壁面が凝っています。

  エキゾチック×モダンのテーマに沿って、各部屋をめぐります。§1モードのエキゾティシズム、§2装飾のエキゾティシズム、新館で、§3パリ国際植民地博覧会と植民地主義の表象、§4異教の再発見に分かれ、特別展示も、1.アールデコ博覧会と旧朝香宮邸、2.ジョセフィン・ベーカーとナンシー・キュナード、3.フランソワ・ボンボンと動物彫刻の流行となっています。

  展示解説には、バレエ・リュス、東洋や中近東、北アフリカの服からの着想、ピカソなどの前衛芸術、アフリカ彫刻や極東の陶磁器、真鍮工芸と漆、アールデコ博、ルヴュ・ネーグル(ジョセフィン・ベーカー)、ナンシー・キュナード、1931年のパリ国際植民地博覧会(未発達の植民地にフランスが平和と秩序、そして教育と産業を与え、文明化と繁栄をもたらす植民地主義政策の啓蒙を目指した)、自動車でのサハラ砂漠横断、アフリカ大陸縦断、コロニカル・アート等のキーワードが。
  
  これらのキーワードだけでも、今日まで解決できない、いろんな問題が思い浮かびます。いろんな文化に触れて、芸術が多様化し、実り豊かだったとしても。

  バレエ・リュス展は見たことはあるけれど、工芸品やアールデコについての知識があまりないので、お庭の紅葉と旧朝香宮邸の内装、照明が印象深く、魅せられた感じ。工芸品はいつも何となく飛ばし見してしまい、知識がないと鑑賞ポイントが深まらないなあと。
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