それは突然の幕開けだった。
金曜日に出勤すると,
校外学習に出発する2年生の担任2人と校長が話し込んでいる。
「打合せをしているのかな?」
と思うと,
どうやらそんな様子でもない。
「すぐに旅行会社に連絡して,
家庭と学童保育への連絡は・・・・・・。」
そんなところへ,
2年の副担任が駆け込んでくる。
「○○ちゃんが教室で吐いちゃいました!!
他の子は隣の教室へ避難させました!」
今朝になって突然,
欠席者・体調不良者が学年の半数近くに上り,
校外学習は中止。
保健室では10名近くの児童がお迎え待ち。
2年生児童全員を早退させるために,
保護者への連絡が続けられていた。
とりあえず,
朝の会で自分のクラスの子ども達に2年生の話をし,
「給食のマスクを常に着用。
休み時間毎に必ず,うがい手洗いを。」
と指示。
6学の主任として,
隣の学級にも同様の予防策を徹底させた。
1校時終了後に緊急の職員打合せが召集され,
私がとった対応に加えて,
手洗い場とトイレに薬用ハンドソープが設置された。
ちなみに「280回洗える大容量♪」と明示されていたボトルは
1日で空になった。
「遊びで無駄遣いしただろう!」
と苛立つ常勤講師を制して考えてみる。
「280回÷学年約70名=4回(1人平均)」
計算上は,
「2校時後・3校時後・給食前・後」の4回で空になる。
子ども達は「休み時間毎の手洗い」という指示を
真面目に守っだだけなのである。
「1学年の児童が使うと,
ハンドソープ1本は半日で空になる。」
これがわかったことも貴重な経験であった。
打合せの後,
私のクラスで腹痛を訴えていた子どもも,
大事をとって早退させた。
彼は夜になって38度の熱を出した。
給食前には,
健診の際に校医が使う消毒薬が用意され,
給食当番・日直・給食係の手を徹底消毒。
6年生が行っている1年生の給食手伝いは,
本日は中止。
相互に感染の可能性があるから,
学年間交流も避けることにした。
「火曜日に2時間連続で研究授業を頑張ったご褒美
& 陸上競技大会で優勝した子がいたお祝い。」
ということで準備していた
「皆でおやつを食べよう会」は
感染拡大を防ぐために延期することにした。
放課後の陸上・合唱部活動も中止し,
感染防止と早めの療養を促した。
放課後,
保健所からの指示で,
校舎内の「子どもが触った場所」を全て消毒薬で拭き洗浄した。
教室の机はもちろん,
ドアの取っ手,
棚の上,
黒板消し,
水道の蛇口,
階段の手摺り・・・・・・
そうこうしているうちに,
「勤務延長」と「臨時の打合せ召集」の指示。
感染性胃腸炎の原因となるウィルスも数種類あるが,
最悪の「ノロ」を想定して動くことになった。
対策の1つとして保健所から
「当該児童の便を検査すること」
という命令。
感染は4年生1学級にも拡大しており,
合計3学級で腹痛や嘔吐で欠席・早退した児童は約40名に。
全職員が2人組になって5~6名ずつ分担し,
検便容器を家庭訪問で配布して回った。
19時過ぎに職場を出発し,
20時30分に終了。
職場に戻って報告し,
校長が用意してくれた飲み物とおにぎりを頂いて,
本日の勤務終了。
時間的にはいつも通りの勤務だったけど,
非常に忙しく,
気を遣い,
とても貴重な「戦い」の1日であった。
明日,
2連休を挟んで収束していると良いのだけれど・・・・・
金曜日に出勤すると,
校外学習に出発する2年生の担任2人と校長が話し込んでいる。
「打合せをしているのかな?」
と思うと,
どうやらそんな様子でもない。
「すぐに旅行会社に連絡して,
家庭と学童保育への連絡は・・・・・・。」
そんなところへ,
2年の副担任が駆け込んでくる。
「○○ちゃんが教室で吐いちゃいました!!
他の子は隣の教室へ避難させました!」
今朝になって突然,
欠席者・体調不良者が学年の半数近くに上り,
校外学習は中止。
保健室では10名近くの児童がお迎え待ち。
2年生児童全員を早退させるために,
保護者への連絡が続けられていた。
とりあえず,
朝の会で自分のクラスの子ども達に2年生の話をし,
「給食のマスクを常に着用。
休み時間毎に必ず,うがい手洗いを。」
と指示。
6学の主任として,
隣の学級にも同様の予防策を徹底させた。
1校時終了後に緊急の職員打合せが召集され,
私がとった対応に加えて,
手洗い場とトイレに薬用ハンドソープが設置された。
ちなみに「280回洗える大容量♪」と明示されていたボトルは
1日で空になった。
「遊びで無駄遣いしただろう!」
と苛立つ常勤講師を制して考えてみる。
「280回÷学年約70名=4回(1人平均)」
計算上は,
「2校時後・3校時後・給食前・後」の4回で空になる。
子ども達は「休み時間毎の手洗い」という指示を
真面目に守っだだけなのである。
「1学年の児童が使うと,
ハンドソープ1本は半日で空になる。」
これがわかったことも貴重な経験であった。
打合せの後,
私のクラスで腹痛を訴えていた子どもも,
大事をとって早退させた。
彼は夜になって38度の熱を出した。
給食前には,
健診の際に校医が使う消毒薬が用意され,
給食当番・日直・給食係の手を徹底消毒。
6年生が行っている1年生の給食手伝いは,
本日は中止。
相互に感染の可能性があるから,
学年間交流も避けることにした。
「火曜日に2時間連続で研究授業を頑張ったご褒美
& 陸上競技大会で優勝した子がいたお祝い。」
ということで準備していた
「皆でおやつを食べよう会」は
感染拡大を防ぐために延期することにした。
放課後の陸上・合唱部活動も中止し,
感染防止と早めの療養を促した。
放課後,
保健所からの指示で,
校舎内の「子どもが触った場所」を全て消毒薬で拭き洗浄した。
教室の机はもちろん,
ドアの取っ手,
棚の上,
黒板消し,
水道の蛇口,
階段の手摺り・・・・・・
そうこうしているうちに,
「勤務延長」と「臨時の打合せ召集」の指示。
感染性胃腸炎の原因となるウィルスも数種類あるが,
最悪の「ノロ」を想定して動くことになった。
対策の1つとして保健所から
「当該児童の便を検査すること」
という命令。
感染は4年生1学級にも拡大しており,
合計3学級で腹痛や嘔吐で欠席・早退した児童は約40名に。
全職員が2人組になって5~6名ずつ分担し,
検便容器を家庭訪問で配布して回った。
19時過ぎに職場を出発し,
20時30分に終了。
職場に戻って報告し,
校長が用意してくれた飲み物とおにぎりを頂いて,
本日の勤務終了。
時間的にはいつも通りの勤務だったけど,
非常に忙しく,
気を遣い,
とても貴重な「戦い」の1日であった。
明日,
2連休を挟んで収束していると良いのだけれど・・・・・
改訂ノロウイルス現場対策―その感染症と食中毒 つけない・うつさない・持ち込まない井上 栄,中村 明子,相楽 裕子,古田 太郎,西尾 治,丸山 務幸書房このアイテムの詳細を見る |