私のPCは、5年半前に買ったCore i7 3770k(Ivy Bridge) +ASUS P8Z77-V DELUXという、その当時はそこそこの性能のPCなのですが、大きなサイズの動画を編集するには非力なので、AviUtl等を使って再エンコードしないカット編集だけすることが多いです。AviUtlにQSV出力プラグイン(CPU内蔵のGPU(3770Kの場合は HD Graphics 4000)を使ってH/Wでエンコードする)というのがあるのを最近知って、時間のある連休のうちに試してみようと、今日やってみました。最終的に、QSV出力プラグインで出力するところまでたどりつきましたが、いろいろ下準備が必要だったので、備忘録的に残しておきます。
(1)マザーボードのBIOSで内蔵GPUを有効にする。…まず、P8Z77のBIOSを最新にしておく。ASUS HP(https://www.asus.com/jp/Motherboards/P8Z77V/HelpDesk_BIOS/)より最新版(2104)をダウンロード。解凍したデータをUSBメモリに格納して、BIOS画面で、Advanced →Tool →ASUS EZ Flash 2 ユーティリティ、USBメモリを接続して、 BIOSファイルを選択、Updateする。再起動したら、再びBIOS画面に入り、Advanced →詳細 → ノースブリッジ → グラフィックス設定 で、Initiate iGPUを有効にする。 設定を保存したら、再起動する。
(2)Intel HD Graphicsドライバをインストールする … IntelのHP(https://downloadcenter.intel.com/ja/download/27417/-15-33-?product=81499)より、Windows7 64bit用のexeタイプのドライバをダウンロードし、インストールし、再起動する。
(3)Intel HD GraphicsをWindowsから使うように設定する … (2)までの設定がうまくいったら、HD Graphicsが画面出力デバイスとして認識されている。実際の画面出力を割り付けるとQSVが使えるようになる。Windowsデスクトップ上で右クリックで”画面の解像度”を選択すると、ディスプレイ表示の変更画面となる。ここで”検出”をクリックすると、”別のディスプレイは検出されませんでした”という画面が追加されるので、これを選択すると、下の「ディスプレイ(S)」の欄に”次で使用可能なディスプレイ出力:Intel HD Graphics”というのが表示されるのでそれを選択し、「複数のディスプレイ(M)」の欄の”次での接続を試行する:VGA”を選択する。この状態で”適用”をクリックした後、複数のディスプレイ(M)」の欄の”デスクトップをこのディスプレイに拡張する”を選択して、適用”をクリックする。これでWindowsからは画面出力にHD Graphicsを使っている状態となり、QSVが有効となる。
(4)AviUtlのQSVプラグインをインストール … AviUtlの説明どおり(http://aviutl.info/qsvenc/)にインストールする。
(5)AviUtlの ファイル→プラグイン出力→QSV出力を選択し、出力ファイル名を指定する。いろいろパラメータを設定できるが、よくわからないのでデフォルトで使っています。
(6)おまけ…H/Wエンコードのため、CPU負荷を抑えつつ、高速なエンコードができるが、それでもCPU負荷を下げたいとき、windowsのタスクマネージャを起動 →プロセスタブを選択、イメージ名の欄で aviutl.exeを選択して、右クリックし、”関係の設定”でタスクを割り当てるCPUを選択する。このとき、全CPUを選択せず、半分だけ選択sすると、負荷50%以下にできるため、ファンがあまり高速にまわらず、静かにエンコードできる。(その分時間はかかるが...)
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