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→♂♀←_no.23_2015:幽霊なんて怖くない

2015-08-10 19:09:47 | 今月のお薦め_XX.20XX
幽霊なんて怖くないBISビブリオバトル部 山本弘 東京創元社
幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部
山本弘
東京創元社

 実は、ここまで、いろいろ書き殴ってみるものの戦争における現実と向き合うが分からず、レビューが形成できないでいる。でも、本編中2回のビブリオバトルで明日香先輩の『七時間目の怪談授業』には武人同様、持っていかれたことをこれ以上先延ばしにする気になれない(何だ、この、この上ない独り相撲な報告は)。

「幽霊は怖くない。呪いのメールも怖くないーー本当に恐ろしいのは、幽霊が存在しないことである」
「幽霊はいない。亡くなった人が帰ってくることはない。二度と話せない。言いたかった言葉も伝えられないーーそれこそ、本当に恐ろしいこと」
と内容に触れる菊池明日香は

「科学とか合理主義という考え方は、冷たいものと思われがちです。でも、そんなことはないんです。科学合理主義を題材にしながらも、心優しく、読者の胸を打つ物語があるんです。
 私はこの物語で現実と向き合うことを教わりました」

って、で、SF大好き空は明日香先輩が、どうしても推薦したい本を紹介しただけなんですからって。

 起こってしまった良くない事柄について、根本的な解決になりもしないことを持ち出し、済ませてしまう、これ自体は悪くない生物脳の発明かもしれないが、この悪用が横行している現実がある、と語っているのか(ダメだ、明日香先輩のように崇高に表現できない)。

 至極当たり前のことを書いてしまいますが戦争に限らず、何事も現実と向き合うことが大切に違いないだろう。けど、自己都合の元、疎かにしたり、忘れがちになる。彼女はこの一冊で陥りがちな甘えの類を抑える基準を得たのだろう(抑えるは不適な表現か)。

 ねっ、記述できてないでしょ(明らかな開き直りです)。
 なんだろう、戦争という大枠※で考えると見逃している、それは気付いていないのではなく、根拠がなかったり、誰かの都合だったりで優先順位が下げられている事柄があって、とても現実と向き合っているなんて言えない状況にある、みたいな。
 ごめんなさい、戦争というテーマをメインで考えても、やっぱり表題の幽霊なんて怖くないの『七時間目の怪談授業』を通した明日香先輩の言葉が胸に来てしまったことが一番に書きたいこととしか表現できないです。
※大の字を用いることは不本意。また、歴史や学術的なアプローチなしで感情論的に戦争が平和の反対・対義語と言われる違和感など、整理していない考えが錯綜中です。

 話変わって、その他に気になったというか『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ』の紹介で思い出したことについて。海外ドラマの刑事ナッシュ・ブリッジスでナッシュのお父さんが対空機銃により至近距離で日本の特攻機を撃ち落とした際の被弾して海に落ちていく特攻機のパイロットの顔が忘れられない、とナッシュに語ったシーン、このドラマに限らず、米発ドラマではちょくちょく第二次大戦や基地について断片的に描かれる。アメリカ側の見方が垣間見れるというか、様々な立場で歪みが生じているというか。思いだしついでに『ご冗談でしょう、ファインマンさん』の原子爆弾開発部分を読んで複雑な心境になったことも改めて書いとこ。

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『幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部』第1話

ジャック・フィニィの名前が出てきたのも嬉しかったです。


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