→♂♀←_no.10_2012:鮫島の貌

鮫島の貌　新宿鮫短編集大沢在昌 光文社

鮫島は、カッコイイ。短い時間で、それを、何回も感じさせてくれるので短編集は、ありがたい。

区立花園公園
新宿署に着たての鮫島。敵対や煙たがる者もいれば、味方になる者もいる。
何より鮫島の味方に成る者は、それぞれ自らの意志による。

夜風
余裕がない状況に陥ることは、珍しくないとする。苦境に立つ者に対して、
多くはないかもしれないが複数のそれぞれが少しずつ手を差し伸べる、
少しでもましな状況≒やりなおしができる状態に止めんと。

似た者どうし
晶が鮫にも教えていない場所にいた少年。冴羽や香が登場。

亡霊
幽霊やお化けの類に対し、存在という物的証拠を探すより、
意志から炙り出す方が、感じやすいかも。と書きつつ、
今回の最も強い意志は、どこにあるか、わからじ。

雷鳴
今はけちな酒場のオヤジの正体は。短編の教科書的なナイスな作品。

幼な馴染み
両さん登場。1人分の警察を極めた者は、方法は違えど目的は一緒になる！？。

再会
珍しく高校の同窓会に集った元官僚二人。浜口さんと鮫島さんを似ていると思った志乃さんに拍手。

水仙
恋愛のすれ違いというか、すれ違い確定だったから、焦らなければうまくいったかもしれない、のか。それは兎も角、
「私が今の場所にいて、全力で仕事をすることが、彼らへの、何よりの復讐です。」
なんて、すぐ、腐ってしまう自分には耳が痛い台詞です。

五十階で待つ
お約束な短編。方々で色々な仕事をこなす鮫島です。

霊園の男
先立つお話を読まなきゃ(読まずに読んじまった）！。

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