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→♂♀←_no.12_2016:第零話 つばさスリーピング

2016-06-29 17:43:14 | 今月のお薦め_XX.20XX
第零話 つばさスリーピング_業物語 西尾維新 講談社BOX
業物語 (講談社BOX)
西尾維新
講談社

 野木脚本の掟上今日子の備忘録がイイ。なんで、この様な話を持ち出すかというと、つばさスリーピングを読んで感じるのは結局暦君への変わらぬ愛ですよ。日が浅いですから、この時点で吹っ切れていないのは仕方がないでしょう。しかし、この段階でもこれほど好きなのに、これから、いずれ諦めなくちゃいけない羽川さんをみるのは辛いな、というか故に難題が突きつけられるのが(堂々と阿良々木君のために動けるので)救いというか。ということでスリーピング後の羽川翼の大活躍も期待するワケですが、それは同時に羽川さんのある感情が少なくとも外側からは見えなくなる過程をみなくちゃいけないってことでもあって(戦場ヶ原さんの結果的電光石火恋愛描き方はとても見事と思ってますので落ち着き方に異を唱えているわけではない)……。野本脚本がよかったの書き出しの説明ができてませんね。

掟上今日子の備忘録 DVD-BOX
原作:西尾維新 脚本:野木亜紀子
バップ

 忘却探偵の原作は読んでないのですがドラマにおける厄介ひたむきな気持ちに胸打たれまして。
 好きになった人の想い出が失われる・いくつかのできことがなかったことになるというのは忘れたいほどの辛い失恋に終わった場合といえども賛同しかねます。とは申しましても、失恋者が引きずってしまうようなタイプで(実生活に大きな損失・支障を来す場合で)あれば、本人が拒否しても相手に関する記憶は一切なくなってしまった方が前に向かうベクトルを最大限になる効果を考えられるかもしれません。加えて、新しい素敵な恋が出きるのであれば、かつてした失恋の記憶などなくなる悲劇も意義のある行為といえるかもしれません(ただし、仮に記憶が戻ったときに記憶が失っている間の出来事を後悔しない程でなければならない)。

 ということで野木脚本隠館厄介であれば、記憶を失った羽川翼の相手もアリだなぁ。
 そう思うとスリーピングを含めた羽川翼の大活躍も素直に読めるなと。
 そうなると、俄然、「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく。」が気になってきます
 今回はドイツ古城の幽閉話。潔いドラマツルギーさんが組織にきいてくれた情報を基に次の国へ。


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ちょっとだけ断っておくと、
羽川さんと掟上さんを同一にするなど関連付けるも付けないも作者の胸三寸。
河川の両岸を繋ぐ橋を架ける架けないかは意志一つですよ。架けたって、外すこともできるし(、さらに後から変更することも可)。だから、噂に聞く、きょうこバランス(混物語)の件だってどーにでも出来る、それが作品における作者の絶対的(実)力。
なので、制作サイド思惑はともかくとして、暦のことを(今後思い出すことがあるかもしれないが)忘れた羽川さんの前向きな物語としてドラマの備忘録を、またそれにつながる物語として翼の第零話と以降の作品を鑑賞していく楽しみ方もアリって作業をしているだけです。

第5話で、若いころに色々ありましてか。

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