「指揮官の右手に真っ青なノートが握られていた。愛用するコクヨ社のキャンパスノート。これまで水色のものを使用していたが、今回はサムライブルーをほうふつする鮮やかな青だ。」

「複数色のボールペンを使い、試合中はポジティブ要素を青、課題などは赤で書き残す。」

 「もともとはリングで束ねられたノートを使用していた。ただ「破れたり、重ねるときに置きづらくて」とキャンパスノートに変更。ポケットからもサッと取り出せる。試合ではスーツの内ポケットの左側にペン、右やズボンにノート。これが森保スタイルだ。

実は2種類のノートを使い分けている。普段は6ミリ×21行。試合時は26行と大きめだ。走り書きになることもあるためスペースに余裕を持って。ページを2つに折り、チームごとに起きたことを分けて記入。食事会場などにも持っていく小さめノートと合わせれば、ピッチ内外で、当時のチームの記憶がよみがえる。

メモは広島時代からの習慣だ。数え切れないほどのノートが自宅の部屋に積み上げられ、妻に「このスペースどうするの」と言われ、データ化した上で捨てた。」