駿河台の日常

明大界隈の出来事を中心に伝えます。

上坂冬子先生

2009-06-29 13:31:19 | Weblog
上坂冬子事務所から『死ぬという大仕事』(小学館)が送られてきた。ガンの再発で昨年10月、慈恵医大病院に入院してから病床で取り組んだテーマ。主治医、緩和ケア担当医、慈恵医大病院専務にインタビューした内容をまとめている。その精神力と好奇心のあり方に驚く。ジャーナリズム魂ということなのか。反骨精神なのか。なくなったのが4月14日で、インタビューは3月中旬に行った分まで収録されている。著書の最後の方に自筆原稿の写真が載っていたが、字が乱れ、かすれて読めないのに、推敲して加筆したあとがあって、胸が熱くなった。上坂先生には丹羽事務所で何度かお目にかかっている。声もかけてもらった。少し前、丹羽事務所に伺った折、丹羽さんから上坂冬子と曽野綾子の対談集『老い楽対談』(海竜社)をいただいた。この本が2月の出版。いま、読んでいる鶴見俊介との対談集『対論・異色昭和史』(PHP新書)は5月1日の発行。死ぬ直前まで執筆活動を続けていたことになる。もう一つ訃報が届いて、都立三田高校の恩師、川島誠一先生が6月16日に亡くなった。80歳。いろいろな思いがあふれた。合掌。


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