道具は大切に
ー高価なものは必要なし、新庄選手はグローブを17年もー
今年限り(2006年)で現役選手を引退した阪神タイガースの
新庄剛志選手は、1990年の阪神タイガース入団の初任給で7、
500円で買ったグローブを4回もの修理を重ね、あの大リーガー
でも使用したそうです。
いま職人による特殊加工した「新庄限定グローブ」は178、5
00円もするとインターネットで宣伝しています。こんなに有名に
ならなくても少年野球の選手は自分の使うグローブやバットの手入
れをしっかりとしてほしいと思います。
私たち審判は、試合前にバットケースにあるバットの点検を必ず
行います。みんな素晴らしいバットを持っています。かっては傷つ
いた(でこぼこのものもありました。)のバットや「JSBB」(日
本軟式野球連盟公認)のマークが無いものもありましたが、今では
1本12,000円もするバット(ビヨンド)がかならず2~3本
ある状態です。
お父さんやお母さんの愛情の一つが、高価な用具に込められてい
ると思いますが、子供たちにはもう少し丁寧に扱ってほしいと感じ
ています。
用具の手入れの出来る選手は野球も上手です。
高いグローブやバットは必要ありません。むしろ手入れのよく行
き届いた用具をベンチ前に並べてあるチームを見ると、“指導者の気
持ちが選手に行き届いている“と何かうれしい気持ちになります。
第4話 完
フェアプレイチーム賞ができました
葛飾区内の企業(会社)で構成している公益法人の「葛飾法人会・
金町支部及び東金町支部」が、葛飾区内の学童スポーツを支援する「フ
ェアプレーチーム賞」(愛称=若虎賞)を2006年から創設しました。
「少年野球・葛飾白球会」を第1回の贈呈先に選び、先般9月の秋
季大会開会式でそのお披露目がありました。
この「若虎賞」はすべての学童スポーツを対照に、成績の良し悪し
ではなく、チームワークやルールの厳守、マナーの良さなどを基準に、
チームを選んで表彰することになっています。
昨今 子供めぐる悲劇が続いている社会環境を憂い、多くの人が手
を差し伸べようとしています。スポーツを通じ子供たちが社会のルー
ルを知り、地域の活性化に繋げていくことが企業としての責任であり、
「社会貢献」であるとの葛飾法人会・金町支部東金町支部の高い信念
で実現したものです。
次代を担う子供達に、多くの大人が出来る範囲で手を差し伸べる、
一つの試金石として継続できるよう期待しているところです。
第5話 完