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少年野球

息子の少年野球

「道具は大切に」審判部No.4

2006-12-28 22:02:27 | 審判部より

道具は大切に

ー高価なものは必要なし、新庄選手はグローブを17年もー

      今年限り(2006年)で現役選手を引退した阪神タイガースの

新庄剛志選手は、1990年の阪神タイガース入団の初任給で7、

500円で買ったグローブを4回もの修理を重ね、あの大リーガー

でも使用したそうです。

 いま職人による特殊加工した「新庄限定グローブ」は178、5

00円もするとインターネットで宣伝しています。こんなに有名に

ならなくても少年野球の選手は自分の使うグローブやバットの手入

れをしっかりとしてほしいと思います。

私たち審判は、試合前にバットケースにあるバットの点検を必ず

行います。みんな素晴らしいバットを持っています。かっては傷つ

いた(でこぼこのものもありました。)のバットや「JSBB」(日

本軟式野球連盟公認)のマークが無いものもありましたが、今では

1本12,000円もするバット(ビヨンド)がかならず2~3本

ある状態です。

お父さんやお母さんの愛情の一つが、高価な用具に込められてい

ると思いますが、子供たちにはもう少し丁寧に扱ってほしいと感じ

ています。
      
用具の手入れの出来る選手は野球も上手です。
     高い
グローブやバットは必要ありません。むしろ手入れのよく行

き届いた用具をベンチ前に並べてあるチームを見ると、“指導者の気

持ちが選手に行き届いている“と何かうれしい気持ちになります。

                  第4話 完


   フェアプレイチーム賞ができました  

葛飾区内の企業(会社)で構成している公益法人の「葛飾法人会・

金町支部及び東金町支部」が、葛飾区内の学童スポーツを支援する「フ

ェアプレーチーム賞」(愛称=若虎賞)を2006年から創設しました。

「少年野球・葛飾白球会」を第1回の贈呈先に選び、先般9月の秋

季大会開会式でそのお披露目がありました。

 この「若虎賞」はすべての学童スポーツを対照に、成績の良し悪し
    
ではなく、チームワークやルールの厳守、マナーの良さなどを基準に、

チームを選んで表彰することになっています。

昨今 子供めぐる悲劇が続いている社会環境を憂い、多くの人が手

を差し伸べようとしています。スポーツを通じ子供たちが社会のルー

ルを知り、地域の活性化に繋げていくことが企業としての責任であり、

「社会貢献」であるとの葛飾法人会・金町支部東金町支部の高い信念

で実現したものです。
    
次代を担う子供達に、多くの大人が出来る範囲で手を差し伸べる、

一つの試金石として継続できるよう期待しているところです。

                第5話 完


「僕のお母さんは魔法使い」審判部No.3

2006-12-20 18:11:54 | 審判部より

僕のお母さんは魔法使い?

―お母さんの後押しー  

 ある試合のことです。選手のバットから3塁手の正面めがけて鋭い打球が飛び

 ます。間髪を入れず“〇〇(名前)走れー”お母さん(と思います。)の大き

 な声(絶叫!!)がネット裏から聞こえます。3塁手は思わずその声にドキ

 ッ!!としたかに見えました。確かにそうです。思わず捕球が乱れ、一瞬握り

 なおしたボールがグローブからこぼれました。

 必死に駆けた選手は一塁を駆け抜け「セーフ」の審判の声に背中で“やった

 ー”と叫んでいました。

 子供は母親の声が聞こえたかは定かではありませんが、後押ししたことは確か

 です、だって守備側にプレッシャーを掛けたことでも明らかです。

 主に公式試合が行われる葛飾「東金町少年野球場」は公式球場として、少年野

 球球場としても都内でも珍しい「観覧席は勿論、“エキサイトシート”」が設

 置され、楽しい応援が出来るせいでしょうか、最近はお母さんの応援が一段と

 増えてきました。

 審判とくに球審の場合は、観覧席からの応援の声がよく聞こえます。

  お父さんよりお母さんの声がよく通り、本人は小さい声のつもり(?)

  でも背中越しに“アレがストライクなのー?”なんてよく聞こえますよ。

 結構こたえるものですよ。お母さんの応援は効きます!!

  どんどんやってください。試合が楽しくなります。

                第3話 完


「楽しい野球とは」審判部No.2

2006-12-11 18:45:27 | 審判部より

楽しい野球とは 
  -
十分な練習があってこそ達成できる- 

接戦の試合が大詰めを迎え、守備側の選手は緊張で固くなっているとき、ベンチ 

のコーチから“楽しい野球をやれ”と声がかかる場合が良くあります。

思うにコーチは緊張をほぐすために指示していると思われますが、どうやれば良

いのか子供たちは戸惑っています。同じように“声を出せ、声が無い”と叱咤し

ている場面がよくあります。 

さらに監督やコーチの意図する内容と違うプレーをすると“野球が分かってな

い”と嘆いています。教えていないことを選手(子供)に求めているとしか思え

ない場面でのことです。それぞれの場面での具体的に出す声(文言)も教えてお

かなくては、子供たちにとって効果的なアドレナリンが沸いてきません。

強いチームは選手一人一人が次に何をすべきかを理解してプレーをしています。

そこまでの実戦練習を繰り返し教え、さらにその練習の意味を理解させなければ

試合のときにとっさに出てきません。

その成果は、1本のヒット、1個の確実で素晴らしいプレーに結びつき、選手に

とっては野球の面白さを実感する瞬間となるのです。

それが子供(選手)にとっての“楽しい野球”の筈です。

子供は素晴らしい可能性を持っています。一つのキッカケが、少しでもその可能

性を引き出してやることに繋がれば、その子供にとって、大げさに言えば人生の

大きな自信に繋がってくる筈です。

             第2話 完


「監督のアピール権について」審判部No.1

2006-12-03 18:07:50 | 審判部より

監督のアピール権について

アピール権の運用と実際の裁定ー

  審判の裁定に規則適用の誤りがあった場合は、少年野球では監督(論当該

  選手にもありますが)だけが訂正(アピール)を求めることが出来ます。
  すこし堅苦しくなりますが、公認野球規則では次の様に定
義されています。
  
守備側チームが、攻撃側チームの規則に反した行為を指摘し、審判員にアウト

  を主張し、その承認を求める行為」と規程しています。規則上はアウト、
  セーフ(明らかな規則適用違反は除きますが=例
えば明らかに落球している
  場合のアウト宣告などは抗議となります。)
ストライク、ボールなどについて
  の抗議はできません。
アピールは、審判員の裁定の後に出来るのであり、また
  「審判員の
判断に基づく裁定は最終のも」であり、異議を唱えることは許され 
  な
いのが原則です。
  
アピールできるのは    打順の誤り ② リタッチ(飛球が捕球された時点での
  走者によるベースの再度の触塁)
塁の空過(くうか)④ ハーフスイング

  などがあります。

  野球規則は大人・中学部(バッテリー間及び塁間は同じ)でも学童で

  バッテリー間(学童=投手・捕手16M)と塁間(学童=本塁・1塁、

  1塁・2塁、2塁・3塁=23M)の距離の差だけで他は同じです。

 (但し試合時間や試合形式の一部は体力や筋力の差による特別ルールはあり

  ます。)

  したがって「公認野球規則」は少年(少年野球には中学部を少年、小学生を

  学童とし低増す。)野球でも厳格に適用されてきました。しかし最近は厳しい

  だけでなく、もっと審判によるアドバイスも必要ではないかとの意見が多くな

  ってきました。

  先日の試合でもこういうことがありました。

  ノーアウト走者2塁・3塁で打者は1塁ライナーでした。1塁手はすぐさま

  ダブルプレーを狙って2塁に送球。悪送球になってセンターに抜けました。

  これを見た3塁走者は本塁突入。センターから投手に返球されたとき、

  ベンチ監督から「3塁送球してリタッチを確認、アピール」を指示。

  3塁手はボールを保持してベースを踏み3塁審判を振り返った。“当然アウト

  ですよネ”と要求しているつもりとは思いましたが、3塁塁審は動作だけで

  アピールの文言が無かったので、確認したが返事はありません。

  (察するに、なんと表現したらよいか分からなかったのではないかと思う。)   

  規則どおりに、が今までの判定基準であったが、試合後の審判勉強会での討論

  で「子供にはよく理解させる必要があるが、むしろ審判から当該選手に“今の

  はアピールプレーだね”と発言・確認させるべきだ」となりました。

  さらに言えばベンチからの監督の指示が“アピールそのも 

  の”であると判断すべきではないかと、改めて考えさせ

  れました。

  少年野球は一つの社会教育の場でもあるわけで、少年野球に携わる大人

  (審判・監督)が、規則に大きく逸脱しない範囲で指導〔その場でなく試合    

  後、選手と監督に〕することも大切なことだと感じた事例でした。

  規則の順守・適用も大切ですが、機会を見つけてアドバイスすることで、

  子供たちが大いに野球を楽しむことが出来ればと願っています。

  (※ちなみに当時の3塁塁審は、何を隠そう私こと進士でした。

監督のアピール権について(その2)

アピール権の行使と消滅時機はー

なお後日談ですが、野手のプレーによる「アピール権の消滅」がこのプレーに

関連して出てきました。2塁走者及び3塁走者共にリタッチ(飛球の場合いっ

たん元の塁に触れる)しなければなりませんので、投手の投球の他に、野手の

プレーの前にもアピール優先することが守備側の必須条件となります。

このアピール権の消滅とは① 投手の投球後 ② 野手のプレーがあった場合と

なりますが、投手の投球後のアピール権の消滅は分かりますが、野手のプレー

がどの時点を指すかは難しい場面となります。

例えば、打者がセンターオーバーの長打、打者は2塁まで進塁したが1塁を空

過。センターから2塁手を中継して投手に返球。投手への返球が悪送球になっ

たので2塁にいた打者走者は3塁に進塁。守備側は3塁に送球したが悪送球と

なりベンチに入った。(ボールデッド=試合停止)

このプレーは一連のプレーとしてアピール権の消滅にはならず、プレー再開後

(投手はプレートにセットしたうえで球審がプレーを宣告)、改めて投手は1

塁に送球し、守備側のアピールを要求できます。

このアピールは2塁の空過があった場合も、引き続いて出来ます。

つまりアピールはボールインプレー(試合中)の状況下であることが必要で

す。したがってボールデッド(試合の停止)の状況下ではアピールが出来ない

ことになります。審判員もタイム中と受け付けませんので、球審のプレー宣告

後、直ちにアピールすることが必要です。

ただ投手のボークや新たなに3塁への牽制などのプレーがあった場合(次のプ

レー)はアピール権は消滅します。

              第1話 完


審判部の進士さんから

2006-11-30 20:20:57 | 審判部より

tanachanです。
既に投稿されています金町ジャイアンツ審判部の進士さんから、
審判から見た野球のおもしろさ、マナー等、7回分けて投稿する予定です。
投稿内容を一部を見せていただきましたが、なるほど納得する内容でした。
来週から掲示します。
皆様からの感想をお待ちしております。