日本サイバー化促進活動

日本をサイバーパンクな世界にする為のサイバー化促進活動や、電飾サイバーグッズの開発報告など。

ゲーム世代のおとなたちへ愛を込めて 映画「ノーライフキング」を見た

2020年06月04日 14時56分14秒 | サイバーレビュー
こんにちは。サイバーおかんタナゴです!


最近はゲームをやる集中力が続かない

さて、私(たち)が好きなサイバーパンク日本は昭和の下町の風景が残ってて、狭くてこ汚い飲み屋にネオン管やLEDがごちゃ混ぜにミックスされていて、ねじり鉢巻で愛想の無い親父の包丁を持つ右腕はサイボーグ義手みたいなやつですよね(断言)。

そんなサイバーパンク日本にする為いろいろな活動をしている私なので、SF、サイバーパンクみ溢れるモノや、ゲーム、非日常、スコシフシギな映画や本なども大好物です。なのですが、今回紹介する作品はとても現実よりの作品です。サイバーパンク日本前日譚と言っても良いのではないでしょうか。

U-NEXTで配信しているのを見つけ、久しぶりに「ノーライフキング」を見ました。

ノーライフキングは1988年にいとうせいこうさんが書いたお話で、1989年に市川準監督により映画化されている作品です。

ノーライフキング (河出文庫)   いとうせいこう
Amazon Services International, Inc.による
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ノーライフキングの舞台は1990年前後。並んで買うぐらい大流行の「ライフキング」という人気ゲーム。(モチーフはドラクエ、マザーあたりか)ライフキングにはメーカー未発表のバージョン違いが存在し、その中にはクリアしないと死んでしまう「ノーライフキング」があるという噂が子供たちの間で広まります。子供たちのネットワークを通じデマや噂が広がった時、噂が噂を呼びそれらが世間さえも揺り動かす力を持ちはじめます。それに翻弄され、動揺し、押さえ込もうとする大人たちと呪いを解く為戦う子供たちの話です。
ゲームと現実両方のリアルを感じることのできる新世代の子供たちへの応援と、呪いと福音が込められた作品であると感じます。

小説版と映画版では内容が少し違うのですが、どちらも大好きな作品です。

小説版、映画版共に子供たち独自のネットワークと、死や恐怖を感じる噂やオカルトに熱中する様子、現実とゲームの間にある子供たちの共通言語とリアルが生々しく描かれていて、大人になると忘れてしまう、そういう世界が確かにあったと思い出せてくれる作品です。

キン消し、ガチャガチャ、ビックリマン、偽物の見分け方、心霊番組、どこからか回ってきたドラクエ最強のふっかつのじゅもん……

戦っている子供たち(かつてのわたしたち)は、お話の中で「賢者の石」というアイテムを残します。賢者の石はかつてノーライフキングと戦った者たちがそこにいた証、忘れないでという気持ちを残して自分の情報を書き残したものです。
賢者の石に何を残していいかわからなくて泣きながら「賢者の石も出来上がっていないのに僕たちはしんじゃう」という子供もいました。

私たちのマニア活動やブログやSNSも賢者の石なのかもしれません。



ところで劇中歌の「こんなじゃダメ神様」がとても良いです!作詞作曲は鈴木慶一さん!!
(ムーンライダーズ岡田徹さんプロデュース:CHIROLINE)

こんなじゃダメ神様 - 映画「ノーライフキング」劇中歌





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