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萌えと電波をこよなく愛する 珠奇屋萌音楽堂

ネット上で視聴できる、美少女ゲームの萌えソングや電波ソング、オープニングムービー、デモムービーなどを紹介

【OPムービー】『SHUFFLE!』の感想

2005年09月16日 16時27分03秒 | ムービーの感想
SHUFFLE!』(Navel)OPムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Mirage Lullaby』(歌:YURIA/作詞:AlAi/作曲・編曲:アッチョリケ)/ムービー制作:Iris motion graphics
映像タイプ:MG型/キーワード:矢印、スピード感、3DCG
視聴に関する制限:特になし
備考:2004年1月30日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 画面を飛び交う“矢印”が印象的なムービー。矢印の緩急のある動きが、ムービーにアクセントを加えています。最後に二本の矢印がゆっくりと出会う演出は、定番ながらも、恋愛ゲームらしくて○。

 ブランドカラーである「オレンジ色」を基調とした配色は、全体に柔らかい印象を与えると同時に、ブランドイメージを強く訴えています。こういう細かい演出は私は好きです。

 ムービーの構成は、ヒロイン紹介とゲーム画面のスチルを並べた定番スタイル。でも、上から見下ろした絵を選んだりと、新鮮な感じ。裸のヒロイン二人が物憂げな表情で抱き合うモノクロームの映像はとくに印象的。

 ヒマワリ畑のシーンでは、青い空とのコントラストが、夏らしくて◎。風に舞ったヒマワリの花びらが爽快です。

 主題歌は歌い上げ系のロック。YURIA嬢はホントに歌唱力がありますよね。ちょっと鼻にかかった声が魅力的で、こういう切なさを感じさせるロックを歌わせるとピタリとはまります。

 さて、総じて完成度が高いこのムービーですが、矢印を多用した演出が個人的には鼻につきました。タイトルロゴに矢印が入っている程度なのに、なぜここまで矢印をフィーチャーしなくてはならなかったのか?という疑問を感じてしまったからです。

 その点では、白い羽根と黒い羽根が舞い落ちる演出は、天使と悪魔という作品のモチーフをとても上手く表現していました。

 批評めいたことを最後に書いてしまいましたが、ムービーのクオリティが高いだけに、矢印以外のモチーフ(たとえば「シャッフル」)を使えば、もっと良いムービーになっただろうになぁというのが正直な感想です。ムービー単体としてはホントに良い出来ですよ。

■まとめ
 矢印を使った演出が光る完成度の高いムービー。歌も良し。

【OPムービー】『はるのあしおと』の感想

2005年09月15日 12時14分34秒 | ムービーの感想
はるのあしおと』(minori)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★。傑作アニメ。

歌:『春 - feel coming spring -』(歌:原田ひとみ/作詞:酒井伸和/作曲・編曲:天門)/ムービー制作:新海誠
映像タイプ:アニメ型/キーワード:自然、淡い色彩、雪、演出○
視聴に関する制限:特になし
備考:2004年7月23日発売。ダウンロードページ(ITmedia携帯版)このデータの読み方

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 満点。

 『ほしのこえ』(2002年)や『雲のむこう、約束の場所』(2004年)で有名な奇才・新海誠氏が作ったとなれば、期待しないほうがおかしいってものです。

 で、感想。

 キャラクターの動きからレイアウトまで、エロゲのOPらしからぬクオリティの高い映像には驚き。多彩なカメラワークやストーリー性のあるムービーは、エロゲのOPムービーというよりも、ショートアニメを観ているかのようです。

 個人的に気に入っている演出は、主人公とヒロイン(和(なごみ))の指からなびく赤い糸。和が頬杖をつきながら糸をたぐり寄せるシーンで、それまで一度も笑わなかった彼女が初めて口元を緩ませる演出にぐっときました。

 圧巻なのは、サビの終わりの「止まっていた針が 今 動き出す」という歌に合わせて、主人公とヒロインたちが橋の上ですれ違うシーン。物語のプロローグとしてこれ以上ないくらい素晴らしい絵です。

 新海氏は光を上手に使うことができる作家で、校舎から昇る朝の光、電車に反射してゆらめく昼間の光、オレンジ色が柔らかな夕方の光など、シーンに合わせた光の演出が見事。

 主題歌はケルト音楽のようなバイオリンが牧歌的で、穏やかな田舎の映像と見事に調和しています。純朴とした明るい歌声は好感度◎。サビのセルフコーラスも見事なハーモニーです。 

 ちょっとだけ重箱の隅をつついてみると、ゲーム画面のスチルとアニメの絵柄が違うので、そこは統一して欲しかったなぁと思いました。目が大きくてロリなキャラクターデザインが人を選ぶかもしれませんが、それはまぁ人それぞれということで。私はもちろん好きですえ、ええ(笑)。

 余談ですが、新海氏のホームページではこのムービーの製作過程について詳しい解説がなされています。読み応えがあって面白いですよ。

■まとめ
 これを観ずして、エロゲのOPムービーは語れない!

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 『Wind -a breath of heart-』の感想も、よろしかったらご覧ください。こちらのムービーもおすすめです。

【OPムービー】『つよきす』の感想

2005年09月11日 11時49分05秒 | ムービーの感想
つよきす』(きゃんでぃそふと)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Mighty Heart ~ある日のケンカ、いつもの恋心~』(歌・作詞・作曲:KOTOKO/編曲:羽越実有/製作:I've)/ムービー制作:
映像タイプ:アニメ・MG・複合・3DCG型/キーワード:スピード感、にぎやか、萌えの手、ちびキャラ
視聴に関する制限:15禁
備考:2005年8月26日発売。ダウンロードページ(Holyseal ~聖封~様)このデータの読み方

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 エロゲの作り方として、より多くのユーザーを獲得するために、幼なじみとか妹キャラとかお姉さまキャラとかいろんな性格のヒロインを用意するのがフツウです。ところが、このゲームに出てくるヒロインはなんと全員「強気っ娘」。キャッチフレーズは直球ど真ん中の「強気っ娘攻略ADV ツンデレにこだわっています」。ニッチを狙うのは、マーケティングの基本です、はい。

 さて、本題。

 OPムービーは、ゲーム本編で使われているスチルを動かす定番のスタイル。はじめにヒロインの怒った顔や無表情な顔を映して、そのすぐ後に笑顔の絵に変える演出は上手い。ツンとデレの落差を引き立てています。感情の変化が“肝”のゲームだけに、キャラクターの表情がくるくると変わるところがGOOD。

 全体的にガチャガチャとした印象を受けましたが、そこがこのゲームのワイワイガヤガヤとした楽しさを映しているのかもしれません。

 音楽とも適度にシンクロしています。イントロの「いざ、出陣~!」のところはピッタリ。

 と、そんなムービーですが、このOPムービーの華はやはりKOTOKO嬢が歌う主題歌でしょう。強気っ娘な歌詞がたまりません。この歌の詳しい感想は別の記事に書いたので、もしよかったらそちらもご覧ください。

■まとめ
 KOTOKO嬢の明るい歌声とコメディテイストの映像がぴったり。主題歌を聴くだけでも視聴の価値あり。

【デモムービー】『夜明け前より瑠璃色な』(PV)の感想

2005年09月09日 11時18分27秒 | ムービーの感想
最終改訂日:2005年11月19日

夜明け前より瑠璃色な』(オーガスト)イメージプロモーションムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Lapis Lazuli』(歌:泉伶/作詞:榊原ゆい/作曲:Active Planets/tom・k&kors K (Active Planets)/編曲:Avtive Planets/omega force (Active Planets)/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:3DCG、映像技術○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年9月22日発売。ダウンロードページこのデータの読み方。歌の情報はBANDiTの隠れ家様を参考にさせていただきました。

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 キャラクターをパッと見ただけでオーガストの作品だと分かるのは、デザイナーがキャラを描き分けて……ゴニョゴニョ。いやいや、珠奇屋はべっかんこう氏のぷにぷにした絵が大好きなんでノープロブレムですよ。まぁ、手塚先生の「スターシステム」みたいなもんだと思えば(笑)。

 さて、本題。

 オーガストはOPムービーに3DCGを使うことが多いのですが、3DCGは使い方を間違えると安っぽい絵になりがちです。『オーガストファンBOX』のOPムービーでは教室を3DCGで描いていましたが、いかにもCGといったチープさが残念な出来でした。しかし、今作では、水の泡やガラスの階段の透明感を見事に表現していますね。

 海の底をモチーフとした映像は、タイトルの「瑠璃色」のイメージとぴったり。深い青を背景にして、ゆらゆらとのぼっていく無数の泡や差し込む光線が幻想的です。

 演出で上手いなぁと思ったのが、キャラクターの登場のさせ方。普通にカットインさせるのではなく、煙が集まるようにして表示するやり方は、水の中というモチーフを生かした演出です。

 このPVで使われている歌はイメージソングであり、実際の主題歌は別だとか。力強いボーカルの激情的で、バックに流れるピアノの音が水の泡を連想させるなど、イメージソングらしい曲です。ただ、難しい歌なのか、ボーカルは微妙な判定。テクニックが鼻につくというか……。とはいえ、エロゲソングとしては上手い部類。後半の歌い上げはGOOD。
 
■まとめ
 モチーフを生かした幻想的なPV。統一感のある絵作りは◎。実際のOPムービーが楽しみ。

【デモムービー】『ぼーん・ふりーくす!』の感想

2005年09月04日 15時06分26秒 | ムービーの感想
ぼーん・ふりーくす!』(ライアーソフト)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Dreht sich!』(歌:宮沢ゆあな/作詞:睦月たたら/作曲:TOKIA(祇園精舎))/ムービー制作:RMG
映像タイプ:MG 型/キーワード:スピード感、淡い色彩、歌○
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年10月21日発売。ダウンロードページ(ライアーソフト)このデータの読み方

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 体内冒険アドベンチャーと聞いて、『ミクロの決死圏』を連想した人は SF 映画好きのおっさん。『たとえ胃の中、水の中』を連想した人は『ドラえもん』好きのおっさん。『ワンダービートスクランブル』と「ベレー帽をかぶった手塚先生」を連想した人はマイナー指向のおっさん。全部、珠奇屋のことですが(笑)。

 と、そんな体内冒険モノとエッチの素敵なコンビネーションのゲームが本作。なかなか面白そうじゃないですか。まぁ、「エッチ」もある意味「体内冒険モノ」なわけですが(おいっ!)。

 本題。

 このムービーの良さは何といっても主題歌! 冒頭のあまりにも胡散臭いドイツ語のセリフには軽くのけぞってしまいましたが(笑)、宮沢嬢の思わずギュッとしたくなるような可愛い声の前では、まったくもってどーでもいい話。エレキギターとドラムスのとんがったバックサウンドと、キュートなボーカルとのミスマッチが楽しいロリータパンクは、「前へ 前へ 」と全力で駆け抜けていく感じがとても気持ちの良い一曲となっています。「叩き破れ もがけ 突き進め ただひたすらに 」といった攻撃的な歌詞も、ちょっと舌っ足らずな宮沢嬢が歌うとかわいく聞こえてくるのだからなんとも不思議。聴いているだけで元気が出てくるこの曲は、文句無しにオススメの萌えソングです!

 映像面の話。ゲーム画面紹介型のムービーなので演出自体は平凡ですが、それを補って余りあるのが、中性的で幼く描かれたキャラクターデザイン。水彩タッチの淡い色で塗られたキャラクターには、敵も味方も独特の“あたたかさ”がありますね。

 ヒロインが動物の格好をして戦うゲームなだけに、いろんな動物のコスプレ(?)を楽しめるのも、このムービーの魅力の一つです。極めつけは、極太のアホ毛をピョコピョコとさせながら歩くヒロインの姿! これは悶絶モノのカワイさですよ? く~っ、たまらんね!

■まとめ
 攻撃的な歌詞とメロディなのに、なぜか可愛くって仕方がないムービー。

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 冒頭にあるドイツ語のセリフ(文字)を翻訳してみました。珠奇屋はドイツ語がまったく分からないので、画面に書いてあることをテキストに起こして、それをネットの翻訳ツールで英語に訳して、さらにそれを日本語に訳しました。ドイツ語から英語に翻訳する時点でズレがあると思いますし、英語から日本語に訳す際にも珠奇屋流に意訳してあります。なので「だいたいこんなことが書いてあるのかな?」くらいに思ってください。珠奇屋にも確かめる術がないので(笑)。間違っていたら訂正してくれるとうれしいです。(翻訳権はライアーソフトに帰属します。掲載許諾済み。)

■ドイツ語原文
"Dreht sich!"
  Niemand verandert das Schicksal.
  Wer entschied es?
  Es gibt keinen Weg, das Leute ein Schicksal ablehnen.
  Wer nahm es an?
  Wenn Sie und ich in der albernen unt schicksalhafte Spirale blieben,
  Zogert nicht! Schwankt nicht! Widersetzt sich! Kampft sich!
  Nur konzentriert...

■英訳(機械&珠奇屋補正)
"Rotate!"
  Nobody changes the fate.
  Who decided it?
  There is no way that people reject a fate.
  Who assumed it?
  If you and I remained in the inane, fateful coil,
  Don't hesitate! Don't fluctuate! Oppose! Struggle!
  Only desperately...

■珠奇屋訳
『回せ!』
  運命を変えられないって
  誰がそう決めたのさ
  結末を変えられないって
  誰がそう思うのさ
  キミとボク ばかげた運命の螺旋にいるんなら
  迷わない、ためらわない、立ち向かい、戦ってやる!
  ぐずぐずするな! ためらうな! 立ち向かえ ! 戦ってやれ!
  がむしゃらに……

解説:直訳ではなく、言葉のリズムを大切にして意訳してみました。you and I は、やっぱりセルとウラシルでしょうね。coil の訳は二重“螺旋”の DNA ということで螺旋を採用。5行目の英語は否定の命令形ですが、I =ボクが省略されているとして、セルのセリフっぽく訳しました(追記: 思うところあって、こっちに訳し直しました)。珠奇屋解釈です。みなさんの解釈はいかがでしょうか?

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Revision: 7/14/2008

【デモムービー】『痴漢者トーマスII』の感想

2005年09月02日 15時59分32秒 | ムービーの感想
痴漢者トーマスII』(XUSE)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『それいけトーマス』(歌:一条和矢/作詞:山本たかあき/作曲:Matur Sukesema)/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:おバカ、熱血
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年9月2日発売。ダウンロードページ(XUSE)このデータの読み方。歌情報はBANDiTの隠れ家様を参考にさせていただきました。

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 バカだ。バカが電車でやってきた(笑)。

 ささき○さおかばりの野太い特撮声、往年の神○明を彷彿させる必殺技のアツいシャウト、三番までしっかりとある歌詞。この三点セットは特撮ソングの正しい証。本作にかける製作者たちの魂を見たような気がします。彼らは本気(マジ)です。マジのバカです。マジバカ(誉め言葉)。

 どうしようもないテイストが全編に漂っているのですが、デモムービーとしての作りはとても堅実。ゲームの背景から、キャラクター、ゲームシステムまできっちりと紹介。キャラクター紹介では声優さんの一言ボイスが聴けます。もちろん、注目の巨乳様もしっかり拝むことができまるのですが、残念ながら私は貧乳派なので、うわ、なにをくぁwせdrftgyふじk。

 とくに目を引く演出はないのですが、ゲームの雰囲気を余すことなく伝える手堅い作りです。音楽とのシンクロもばっちりで、3分半に渡るムービーも見飽きません。

 それにしてもあれですね、最近のゲームはおっぱいが自然に動くもんですなぁ。CPUパワーが無駄に使われていますが、天国のノイマン博士は満足されているのでしょうか?(笑)

■まとめ
 「萌え」というよりは「燃え」の要素がかなり強いこのムービーは、ギャグとマジとおバカと萌えをぎゅっと詰め込んだ完成度の高いデモムービー。特撮ソング好きでユーモアのある人ならきっと受け入れられるはず。真の男は痴漢なんて絶対にしないんだ。ボクとキミとの約束だぞ!

【OPムービー】『アヤカシ』の感想

2005年09月01日 04時26分29秒 | ムービーの感想
アヤカシ』(アプリコット)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★。TVアニメのOP並のクオリティ。

歌:『砂の城』(歌・作詞:中原涼/作曲・編曲:細井聡司/バイオリン:竹内純/ギター:藤崎貴史/ベース:根岸和寿)/ムービー製作:Jellyfish
映像タイプ:アニメ型/キーワード:スピード感、シリアス
視聴に関する制限:特になし(流血を伴う暴力シーンあり)
備考:2005年10月28日発売。ダウンロードページ(アプリコット)このデータの読み方

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 歌、演出、グラフィックと三拍子揃ったクオリティの高いOPアニメは、TVアニメのそれと比べても引けをとりません。妖怪モノファンタジーらしく、全体的にシリアスで、ミステリアスな雰囲気を漂わせています。前半はゆっくりとヒロインの日常を映しつつ、サビに入ってからは怒濤の戦闘シーンが繰り広げられます。緩急交えた演出は秀逸。

 演出で目を引いたのが、キャラクターの表情。止め絵になりがちなところ、目や眉毛を一体的に動かし、キャラクターの感情を上手に表現しています。とくに私が気に入っているのが、桜の木の下に立つ女の子の横顔。風に吹かれて潤む目の描写が何とも言えません。

 橋の上でステップを踏む女の子のシーンは、全体的にシリアスなムービーにあって、ワンポイントの華やかさを加えていて、私は好きです。ただ、おっぱいは動きすぎ(笑)。上に下にとブルンブルンと何か別の生き物のように震えています。

 主題歌は中原涼嬢の『砂の城』。中原嬢のシリアスな歌声は緊張感があってGOOD。前半は川のせせらぎのようなシンセが清涼感を出し、サビからは一転して力強いストリングスが後半を盛り上げます。欲を言えば、サビの音楽はもう少し盛り上がっても良かったかなぁと思いましたが、どうでしょうか。

 最後に、これは個人的な印象ですが、キャラクターの造形や全体的な演出が『エヴァンゲリオン』のOPに似ているかなぁと感じました。また、『ブルーシード』や『もののけ姫』に出てきた妖怪に似たクリーチャーなど、全体的に何かに似ている印象を受けました。まぁ、この手のストーリーだと造形が似ることもあるかもしれませんね。とはいえ、それを考慮しても、このムービーが秀逸であることには変わりがありません。

■まとめ
 TVアニメ並のOPムービーは秀逸。観て損はなし。

【デモムービー】『グリーングリーン』の感想

2005年08月31日 05時03分20秒 | ムービーの感想
グリーングリーン』(GROOVER)DVD版ムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『グリーングリーン』(歌:NANA/作詞:桑島由一/作曲:milktub/編曲:河辺健宏)/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:写真、自然、
視聴に関する制限:特になし
備考:2002年3月22日発売。ダウンロードページ(GROOVER)このデータの読み方

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 ある日~晴れた~♪のアッチじゃなくて、ある朝に目覚めて~♪のコッチ。ドタバタ学園ラブコメディの『グリーングリーン』三部作の第一弾。

 細かく刻んだエレキギターとドラムス、そしてタンバリンのリズムが心地良いガールポップ。透き通った歌声のNANA嬢(注1)が、とても楽しげにうたっているのが印象的です。にぎやかでさわやかなメロディは、良い意味で学園祭的な響きがあり、学園を舞台にしたゲームにぴったり。

 ムービーの演出は、ゲームのOPムービーというよりも、主題歌のプロモーションムービーのよう。かわいいヒロインのカットよりも、「ザ・アキバ系」のむさ苦しい男たちのカットの方が多いのはどういうことか? それでエロゲーのOPムービーと呼べるのか!? と、文句言うのはトーシロー。このムービーの魅力は彼らにあるといっても過言ではないでしょう。リビドーを爆発させる彼らの描写は実に健康的だし、ゲーム本編のスラップスティックな雰囲気を見事に表現しています。サブキャラに魅力がある作品にハズレ無し、とよく言いますが、ゲーム本編に期待が持てるムービーです。

 個人的に好きなのが、森や空や自然が美しく描かれているところ。まさにグリーングリーンづくしの、モチーフを生かした演出は◎。

■まとめ
 歌い手の笑顔が伝わってくる歌で、個人的に大好き! 曲だけでもおすすめ。

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注1)情報:BANDiTの隠れ家さん

【OPムービー】『おね・たま~僕とお姉ちゃんと狐の湯~』の感想

2005年08月15日 12時54分27秒 | ムービーの感想
おね・たま ボクとお姉ちゃんと狐の湯』(ドリーム・ソフト)OPムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『ゆけむりモード』(歌:Cats and Dogs with Mayumi Shindou/作詞・作曲:HAJIMEX)/ムービー制作:長月到、ヰ駄TEN
映像タイプ:アニメ・MG・複合・3DCG型/キーワード:ちびキャラ、演出○
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年7月29日発売。ダウンロードページ(ドリーム・ソフト)このデータの読み方

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 ノリノリのパーカッションとバイオリンのメロディにのせた、スウィートボイスの女の子デュオ(トリオ?)の歌がとても楽しいムービー。にぎやかななのにまったり感のある主題歌は、温泉を舞台にしたドタバタコメディにぴったりです。ちなみに、テーマ曲『ゆけむりモード』の感想はこちらにも書いてあるので、よろしかったらご覧ください。

 ヒロインと声優の紹介をしつつ、ゲームの舞台も紹介する演出は、エロゲーのOPとしては王道ですが丁寧です。とくに、ゲーム本編のスチルを湯煙に見立ててふわりふわりと動かす演出は、ゲームの雰囲気を上手く表現していてGOOD。カットインで入るデフォルメのキャラクターたちもキュートな動きでムービーに緩急をつけています。

 個人的には、ラストのエッチシーンは無いほうが良かったかなぁと思いましたが、どうでしょうか?

■まとめ
 主題歌を聴くだけでも観る価値があるムービー。温泉を舞台にしたゲームらしく、湯煙の動きを使った演出はウマイ。

【OPムービー】『いただきじゃんがりあんR』の感想

2005年08月13日 20時03分14秒 | ムービーの感想
いただきじゃんがりあんR』(すたじおみりす)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『ラブ・チート!』(歌:み~こ/作詞・作曲・編曲:柏森進/製作:MOSAIC.WAV)/ムービー制作:AC-Promenade/URA
映像タイプ:MG 型/キーワード:スピード感、ちびキャラ、にぎやか、映像技術○、演出○、コメディ
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年8月5日発売。ダウンロードページ(すたじおみりす)このデータの読み方

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 これまたすごいムービーがやってきた! かっ飛ぶスピード感がとんでもなく爽快なジェットコースタームービー。ん? 前にも同じようなことを言ったような……と、思ったら、このムービーを制作したのは、『まじれす』の OP ムービーも作った AC-Promenade。どうりで、高速で絵や文字をスライドさせる表現が似ているわけです。

 『まじれす』もスピード感が秀逸なムービーでしたが、絵の統一感に少し不満がありました。今回は、その反省を生かしたのか(どうかは知りませんが)、ゲームの素材を一切使わずに、ムービーにあわせて絵をすべて描きおこしています。その結果、前作ではごちゃまぜだったデザインが統一され、『まじれす』よりも完成度が高くなっています。というよりも、完成した、と言うべきでしょうか。

 エレクトリックなポップミュージックにのせて、一秒たりとも画面が止まらない映像には、まるでジェットコースターにでも乗ったような爽快感があります。特に、サビ直前に、オートバイがウィリーしながら加速するシーンは珠奇屋のお気に入り。最後に映る雀牌に『宇宙刑事』シリーズのロゴっぽく「宇宙麻雀イタジャン」と書いてあったのには、ちょっとクスリとしました。

 主題歌は MOSAIC.WAV の『ラブ・チート!』。MOSAI.WAV らしいピコピコとしたポップサウンドは、キュートなアニメ声が魅力のみ~こ嬢の歌声とホントに相性がいいですね。ポップな絵とポップな歌。ぴったりとはまっています。ただ、あまりにもテンポが良い曲なため、み~こ嬢は息継ぎが大変そうですが(笑)。

■まとめ
 Flashムービーを作ろうとしている人にとっては教科書のようなムービー。ぜひ観ておきたい一作。

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【ムービー2005】総合ランキング ベスト10 2位
 → そちらにも記事があります。ぜひご覧下さい。

【デモムービー】『まじれす!! ~おまたせ♪ Little-Wing~』の感想

2005年08月08日 16時56分57秒 | ムービーの感想
まじれす!! ~おまたせ♪ Little-Wing~』(すたじおみりす)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『NEVER GIVE UP -世界へ-』(歌:真理絵/作詞:URA/J.Remmy/作曲:まにょ)/ムービー制作:AC-Promenade/URA
映像タイプ:MG型/キーワード:スピード感、映像技術○、演出○、にぎやか、コメディ
視聴に関する制限:特になし
備考:2004年7月16日発売。ダウンロードページ(すたじおみりす)このデータの読み方

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 このスピード感は半端じゃない! たった1分32秒のムービーに総勢25名ものキャラクターが登場。次々に展開されるキャラ紹介が単なる紙芝居にならなかったのは、静と動、緩と急を上手く使い分けた演出の妙でしょう。最初から最後まで、流れるように場面が転換する様は、ジェットコースターに乗ったような爽快感があります。

 このムービーはTVアニメのOPのパロディなため、冒頭には「ゲームをするときは、部屋を明るくして~」というテロップや「ステレオ放送」のロゴ、さらに画面左上には時刻が表示されます。1分経過するときちんと数字が変化。芸が細かいなぁ。これで提供クレジットが入っていれば完璧だったのにね。ちなみに、ゲームの物語はドラゴンボールとDBZのように区切りがあり、それに合わせてOPアニメも変わるそうです。ファミコン版『キャプテン翼』のパロディが途中に出てくるのですが、ドット絵で描かれたヒロインがドリブルしています。黒の背景が何とも懐かしい(笑)。

 一方、惜しいところもあります。前述のファミコン画像もそうですが、ゲームからのスチル素材とムービー用に新しく作ったFlash素材との画質が明らかに異なるので、全体として絵の統一感が崩れてしまいました。

 歌は、真理絵嬢が歌う『NEVER GIVE UP -世界へ-』。アップテンポの気持ちいいガールポップですが、温かく柔らかい歌声が持ち味の真理絵嬢には、こういうアッパー系のロックには少し清純すぎるかなぁと感じました。皆さんはどう思いましたか?

■まとめ
 絵のクオリティには難があれど、ムービーのスピード感と躍動感はまさに演出の妙。FLASHでカッコイイ動画を作りたいと思っている人にはまさに「教科書」のようなムービー。

【OPムービー】『ぽぽたんPo!』の感想

2005年08月04日 09時03分23秒 | ムービーの感想
ぽぽたん Po!』(ぷちフェレット)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『いっちゃえ!ぽぽたん』(歌:UNDER17/作詞・作曲:桃井はるこ/編曲:小池雅也)/ムービー製作:(監督・コンテ・メイン原画:ぽよよんろっく)
映像タイプ:アニメ型/キーワード:ちびキャラ、写真、コメディ
視聴に関する制限:18禁
備考:2003年8月1日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 ロリっ娘の一人エッチのシーンから始まるOPムービーってどうなんだろう(笑)。しかも、あえぎ声付き。イったあとに「お兄たんってば、女の子の気持ちぜ~んせんわかってない」とすねるんですが、イントロも始まってない冒頭からそんなシーンが入ることの意図がワタシには分かりません……。で、やっと歌が始まったかと思えば第一声が「わたし、イっちゃう!」。まだイクの?

 それに続く、メインヒロインである三姉妹の描写もキてます。長女がシャワーシーンを覗かれて驚くってのは、まぁ、美少女モノのお約束。次女がトイレでパンツを上げているシーンを見られて驚くってのも、まぁまぁ、我慢しましょう。だけど、末女がベッドの上で一人エッチしてるってのはどういうことですか? こっちが驚くっつうの。萌え……いやいや、わけわからんと思ってると、曲はサビをむかえて「わたしやっちゃう(やっちゃう!)、なんだってやっちゃう!(やっちゃう!)」のコーラス。なんだそりゃ(笑)。

 とか言いつつも、ヒロインたちが踊りまくるOPアニメは、TVアニメに迫るクオリティでかなり良い感じです。桃井はるこ嬢のポップで電波な歌にあわせて丁寧に演出されているところなど、ワタシはかなり気に入ってます。エロがどぎついですが(笑)。音楽については「『いっちゃえ!ぽぽたん』の感想」に書いているので、よろしければそちらもご覧ください。

 個人的におすすめなシーンは、合いの手としてインサートされるアニメ。デフォルメ三姉妹が「いっちゃう!」「やっちゃう!」と頭に手を当てて踊ります。これは萌えます!

■まとめ
 テレビアニメのOPのようなポップでキュートなムービー。動きがあって飽きさせません。

【デモムービー】『すぱっちゅ!~如何に私がはきものを愛するようになったのか~』の感想

2005年07月16日 02時29分21秒 | ムービーの感想
最終改訂日:2006年4月23日

すぱっちゅ!~如何に私がはきものを愛するようになったのか~』(Studio Ring)デモムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『ぶるすぱ!~紺色と黒のファンタジー~』(歌:中山マミ/作詞:ジロヲ/作曲・編曲:Angel Note)/ムービー制作:RMG
映像タイプ:MG型/キーワード:にぎやか、スピード感
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年6月24日発売。ダウンロードページ(Game-Style)。このデータの読み方

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 毎度おなじみ流浪のブログ、珠奇屋萌音楽堂です。ムービーを観る前から嫌な予感はしていたんですが、ムービーを再生していきなり画面に出てくるスパッツをはいたお尻のアップに驚き。タモリ倶楽部(もしくはサ○゛エさん)よろしく左右にフリフリのお尻は、まさに、スパッツとブルマフェチのためのバカゲー、もとい、フェチゲーの証。「ぶるまとすぱっつ…両方を愛してはダメなのか… 」をメインテーマに、全編に渡ってねぶるように映されるお尻の映像から、製作者のこれでもかというほどの愛(それもかなりねちっこいやつ)をひしひしと感じます。

 と、のっけからバカにした感じですが、ムービー自体は、エロゲの OP ムービーとして極めて優秀な出来。基本的には、静止画のみのスチル MG ですが、その表現には一手間も二手間もかけられ、作品が持つスラップスティックなスピード感とコミカル感、そして、フェチゲーとしてのエッセンスが十二分に演出されています。ポップな主題歌とのコンビネーションはまさしく絶品。

 珠奇屋は露骨なエッチシーンには引いてしまうほうなんですが、そのかわいらしいキャラクターデザイン、動きのあるコミカルな演出、思い切りの良いエッチさ、そして、ノリの良い主題歌のおかげで、すっかり許せてしまいます。特に中山マミさんが歌う主題歌のノリの良さが、ムービー全体に“明るくて健全なエロゲ”の雰囲気をもたらしているような気がしますね。ま、裸のロリっ娘が汁まみれで出てきている段階で、健全も不健全もないなんですが(笑)。

■まとめ
 お尻大好き、スパッツ大好き、ブルマ大好きなフェチの人なら必見。満足度と完成度の高いムービー。

【OPムービー】『松島枇杷子は改造人間である。』の感想

2005年07月13日 16時03分42秒 | ムービーの感想
松島枇杷子は改造人間である。』(Rateblack)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『リアル±』(歌:中原涼/作詞:沢田あづき/作曲:細井聡司/編曲:TOMA/バイオリン&バイオリンアレンジ:竹内純)/ムービー制作:
映像タイプ:MG型/キーワード:変身物、写真
視聴に関する制限:15禁
備考:2005年8月26日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 惜しいなぁ。実に惜しい! 「○○ちゃんはやればできる子なんだから、もっとがんばりなさい」とおもわず言いたくなるようなムービーです。ムービーの内容は他のエロゲのOPムービーと同じようにキャラクター紹介プラスαなものですが、ところどころにムービー制作者の「技術」が見えるところがとても歯がゆい! これだけの技術があれば、もう一段上のクオリティを狙えたんじゃないかなぁというのが正直な感想。

 とはいえ、エロゲのOPムービーとしてはなかなかの出来です。絵はスチル素材が中心ですが、素材の表示の仕方とカメラワークが凝っているため画面に動きがあります。音楽とのシンクロ率も高く、観ていて飽きることはありません。

 このムービーのクオリティを押し上げている最大の貢献者は、低めの声がカッコイイ中原涼嬢が歌う主題歌『リアル±』でしょう。イントロからサビに向けてのたたみかけるように盛り上がっていく感じが心地よいダンスミュージックです。バイオリンがアクセントになっていておしゃれですね。曲がカッコイイだけに、演出のアラが目立ってしまったのがとても残念です。

■まとめ
 いろいろと書きましたが、ムービーの質は結構高いです。音楽もカッコ良く、珠奇屋のおすすめです。

【デモムービー】『CARNIVAL』の感想

2005年06月23日 07時38分11秒 | ムービーの感想
CARNIVAL』(S. M. L)体験版用オープニングデモムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『カーニバル』(歌:NANA/作詞:桑島由一/作曲:上松範康/編曲:藤田淳平/プロデュース:milktub)/ムービー製作:
映像タイプ:アニメ型/キーワード:スピード感、演出○
視聴に関する制限:特になし
備考:2004年5月14日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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■曲
 主題歌は『カーニバル』。疾走感のあるエレキギターが心地よいロックで、自然と体が上下してしまいます。少し鼻にかかった甘い声のNANA嬢は、サビにかけて伸びやかな声をも聴かせてくれます。

■演出
 これは文句無しにすごい。アップテンポの音楽にも関わらず、音と絵が気持ちいいくらいにシンクロしています。

 イントロではエレキギターのサウンドに合わせて5人のヒロインが次々にフレームインして激しく動き回ります。また、圧巻なのはエンディング付近の、カメラが回転しながらヒロインを一人ずつ映すシーンでしょう。実写や3DCGでは簡単にできる表現ですが、それをアニメでやったことがすごいわけです。エロゲではなかなか見られません。

 また、演出の面白さでいえば、Bメロでの物憂げなヒロインたちの描写でしょう。まずメインヒロインをアップで映しますが、その背景には別のキャラクターが映っています。しばらくすると、音楽に合わせて後ろのキャラにズームインします。すると、その背景には別のキャラがさらにいるという感じです。このBメロからサビへの一連の流れは必見です。

 一方、サビの部分で瞳を閉じた全裸のヒロインが空に昇っていくシーンは、全体の流れの中でちょっと浮いていたような気がします。上手く説明ができませんが。

■グラフィック
 ごく普通の美少女アニメのキャラクター。

 背景の書き込みが足りないかなぁとは思いましたが、これだけアニメしてれば、エロゲのOPとしてはこれくらいが限界かもしれません。
 
■まとめ
 まるでテレビアニメのようにくるくる動く、傑作OP。

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 OPを見る限りはすっごくポップな感じなんだけれども、ゲーム本編はかなりの鬱展開で救いがないとか?