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萌えと電波をこよなく愛する 珠奇屋萌音楽堂

ネット上で視聴できる、美少女ゲームの萌えソングや電波ソング、オープニングムービー、デモムービーなどを紹介

【デモムービー】『しろクロ ~白いこころと黒いツルギ~』の感想

2005年10月25日 17時30分44秒 | ムービーの感想
しろクロ ~白いこころと黒いツルギ~』(ALTERNA)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『未来へのおまじない』(歌・作詞:片霧烈火/作曲・編曲:MANYO(LittleWing))/ムービー制作:
映像タイプ:MG型/キーワード:淡い色彩、歌○、ちびキャラ
視聴に関する制限:特になし。
備考:2005年11月28日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 ミディアムテンポのこの主題歌は、TVアニメやゲームですでに使い古された感じのメロディですが、定番だからこその安心感が珠奇屋は大好き。片霧嬢の少し鼻にかかったボーカルには、上手いとか下手とかを越えた、なんとも言えない温かさがあります。前半の控えめなエレキギターと、後半のたたみかけるようなシンセストリングもいい味を出してますね。

 片霧嬢の作詞もきらりっ。「耳元でそっとささやいた ヒミツの言葉 それが意味のない言葉でも構わないよ ふたりでいられるなら」。初々しいなぁ。そして極めつけは

 おでこでつなぐ 私のきもち ねぇ キスしてみようよ


 くぅーっ、たまんねーな、おいっ!

 これは珠奇屋の印象ですが、この曲はOPで使うよりも、大団円を迎えた後のEDで流したい曲ですね。最後の戦いが終わって、平和になって、また元の日常が戻ってくる。3人のヒロインと縁側で笑いながらアイスを食べて、ドジっ娘がアイスを落として泣いて、それを見ていた別の娘が分けてあげてニッコリ笑顔、そして最後は青空へとパンアップ(注)……。そんなありきたりの、それでいてとびっきり温かな絵が浮かんでくる、まさに「未来へのおまじない」のような爽やかな余韻を残す曲です。(注:カメラを下から上に振る撮影法)

 一方の映像はとくに凝った演出もなく、ゲームのスチルを並べた紙芝居型ムービー。つまらないと言えばつまらないんですが、そこはじじ氏が描くキャラクターの魅力でカバー。

 「あまり深く悩まない系」活発ツインテール娘、「おっとりしっかり」眼鏡付きお姉さん、「賢いが故に小生意気な」ツンデレ系金髪ロリ娘。ほんわかデザインの美少女に大砲系SFメカを「着せる」という、萌えと燃えをハイレベル級会談で合意させたこのシチュエーション! いいじゃないですかっ!

■まとめ
 SF、兵器、美少女。この言葉に頭の萌気アンテナがピンと反応した人ならぜひ。

【デモムービー】『パルフェ ~ショコラ second brew~』の感想

2005年10月24日 14時04分57秒 | ムービーの感想
最終改訂日: 2006年6月23日

パルフェ ~ショコラ second brew~』(戯画)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Leaf ticket』(歌・作詞:KOTOKO/作曲・編曲:C.Gmix)/ムービー制作:神月社
映像タイプ:MG型/キーワード:演出○、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年3月25日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 「メイドカフェは二次元だからこそイイ! と思うんだけど?」と川の向こうからごあいさつ。

 ムービーの感想。

 ラブコメにありがちなスラップスティックな演出に走らず、ゲームの舞台である「アンティークカフェ」の上品な雰囲気でまとめた佳作。

 ゲームのスチルを並べただけの単純な構造のムービーなだけに、ややもするとチープな画面になりがちになるところを、画面全体に施したソフトフォーカスとセピア色のフィルターが映像の質を高めています。柔らかい光のベールが、アンティークカフェらしい「穏やかで温もりがあり、かつ非日常的な空気」を生みだしていますね。簡単なエフェクトですが、その効果は抜群。

 映像で印象的なのが、サビ直前のシークエンス。気持ちの良いドラム・ソロに合わせて次々にインサートされる画像が、淡々としたムービーにアクセントを加えています。ピアノの鍵盤に被せて表示される「WE ARE OPEN!」の文字は、カフェを舞台にしたゲームだからこその演出。上手い。

 一方の主題歌。“良い意味でも悪い意味でもアクの強い”いつもの KOTOKO ソングと違って、自然で穏やかな歌い方が好印象。個人的には、一番好きな KOTOKO ソングです。

 彼女の歌唱力は今ひとつあか抜けないなぁとつい不穏な発言をしてしまう珠奇屋ですが、彼女の卓越した作詞センスには脱帽してしまいます。「公園通り発 幸福行きの 小さなチケット握るよ」。簡単な言葉を意外な組み合わせで魅せる言葉選びのセンス。まいったね、これは。

 それにしても、『Leaf ticket』から『きゅるるんキッスでジャンボ♪』まで、引き出しの多い人だよなぁ、ホントに。

 最後に。ツンデレ最高!

■まとめ
 画面効果の力で質を高めた佳作。華やかなムービーではないですが、コストパフォーマンスが高いムービー。

【デモムービー】『まんきつ!~コミックカフェへようこそ!~』の感想

2005年10月20日 15時47分24秒 | ムービーの感想
まんきつ!~コミックカフェへようこそ!~』(るんるんそふと)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『MA-N-KI-TSU!』(歌:黒崎猫、まりもりん、金田めい、三咲里奈/作詞:鳴山算/作曲・編曲:平林制児/制作:ソルシエール・サウンド・デザイン)/ムービー制作:椎名コウタ
映像タイプ:MG型/キーワード:漫画、萌えの手
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年11月25日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 広告的な要素が強いエロゲのOPムービーでは、たった数分の中に「その作品だけが持っている魅力」をどれだけ詰め込めるかが勝負。今回紹介するムービーは、「漫画喫茶」というモチーフを歌と映像に上手に取り入れ、作品の魅力を強力にアピールしている秀作です。

 「いらっしゃいませ~♪」のセリフで始まる軽快な主題歌は、「漫画喫茶を舞台にしたハーレム系ラブコメ」を予感させる良質な萌えソング。早口言葉のように繰り出される「おまたせしました♪」「かしこまりました♪」などの萌えセリフの数々も、舞台の雰囲気作りに大貢献。もちろん曲の最後は「またのご利用お待ちしておりま~す♪」。うん、カンペキ!

 「はいはいはいはいっ♪」や「それっ♪」などの定番萌えの手(萌えな合いの手)から、「ふうぇ~い♪」の新作まで、萌えの手もバッチリ。歌い手が4人の声優というアドバンテージを生かした萌えソングです。歌については次回の【萌えソングの感想】に続く。

 一方のムービーは、漫画雑誌をデジタルで再現した演出が新鮮。印刷したときのインクのにじみやベタ(真っ黒に塗られた部分)のかすれ具合など、漫画雑誌の特徴をしっかり再現してあり、本物感は十分。

 とくに目を引いた演出は、白黒の漫画が、カラーのゲーム画面に変化するところ。原稿にペン入れされただけのヒロインの絵が、スクリーントーンが貼られて漫画になり、最後にカラーのゲーム画像へとシームレスに変化する様には驚き。これは素材がデジタルデータだからこそできることで、メディアの特性を生かしたアイデアの勝利でしょう。

 その他では、水しぶきがぴちゃっとカメラのレンズに当たる画面効果や、光線銃の光の残像を車のテールランプよろしく画面に残す描写、まばたきするヒロインなど、細かいところまで手が加えられていて、椎名氏のポテンシャルの高さが伺えます。

 全体的にスピード感があって爽快なムービー。曲とのシンクロ率も高い上に、カメラワークのバリエーションも豊富なので観ていて飽きません。

■まとめ
 スチル(非アニメ)系ムービーとしては、かなり高いレベル。

【デモムービー】『グリーングリーン3 ハローグッバイ』の感想

2005年10月13日 19時39分34秒 | ムービーの感想
グリーングリーン3 ハローグッバイ』(GROOVER)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『ハローグッバイ』(歌:佐藤裕美/作詞:桑島由一/作曲:milktub/編曲:ms-jacky)/ムービー制作:Iris motion graphics
映像タイプ:MG・3DCG複合型/キーワード:自然、夏、秋、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年8月5日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 緑豊かな田舎の学校を舞台にした、青春群像ラブコメ『グリーングリーン』シリーズもいよいよ完結。

 さて、『グリグリ』に絶対に欠かせないのが、milktubが演奏するパワフルで爽快なロックサウンド。milktubのメンバーでありプロデューサーも務めるbamboo氏が、「完結編にふさわしいように魂を込めて作った」(Galge.com、2005/6/1)と力を込めて語るように、今作の主題歌も最高の出来。
 
 そして、そんなバンドミュージックに華を添える今回の歌姫が佐藤裕美嬢。こういう言い方をするとファンの方に怒られるかもしれませんが、彼女は数年前に比べてホントに歌が上手くなりましたよね。ケレン味が強かった中音域から高音域へかけての不自然な声の裏返りがなくなって、今作では自然な伸びを聴かせてくれます。その一方で、彼女の魅力の一つである「笑顔が見える歌声」には磨きが掛かり、大団円の幸せな雰囲気作りに大貢献!

 映像の話。

 『グリグリ3』は『グリグリ2』と製作時期が被っていたせいか、素材の流用があったりとムービーの演出が似ています。しかし、これまでの『グリグリ』では当たり前だった緑豊かな風景が、黄色や茶色といった「卒業の季節」の色へと変化。物語の終わりを予感させる演出が◎。

 とくに私が気に入った演出は、ゲーム画面のスチルのフラッシュバック。卒業を目の前にして、あっと言う間に過ぎ去った3年間を振り返る感じが上手く表現されています。そして、最後に表示される、卒業証書の筒を持ったヒロインたちの笑顔。ハッピーエンディング至上主義の珠奇屋としては大満足ですよ。

■まとめ
 『グリグリ』らしいドタバタ感とグルーヴ感とちょっぴり切ない恋模様をそのままに、大団円の幕開けに相応しいムービー。

【デモムービー】『グリーングリーン2 恋のスペシャルサマー』の感想

2005年10月10日 10時50分18秒 | ムービーの感想
最終更新日:2006年3月30日

グリーングリーン2 恋のスペシャルサマー』(GROOVER)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『Like a Green』(歌:URAN/作詞:桑島由一/作曲:milktub/編曲:ms-jacky)/ムービー制作:Iris motion graphics
映像タイプ:3DCG・MG複合型/キーワード:自然、夏、演出○、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2004年10月29日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 『グリグリ』シリーズに欠かせないのが、ライブ感溢れるバンドサウンド。名曲がずらりと並ぶ三部作の中でもっともパワフルな主題歌を採用したこのムービーは、『グリグリ』の魅力である「大騒ぎ」感が炸裂!

 主題歌について、プロデューサーのbamboo氏は次のように語ります。

「夏! パンクロック! 青春! 恋愛! そして、バンドミュージックは絶対外せない」
「コレを聴いた人が、理屈抜きに「楽しい!」と思えるような曲を目指しました。コレ聴いて体がウズウズしてくれれば勝ち!」(電撃オンライン、2004/8/13


力強いドラム、力強いギター。曲を聴き終わった後に残る高揚感は、なるほどホンモノ!

 そして、そんなパワフルなバンドサウンドに負けていないのが、URANさんのハイテンションなボーカル。歌い始めからスロットル全開なのに、サビに入ってなお、ぐいぐいと高い音域へと勝負をかける様は、まるで補助エンジンを切り離しながら青空を切り開いていくロケットのようにパワフルで爽快!

 好きな歌詞。

最低でも最高の夏 涙流し 笑ってた


 なんか、こう、グッと来るなぁ。いっけね、「ムービーの感想」なのに、これじゃ「ソングの感想」だ。でも、ソングなくして、『グリグリ』を語れないのも事実なのですよ。

 映像の感想。

 『グリグリ』らしい「緑」が印象的な映像。3DCGで描かれた草むらに立つヒロインの姿が爽やかでグー。大木の前に立つ少女や砂時計など、ゲームをプレイした人だけが分かる演出にニヤリ。音楽とのシンクロがばっちりで、スピード感のあるムービーとなっています。

■まとめ
 爽快感と高揚感が残る、パワフルな青春ムービー。

 『グリーングリーン』のムービーの感想もぜひご覧ください。

【デモムービー】『はなマルッ!』の感想

2005年10月06日 08時55分22秒 | ムービーの感想
はなマルッ!』(TinkerBell)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『はなマルッ!』(歌:真理絵/作詞:秋華/作曲:広瀬充寿)/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:ちびキャラ、歌○
視聴に関する制限:特になし(だと思う(笑))
備考:2004年5月28日発売。ダウンロードページこのデータの読み方。写真:(C)Cyberworks(引用許諾済み)

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 突然の火事で自分の部屋(男子寮)が燃えちゃったから、明日から女子寮に住めと言われた! しかも、幼なじみの娘が同居だって? ……なんてベタなシチュエーションなんだ。

 いや、私は好きですけどよ。むしろ大歓迎。

 で、ムービーの感想。

 テンポがいい! ちびキャラがカワイイ!

 正直に言えば素材も演出技法も大したことないのですが、テンポの良い主題歌と大量にインサートされるちびキャラ絵のかわいさでそれをカバー。ムービーを再生して、最初の16秒でハートを鷲掴みです。泣いたり怒ったり呆けたり喧嘩したり……。ちびキャラらしいオーバーリアクションが◎。
 
 個人的に気に入っているのが、笑顔で鍋を取り囲んでいるヒロインたちのカット。それぞれが持ち寄ってきた材料を投入しようとしているシーンなのですが、手にしている食べ物がどうも怪しい! 左からミカン、プリン(生クリーム付)、豆腐、筑前煮、パセリ……。これは闇鍋か!

 雑巾を持ったヒロイン(椿)の「?」の表情に萌え。

 主題歌を歌うのは真理絵嬢。彼女の真骨頂であるスウィート&キュートをギューッと絞った明るい曲。テンポの良さがはなマルっ! 個人的に好きなところは「いつもの授業」の「い」の発声。良い感じに力が入っています。

 それにしても、桃先生かわいいなぁ。見た目は子供、頭脳は大人。いいじゃないですか。桃先生が好きです。でも、結先生のほうがもっと好きです♪ でもでもっ、二人ともいたらもっ(略)。

■まとめ
 テンポが良くてちびキャラがかわいいムービー。

【デモムービー】『Wind -a breath of heart-』の感想

2005年10月04日 14時57分23秒 | ムービーの感想
Wind -a breath of heart-』&『Wind -a breath of heart- Re:gratitude』(minori)店頭用デモムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『Wind』(歌:長谷川めぐみ/作詞:ドン・マッコウ/作曲・編曲:谷本真規)/ムービー制作:新海誠
映像タイプ:MG型/キーワード:四季、雪、演出○、3DCG
視聴に関する制限:特になし
備考:2002年4月19日『Wind ~』、2004年11月05日『Wind ~ Re:gratitude』発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 『Wind -a breath of heart- Re:gratitude』は『Wind -a breath of heart-』の再販版なので、ムービーの内容も“ほぼ”同じ。『Wind』で挿入されていたゲーム画面のスチルが、『Re:gratitude』ではアニメパートと同じ絵柄のものに差し替えられているため、全体的な完成度が高まっています。比較しながら観るのも面白いですよ。

 新海誠氏と言えば、『ほしのこえ』(2002年)や『雲のむこう、約束の場所』(2004年)で有名なデジタルアニメーション作家。同じminori作品である『はるのあしおと』に提供したOPムービーは、エロゲムービーとは思えないほどクオリティの高いアニメが秀逸です(『はるのあしおと』のムービーの感想もぜひご覧ください)。

 で、本題。

 新海ムービーは、映像と音楽とが有機的に結びついているのが特長。その最たるシーンが、冒頭の一片の桜の花びらがハーモニカの上に舞い落ちるカット。物語のキーワードである「ハーモニカ」を、音楽と映像の両方から強く印象づける演出は見事!

 新海ムービーのもう一つの特長は、映像美と作業効率を両立させていること。同じ被写体(背景)を時間や天気を変えたりして、複数のカットに仕上げています(例:屋上のカット)。これには「いつもの日常」の様々な表情を映す効果がありますし、製作面からは作業の手間を減らす効果もあります。

 お金と時間をかければいくらでも良いムービーを作ることができるでしょうが、エロゲのムービーのようにリソースが限られている場合には、このようなテクニックが重要です。このあたりのことは新海氏のホームページで丁寧に解説されているので、参考にどうぞ。

 主題歌の話。ハーモニカの響きがちょっぴり切なくて、そして、とても温かい音。ゲームの世界観を穏やかに表現した良い曲です。長谷川めぐみ嬢のボーカルを一言で表現するなら、それは「上手い下手」ではなく、「丁寧」という言葉がふさわしいでしょう。清潔感のある歌声が好感度◎。

■まとめ
 『はるのあしおと』と比べるとカメラワークや動画にぎこちない部分もあるが、素晴らしいムービーであることに疑いはない。

【デモムービー】『思春期』の感想

2005年10月03日 02時21分22秒 | ムービーの感想
思春期』(RUNE)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『SPARK~もどらない季節~』(歌・作詞・作曲:佐藤裕美/編曲:藤間仁(Elements Garden))/ムービー製作:RMG
映像タイプ:MG型/キーワード:夏
視聴に関する制限:18禁
備考:2005年9月29日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 タイトル『思春期』のとおり、爽やかなムービー。

 RMGが手がけたムービーは終始手堅く、きれいにまとまっています。ヒロインの様々な表情を映しつつ、エッチシーンも絡めていく手法は、エロゲのデモムービーの王道。RMGのムービーではよく見かける“RMGスパーク”(画面全体が光り、その後、光が蛍のように舞い上がる演出)も、ウィンドチャイムの音とともに効果的に使われています。

 ヒロインの表情が変わるのもいいですね。とくに、ラストのヒロイン(すずめ)の笑顔が爽やかな余韻を残しています。

 細かいところでは、ヒロインの名前がピョコピョコと動くところがポップで◎。

 佐藤裕美嬢が歌う主題歌は、ラブコメのOPソングらしい明るいポップス。感情を込めて、跳ねるように歌う、いつもの彼女らしい曲。ピアノで始まり、ピアノで終わるアレンジは、さながら一陣の風が駆け抜けていったような爽やかな印象で◎。

 個性的なキャラクターデザインは良くも悪くもこの作品の特徴。遠目にはかわいいんですが、眼がカメラのレンズのようで、ヒロインがアンドロイドのように見えてしまいちょっと怖いなぁ、と私は思いました。いや、遠目にはかわいいんですけどね。まぁ、個人の印象と言うことで。

 路面電車のある風景が個人的には懐かしくて好き。舞台は鬼子母神~雑司ヶ谷~池袋あたりかな?

■まとめ
 手堅い秀作。でも、エッチシーン抜きの爽やか路線のものが観たかったかなぁ。佐藤裕美嬢の歌が好きなら必見(必聴)。

【デモムービー】『秋色恋華』の感想

2005年09月29日 20時12分25秒 | ムービーの感想
秋色恋華』(パープルソフトウェア)デモムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『秋色』(歌:橋本みゆき/作詞:石川泰/みやび/作曲・編曲:景家淳)/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:秋、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年2月25日発売。ダウンロードページこのデータの読み方。写真はドラマCDのもの。

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 魅力はなんといっても橋本みゆき嬢が歌う主題歌。とくにドラマチックでテンポのよいサビが◎。女の子の秘めた決意が感じられる歌詞は、つい応援したくなります。

 さて、映像の話。

 秋を舞台にしたゲームということで、冒頭の夕暮れの街並みが雰囲気を盛り上げています。ただ、全体的に見ると、モチーフの「秋」を上手くいかせていないような気がしました。とくに、全体の3分の1近くもある水着シーンは、まったく秋らしくない。サービスカットとしてはとてもイイ出来なんだけれどもなぁ。水着シーンはワンポイントとして使って、もっと秋らしい演出にしたほうが良かったのでは?

 とにかく絵を見せてやろう!という製作者の意図は分かるのですが、最後にまとめて大量に表示されるのにはまいります。もう少し画像を選抜したり、カットを工夫するなりして全体に緩急を付ければもっと良くなるような気がするんだけど。

 少し批判的に書いてしまいましたが、映像の出来はそれほど悪くはないです。モチーフ云々もOPムービーとしてみた場合であって、デモムービーとしては「あり」でしょう。

 サビの音楽に合わせてヒロインの表情が小気味良く変わるカットは良かったですし、紅葉をかたどったカットの切り替えもモチーフを生かしていて◎。一つのカットを分割して、顔と全体とを表示する見せ方は上手いと思いました。

 定番で安心感のあるキャラクターデザインは個人的に好きで、健康的で肉感的なボディラインにクラッときましたよ。とくに真由の着替えシーンに萌え。表情といい、柔らかそうな下乳といい……。なんかドキドキしちゃいます。

■まとめ
 主題歌がいいだけに、映像にもう少し工夫が欲しい。

【デモムービー】『月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』の感想

2005年09月27日 19時10分03秒 | ムービーの感想
月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』(AUGUST)プロモーションムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『divergent flow』(歌:真優/作詞:H/de/作曲:Hiroki/編曲:quad(LOOPCUBE))/ムービー制作:神月社(?)
映像タイプ:MG型/キーワード:スピード感、ちびキャラ、アニメ、にぎやか
視聴に関する制限:特になし
備考:2003年9月26日発売。ダウンロードページこのデータの読み方。右の写真はプレイステーション版のもの。

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 べっかんこうデザインのプニプニでほわほわなヒロインが見られるだけで私は大満足(4つ星だけど……)。珠奇屋のお気に入りは「体は子供、心は大人」の野乃原結先生。ジャストミートだなぁ。立ち絵ももちろんかわいいけど、インサートされるデフォルメの彼女もイイ。教科書を丸めて「すぱーん!」と叩いている姿には、かわいさと凛々しさが入り交じっていてGOOD! 叩かれたいなぁ(えっ?)

 ムービーは「東奔西走スクールライフADV」と名乗るとおり、学校の雰囲気がしっかり感じられます。演出はとりたててスゴイ!というほどではないですが、微妙に表情が変わったり、スチルに光の効果が加えられてたりと丁寧な印象。

 短いながらもアニメが入っているのも特長で、スチル中心のムービーの中でアクセントになっています。ただ、スチルとアニメでキャラデザインが違うように見えるのは仕方がないことなのかな。

 「赤い髪のヒロイン」が「桜の木の下」で「笑顔で振り向く」というアニメを観て、初代『ときめきメモリアル』を思い出してしまったのは私がオッサンだからなんだろうなぁ(笑)。

 最後に。このムービーの最大の魅力は、なんといってもスピード感のある主題歌。リズムマシンが大活躍するアップテンポのオケで、スクラッチ音がポイント。真優嬢の声は透明感があってGOOD。タイトル『divergent flow』の通り、元気なパワーが噴水のようにキラキラと輝きながら勢いよく溢れ出している感じの爽やかな曲です。歌詞も定番ながらも学園モノらしくて◎。

 ちなみに、AUGUSTのゲームのOPではおなじみの小さなゲーム画面を大量に並べる手法もこの作品が最初。

■まとめ
 アップテンポの明るい歌が◎。べっかんこうキャラが好きなら当然必見!

【OPムービー】『なつ☆なつ』の感想

2005年09月23日 22時13分33秒 | ムービーの感想
なつ☆なつ』(あんく)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『nachu☆nachu』(歌:原田ひとみ/作詞:おだちえり/作曲:TOKIA/製作:祇園精舎(ロックンバナナ))/ムービー製作:
映像タイプ:MG型/キーワード:にぎやか、自然、ちびキャラ、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年9月29日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 このムービーの魅力はズバリ“元気!”。

 映像はいたってフツウですが、それを補って余りあるパワーが原田ひとみ嬢が歌う主題歌にはあります。原田ひとみ嬢といえば、このブログで絶賛した『はるのあしおと』(minori)の主題歌『春 - feel coming spring -』も歌っていますが、あちらは優等生な感じで丁寧に歌っていたのに対して、こちらは甘えん坊でいたずらっ娘のようなキュートで元気な歌声。ライブ感のあるバンドミュージックとあわせて、「コミカル恋愛ADV」の名に恥じない、元気バクハツで爽快な萌えソングになっています。

 一方の映像は、ヒロインを紹介して、舞台を映してといった平凡なスタイル。

 けれども、キャラクターが生き生きとして見えます。それはなぜか? それは立ち絵のヒロインが“瞬き”をしているからでしょう。立ち絵の表情が変わるムービーや、キスシーンで目を閉じる描写はよく見かけますが、立ち絵のキャラクターがパチパチっと瞬きするムービーは、私の知っている限りでは数えるほどしかありません。小さな演出ですが、たった数回の瞬きだけでキャラクターに命が吹き込まれます。コストの関係でOPムービーをアニメで作れないエロゲメーカーにとっては、コストパフォーマンスがとても高い演出ではないでしょうか。

 牧場が舞台だけあって、ところどころで出てくるデフォルメの牛がカワイイ。あと、牛模様のパジャマ(?)を着たヒロインに萌え。

 ムービーの後に表示される絵(右上の写真)はほのぼのしてていいなぁ。ヒロインたちが一列に並んで牛乳を飲んでいるんですが、ちゃんと腰に手を当てていて◎。

■まとめ
 キュートでポップでパワフルな主題歌が魅力。立ち絵に工夫が見られる及第作。

【OPムービー】『夢見ヶ丘』の感想

2005年09月21日 21時28分14秒 | ムービーの感想
夢見ヶ丘』(FlyingShine)オープニングムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『夢我夢中』(歌:Marica/作詞:KeN/作曲・編曲:Funczion)/ムービー製作:菱野優希・茶飲
映像タイプ:MG型/キーワード:歌○、ちびキャラ、淡い色彩、青春
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年9月16日発売。ダウンロードページ(FlyingShine)このデータの読み方

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 「FlyingShine」のゲームに欠かせない歌手といえば、この主題歌を歌う「Marica」嬢。私は息継ぎの音がはっきりしている歌はちょっと苦手なのですが(それが気になって歌に集中できなくなるから)、彼女のブレスは「技」ですね。前へ前へと突き進むような歌い方が、このゲームのテーマである「青春」の青臭さと力強さを感じさせます。そして、パワフルなエレキギターもそれを後押し。とくにサビ直前の少し長いタメがなんとも言えません。この曲は文句なしにおすすめ。
 
 このゲームのキャッチフレーズは「総天然色リリカル青春アドベンチャー」。主題歌も含めて、ムービーの印象はまさに青春。映像からは仲良しグループを繋ぐ優しい絆が伝わってきます。柔らかいタッチのキャラクターデザインは、決して上手いとは言えないけれども、登場人物たち全体を包み込む温かさがあって私は好きです。

 ところどころでインサートされるデフォルメキャラたちはアクセント。へべれけになっているチビキャラがかわいいなぁ。

 映像で個人的に気に入った点は、このゲームのタイトルロゴと、キャラクター紹介で使われているネームプレートのデザイン。白地に青文字の道路標識をモチーフにしたデザインが、作品の舞台でありテーマでもある「町」を強く印象づけているような気がします。モチーフを生かした演出はウマイ!

■まとめ
 映像自体に特筆するべき点は無いけれども、青春の温かさを感じられるムービー。Marica嬢の主題歌は必聴。

【OPムービー】『処女はお姉さまに恋してる』の感想

2005年09月20日 18時36分58秒 | ムービーの感想
処女はお姉さまに恋してる』(キャラメルBOX)OPムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『You make my day!』(歌:YURIA/作詞:江幡育子/作曲:磯江俊道)/ムービー制作:神威光司
映像タイプ:MG型/キーワード:歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年1月28日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 「女装潜入ロマンティックラブコメディー」というジャンルを見たときには、新手の盗撮変態モノかと思いましたが、まさか百合モノだったとは。百合モノはなぁ……としぶしぶ体験版をやってみた感想。

 「お姉さま」って呼んでも、いいですか?(ウルンとした上目遣いで)

 「お姉さま」。あぁ、なんて甘美な響き。やっぱり、時代は百合ですよ、ユリ。瑞穂お姉さま萌え。……いかんいかん、ソレはマズイ!(笑)

 で、ムービーの感想。

 ムービーの形式は、ゲーム画面のスチルを並べた定番スタイル。

 ブランドロゴで流れる始業ベルの音が、学園モノらしさを盛り上げます。ドンチャドンチャのリズムに合わせて、カード型に切り取られた背景がチョコチョコと動くところがポップで楽しい。

 個人的に気に入っているシーンは、瞳を閉じていたヒロインが眼を開くところ。瞳を閉じた表情が女の子の弱さとはかなさを表現しているのならば、瞳を見開いた表情は女の子の内面に隠された心の強さを表現。お嬢様の凛々しさを感じさせます。

 主題歌はドラムが強く効いた明るい歌。しっかりとしたリズムが心地良いです。サビのシンセブラスのメロディが個人的には好き。ウィスパーボイスが魅力のYURIA嬢の歌は、明るさの中にもどこか切なさを含んでいてGOOD。歌のレベルも高いです。

 ダウンロードしたOPムービーには、ヒロインたちによる予告ムービーがついているのですが、これがまた良い。「お姉さまって呼んでも~」の萌えセリフが聴けちゃいます。木村あやか(猪口某)嬢の声はかわいいなぁ。

■まとめ
 ムービーとしては平々凡々。でも、歌は◎。冒頭の「You make my day」が「ゆめまで~」に聞こえるのは私だけかな?

【OPムービー】『ぱすてるチャイム Continue』の感想

2005年09月19日 22時53分59秒 | ムービーの感想
ぱすてるチャイム Continue』(アリスソフト)OPムービー

お気に入り度:★★★★

歌:『Dreaming Continue』(歌:NANA/作詞:HIRO/作曲・編曲:Shade)/ムービー製作:
映像タイプ:アニメ型/キーワード:スピード感、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年6月17日発売。ダウンロードサイトこのデータの読み方

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 TVアニメのOP並のアニメーション。明るい主題歌にのせて画面一杯に動くヒロインたちの映像は爽快で痛快。元気なヒロインは元気に動き、上品なヒロインは上品に。ヒロインの魅力が一人一人丁寧に描写されていて◎。

 ムービーの一番の見所は格闘シーン。剣を振ったり、脚を高く蹴り上げたり、ヒロインたちがそれぞれの得意技をテンポよく繰り出します。このスピード感と躍動感はアニメーションでないと出せないでしょうね。

 個人的に気に入っているシーンは、サビ直前に、一列に並んだヒロインたちが眼を開きながら一斉に空を見上げるシーン。映像とコーラスがぴったり合っています。欲を言えば、4人全員の口が開くと良かったかも。でも、それだとベタ過ぎるかな?

 重箱の隅をつつく話。よく動いているムービーだと思うのですが、動画の枚数がちょっと少ないせいか、動きがぎこちなく見えてしまうシーンがいくつかあったのが残念。カットを工夫すれば、同じ動画枚数でももう一段上が目指せたのではないかなぁと思いました。

 主題歌は典型的なアッパー系アニメソング。アップテンポの明るいメロディ、前向きな歌詞、クリアーなボーカルと三拍子揃ってます。底抜けの明るさと爽やかさがとても気持ちいい一曲。

■まとめ
 明るくカッコイイOPアニメ。一見の価値あり。

【OPムービー】『Tick! Tack!』の感想

2005年09月18日 07時03分33秒 | ムービーの感想
Tick! Tack!』(Navel)OPムービー

お気に入り度:★★★★★

歌:『Be Ambitious, Guys!』(歌:橋本みゆき/作詞:AlAi/作曲:アッチョリケ/編曲:鈴木マサキ)/ムービー製作:Iris motion graphics
映像タイプ:MG型/キーワード:矢印、スピード感、演出○、歌○
視聴に関する制限:特になし
備考:2005年9月16日発売。ダウンロードページこのデータの読み方

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 前作『SHUFFLE!』のOPムービーの感想で、矢印の演出が鼻についたという感想を書きました。ゲームのモチーフでもない矢印を積極的に使う意味がなかったからです。

 で、その続編である今作の感想。

 エクセレント! 時を飛び越える物語ということで、タイトルロゴにも懐中時計が描かれているわけですが、その時計の針を矢印に見立てる演出はとても自然で、必然です。モチーフを生かすとは、まさにこういうことです。

 矢印の数も必要最小限に減らしてすっきり。動きにも統一感があります。とくに、一番太い矢印が飛行機のように飛ぶ演出は爽快(エースコンバットのデブリーフィング画面っぽい)。

 円がポコポコと現れて、カメラが引くとそれがドットになり、最後には一枚絵になる演出はかなりクール。

 演出で惜しいなぁと思ったのは、OPムービーにしてはちょっと地味な背景色。もちろん、これはこれで良い配色ではあるんですが、もう少し明るいオレンジ色にすれば華やかさが増しただろうし、ブランドカラーも生かせるのになと思いました。

 主題歌の感想。どちらかというとEDテーマのような雰囲気だった前作の主題歌に対して、この曲はまさにアニメの主題歌らしい正統派ガールロック。90年代のキングレコード系アニメをつい思い出します。橋本みゆき嬢は高音の伸びがバツグンにいいですね。パワフルに展開される彼女の歌声は、このムービーを“支え続ける原動力”です。

■まとめ
 ザ・矢印ムービー。歌良し、演出良し、矢印良し。前作の雪辱を見事に晴らした秀作。曲と矢印のコンビネーションが爽快感を煽る、煽る! スク水最高(えっ?)