maaolaの旅日記

2008年は京都はもちろん、函館、伊豆、熊本、萩・津和野、香港・マカオへ行く予定

本法寺

2008-04-14 23:41:01 | 京都
先日、桜が満開のときに境内を散策しましたが、内部を拝観しなかったので、あらためて訪れました。
庫裏が入口になっているのですが、扉が閉まっていてとても入りにくい雰囲気です。他には若い子が2人いますが、彼らも躊躇しています。
思い切って扉を開けると、ブザーが鳴り、拝観ですか?と訊ねられました。拝観じゃなかったら何なの?と思いましたが、御朱印の方もいらっしゃるようです。

外で躊躇していた彼らにも声を掛け、拝観料500円を払うと、拝観順序の説明を受けます。
1)大涅槃図(1F)
2)大涅槃図(2F)
3)三巴の庭

写真撮影は庭のみOKです。

玄関に映画「明日への手紙」のポスターが張られています。ここ本法寺は日蓮宗の京都八本山の一一ヶ寺で、映画の主人公では中将は日蓮宗の信徒でした。


●大涅槃図
長谷川等伯の画です。お寺でいただいたパンフレットに『絵図下方に二匹のコリー犬が何気なく描かれている(中略)堺で見た南蛮人の連れ歩くコリー犬であったに違いない』と書かれています。

象や人物がいかにも仏画調で、鴨や虎がいかにも障壁画調(写実的には違いないのだが)であるのに対して、コリーが写実的かつ現代的であるのに違和感がありました。
先日、東福寺で見た大涅槃図の説明に、猫が描かれているのは珍しいと書かれていましたが、本法寺の大涅槃図にも描かれています。

間近で見ることができますし、一見の価値があります。

●三巴の庭
巴の形をしているのが3つある、と説明に書かれていたのですが、そもそも巴の形というのが、どういう形なのか分からず、確かに3つあるなぁと分かるまで10分近くかかりました。
巴の形というのは、アルファベットの「C」のような形のことのようです。勾玉(まがたま)の形というほうが正確でしょうか。

三つあるうちの中央の島(見取り図①)を拡大したものです。縦縞が入っている岩が、まるで滝のように見えます。


【見取り図】

 上が北です。
        │   │:   │
        │   │:   └─
        │   │:
        │   │:     ③ 「三巴の庭」
        │   │: 蓮池
        └───┘:
          ┐┌‥┘     
          ::    ②  ①
          :└‥‥‥┐
          └‥‥┐‐├─────
             │ │
             │ │    「涅槃会館」
    │        │ │
    │‥‥┐ │   │3│     2  1
    │  : └───┤ └─────‐──‐─
    │  :     →
  ──┴↑‐┴─────┼‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
             │∵∵∵∵◇∴∴∴∴              
             │∩∵∵∽◇∽∧∴∴┌──
             │∩∽∽∽◇∽∽∽∽│
          ───┴───===───│開山堂
                       │
                       └──
      ┌───────────┐
           本 堂



最新の画像もっと見る