takubonpapa blog

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学校事務職員としてのモラル

2006-05-12 22:38:39 | 学校事務
 またしても学校事務職員が学校預り金の流用着服をしてしまった。同業者として情けなさと職能団体及び職員団体の力のなさを実感した。

 その事務職員は保護者から預かったお金をどう考えていたのか。少ない給料のなかからようやく工面したのかもしれないし、もしかしたら借金までして学校に納めていたかもしれない。いずれにしてもそういう保護者の様々な状況や生活に思いを馳せることなどできなかったのだろう。これまでの事務研や組合の意識改革や働きかけ、学校事務労働論・倫理観と同業者に対する厳しさが足りなかったのかもしれない。

 学校のチェック機能・市教委のチェック機能が働いていないことなどシステムの問題でもある。給食費は別として、そもそも流用されてもわからない「どうでもいいお金」を慣例で集めていたことも問題である。学校の維持管理費を保護者に負担させることは地財法に触れるではないか。校長はもちろん市教委はどう考えているのか。推測だが市教委は学校がそういう「どうでもいいお金」を集めていることを把握していなかったのではないかと思う。公教育は公費で行うことや義務教育費無償の原則意識が低いこと、上に対して予算の増額を要求することをせず、保護者に対して紙切れ一枚でいくらでもお金を集められると考えている学校のおごりがあるのではないだろうか。保護者が学校に対して文句を言えないという関係や、予算や学校預り金について内にも外にも開かれていない実態と事務職員一人に任せきっている学校経営も改革しなければならない。しかし人・物・金の経営の三要素が与えられていない中での学校経営など経営と呼べるほどのものではないのだが。

 今回のことで学校が余計なお金を集めないようになって、チェック機能が構築され、さらに給食費まで含めて全額公費負担になったら彼の功績と言えるかもしれないな。(笑)
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