takubonpapa blog

 日常の出来事や感じたこと、Mac、バイク、キャンプ、さだまさし等について書いてます。

3.11から半年、震災はまだ終わっていない

2011-09-11 23:35:44 | 脱原発
 3.11大震災から半年が過ぎたが、福島は「がんばろう福島」の掛け声とは裏腹に依然として放射線の問題が復興に暗い影を落としている。
 学校の中は通常の教育活動に戻そうという力が働き、9月に入ってからは1学期に実施できなかった行事が目白押しで子ども達も先生も疲れている。日常の忙しさにのまれていると通常に戻ったような錯覚に陥ってしまうが、ふと立ち止まってまわりを見渡すと状況は何一つ変わっていない現実に無力感を感じてしまう。大きな被害もなく住む家があって、放射線の問題以外は震災前と変わらない生活をしている自分でさえ、そのような状況なのだから、故郷も家族も家も仕事も失った人たちの心の復興はまだまだ時間がかかるだろう。

 オレたち公務員のことで考えれば、産業の空洞化による県税収入の落ち込みや、子どもたちの県外転出に伴う過員、急速に進むであろう学校統廃合など、いったいこの先どうなってしまうのかという現実を心のどこかに仕舞いこんで、考えないようにしているというのが正直なところ。

 食の問題で考えれば、低線量の内部被ばくを恐れ子どもたちには福島産の農産物を食べさせたくないという公的な立場と、全てを運命として受け入れて福島の土になる覚悟をした個人の立場の間で葛藤している。学校給食では福島産の農産物を子どもたちに食べさせたくはないが、政治的な力が働く教育委員会や校長は「安全だと宣伝している福島県民が福島産の農産物を食べないのでは、自分たちで風評をつくっているようなもの」みたいな、安全な物しか市場に出回っていないという主張が、私たちの不安を押し流していく。果たして何が真実なのだろう。

 以前にも書いたが私たちは今、未曾有の大災害に直面し8.15に次ぐ時代の変わり目に生きているのだと思う。3.11以前のかたちに戻そうとする勢力に抗して、誰かの犠牲の上にしか成り立たない原子力と決別し、憲法が生かされ人々の心が平和で安心して暮らせる社会につくり変えていくための力の一つになりたいと考えている。
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