櫻だより

先日東京で全国のトップをきって桜の開花宣言があった。一昨日京都、大阪、奈良の３府県
揃って開花宣言が出された。東京での開花宣言以来散歩コースに桜の木が多い近くの公園
を入れて連日観察しているがいまだ蕾やや膨らむの状態でもう少し時間かかりそうだ

昨日より寒の戻りでしばらくお預けとなりそうだ　今公園では連翹の黄色い花が七部咲き
で寒風に揺れており高くには白木蓮が咲き誇っている　足元には雪柳が数多く咲き自己主
張している　夫々が春の到来を告げているが矢張り主役は桜である

我々日本人はどうしてこんなに桜が好きなのか古くて新しい命題である　桜に関しては詩
短歌絵画歌謡など幅広い領域で膨大な文化を形成してきた　食文化でも饅頭や餅等古くか
ら賞味され愛されてきた桜である。個人的には花びらを盃に浮かべ春を楽しんでいる
桜を謳歌してきた平和な日本でテロや事故事件など起こらないことを願う春でもある

秋の装い

我家の前の公園通りには下段に灯台躑躅中段に紅葉上段に板谷楓の樹々が秋の装いを競っ
ている　それらの樹々が赤黄茶色とそれぞれ自己主張するように色づいており大柄な板谷
楓は盛んに落葉し始めている　澄んだ秋の空に映え美しい眺めで自然の描画を楽しんでいる

9月の半ばに体調を崩しおまけに足を痛めてしまい遠出は控えている　例年あちこち出か
けていた紅葉狩りも自重して家の周辺の樹々を観賞して楽しんでいる　公孫樹は余り見か
けないが広い通りにはメタセコイヤの街路樹が４ＫＭ程整然と緑から茶色へ変身中である

ご近所の花の愛好家の庭には色とりどりの菊が見事な花を咲かせている　足を痛めたお陰
で見慣れた街並みを改めてじっくりと観察する機会となり規模は小さくても美しい紅葉が
観賞できたのは幸運だ　我が街が見せる秋の装いも満更でもないなと見直した次第である

待望の雨

一昨日の夜雷鳴が轟き久々の雨が降り出し思わず喝采を挙げた　これまでの猛暑が回避
でき植物類も土も乾ききっており正に慈雨となった感がする　一旦止み些か物足りないと
思っていたら今日は大雨警報が出て強い雨が昼過ぎまで降り続き十分に潤い一安心だ

猛暑で伸び放題になっていた庭の雑草達も一段と元気に逞しくなり活気づいている　蚊の
繁殖を避け体裁を整えるべく草引きを行った　蚊対策として長袖長ズボンのいでたちで一
時間近く雑草と格闘した　下が柔らかくて面白いように草が抜け地面が顔を出した時は
改めて我が庭が新鮮な感じがした　

最初雑草に敵意を抱いていたがその強い繁殖力には敬意さえ覚えた　「雑草と言う草の
名前は無い夫々固有の名前がある」という台詞が浮かんだが頭で理解していても蔓延り
庭を占拠されると悲しいかな除草せざるを得ない

剪定

長く天候不順が続き周囲の植物が精彩を欠いている　数年前受けた樹木のメンテナンス
講座を想い出し勝手に世話をしようと一念発起した　剪定鋏を携えて近くの公園を散歩
がてら伸び放題の下枝を刈った　３日程かけて漸く第一弾は終了した

櫻の木が多いがいたや楓とか青桐やヤマモモと多彩である　限られたある木には毛虫がビ
ッシリ張り付いており気味が悪かった　毛虫の特性を調べて薬剤散布して退治しようかと
考えたが思い止まった　やはり町の公園管理元である部署に要請するのが適切であろう

最近続いて降った雨で息を吹き返した感じの紫陽花も手入れが一切なく道端に這うように
伸びており花が地面にもたれかかっている　試しに数株に限り剪定して多数の放置した株
との差異を来年観察してみようと思っている　道行く人の“ご苦労さま”が励みとなった

未知の道

町のシルバースクールで「庭づくり」の講習を受けることとなった　新たな挑戦だがこれ
まで関心が薄かった分野で加齢の所為か興味が湧いて来たのである　息の長いテーマあり
三日坊主に終わらず真面目に取組み一定の結果を見出したいと考えている

我が家の狭い庭は、家人が永年に亘りバラづくりで占有しており手が出せない　仕方なく
我家の前を通っている公園へのアプローチ道（通称紫陽花通り）に眼を付け荒れた道路脇
に季節の花を育ててみようと思っている　道行く人に楽しんで貰えたらと勝手に目論んで
いるが犬の散歩道でもあり排泄物が少しでも減少すれば一石二鳥と欲な期待をしている

然し正直なところ上手く花が咲いてくれるか自信が持てない　未経験でズブの素人がそう
簡単に咲かせられるか疑問だが庭づくりの講習に望みを掛けてみよう　始まる前からワク
ワクしているが果たして１年後はどんな気持ちになっているだろうか？

かんばい

今年も先日大阪城公園へ観梅に出かけた　最寄りの駅から歩く１０分余りはいつも恋人に会うような
気持で心躍りワクワクしながら歩いてゆく　　到達すると丁度よい頃合いで期待通り満開の美しい梅が
出迎えてくれた　公園の中央部にある茶店まで夢中でデジカメのシャッターを押しながら辿り着いた
例年通り多数の人波で混雑していた

ここで一服石垣に腰を降ろし缶ビールとつまみを口にほうばりらゆっくりと周囲の景観を楽しんだ　
今年周辺は比較的静かで奇術や歌・楽器演奏などの大道芸人達の姿は見えなかった
冷たいビール飲んでいると天候が急変して冷たい風が吹き始め次第に強くなってきた

急激な寒暖差に戸惑いながら茶店へ退避したが大勢の人が駆け込んできて満杯となった
トイレも長い行列が出来て難渋した　梅を愛でながらいい塩梅で乾杯していたが寒波襲来には
お手上げ完敗となりバイバイした　また来年だ

杓子定規

我が家の前に公園へのアプローチ歩道がある　町道で建設課が所管しており通称紫陽花
ロードと言われている　かつて強い風の後道を塞いでいた黒竹を除去したら町から勝手
に処分したと注意された　当時自治会の役員で住民の為にと思って取った処置である

先般その紫陽花ロードで樹木の手入れが行われ半月近くにわたって剪定が実施された
大規模な剪定でクレーンを使い２５Ｍ前後の高さまでの作業だった　作業員に尋ねると
近隣住民から日当たりが悪いと苦情が入り町からの委託で実施しているとの由

一本の松が茂っており電線に触れんばかりであるのに何故か一切手を付けないので剪定
頼むとこの木は対象外だと言う　誰かが勝手に植えた松で町の管理外のようだ　そこで
昨日今日勝手に鋸と剪定鋏で下部の部分を散髪してやった　如何にも杓子定規の役所だ
何れ松の木は電線と接触しトラブルの発生が目に見えており管轄外では済まないのでは

大阪梅林

大阪城の梅林観賞は何時の頃からか年中行事となった　この行事が済まないと春が
来ないような感じである　ここ数日の温かさに急かされ遅まきながら本日済ませた
もう８分咲き位で紅白黄の花々は相変わらずの美しさと芳香である

まず気付いたのは案内板が替わっておりこれまで９７種１２４０本とあったのが
１０１種１２７１本と更新されていた　記憶では１０年近く同看板で品種や本数が
変らないのに疑義を抱いていた　多分梅林の手入れは実施していたが案内板迄手が
回らなかったようだ（無料開放で予算がないのかもしれない）
　
また傍若無人のカメラマンが多数蔓延っていたが路上撮影禁止の貼紙があり改善
されていた　逆に侵入禁止の貼紙を無視して花の下で弁当を広げるマナー違反の
人達が眼についた　マナーを弁えない人が花の美しさを損なうのは実に残念である

観梅

昨日大阪へ出かけたついでに恒例となった大阪城公園の梅林へ足を延ばした
平日の雨模様で幸い人出が少なく傍若無人な“カメラマン”もほとんど見かけ
なかった　昨年は２月末で満開過ぎており随分と雰囲気が違っていた　

傘を差しながらゆっくりと観て回れたが概ね３～４分咲きで少し早すぎた感じ
茶店もガランとしており店員は手持ち無沙汰で売り上げには繋がらない鳥達に
せっせとポップコーンを与えていた　

気温も低くビールは遠慮して熱い甘酒で暖を取りながら一服した　雨中の観梅は
初めてで静かでしっとりとした趣があり愉しめた　帰りは雨も上がり何か得した
ような気分になり足が軽くなった

咲初め

家人が丹精込めて世話してきたカトレアが新年を待ち望んでいたかのように
開花した　大晦日には蕾が膨らんで元旦には５分咲き今日は八分咲きである
しかも一つの枝から三つもの花が咲いた　春から縁起が良いと喜んでいる
　
晩酌後ほろ酔い気分でデジカメ取り出し初撮影したが手ブレしているかも
美しく咲いてくれたカトレアを愛でて敢て写真アップしておきます

そう言えば今日は書初めの日だと思い起こしてン十年ぶりに硯を引っ張り
出して挑戦した　心穏やかにして墨を磨り百均で買った筆で精一杯書いた
「平成二十一年書初め」「世界平和」「家内安全」と書き殴ったが腕も筆も
お粗末で出来栄えは見るに堪えず半紙は半死の状態でクズ籠行きとなった