賀状の抽選日で当落の確認と賀状整理を行った 不思議な現象で植物の様に毎年当たり年
と不作の年が交互に訪れ今年は不作年だった また同時に昨年の賀状処分を行った これ
は昨年頂いた方が鬼籍に入り2度と賀状貰えない分を思い出として保存しているからだ
3年前の名簿184名からは12枚も思い出ハガキが誕生している 想定外の速さで増え
続けており一方で賀状交換中止連絡も増加しており中止ハガキと合わせて淋しい限りだ
たまに見知らぬ相手先からビジネス絡みで墓地や不動産等に関連する情報が届く程度だ
賀状の多くは決まり文句の文面だけで健康状態や活動の状況が伝わってこないのは残念至
極である 或友人は賀状が届けば生きてる証拠でそれが近況だと思ってくれと手抜きする
中止ハガキは最も気がかりで多分体調が優れないのが因だと思い安穏な暮らしを願うばか
りだ 賀状止めてメールにとも考えたが心の通う手作りのハガキで当面継続する事にした
今年届いた賀状は加齢とともに漸減して商用除いて200通余りとなった また今回での
賀状交換の終了宣言が4通届き4人とも病魔に襲われ相当進んでいる様子が窺われる
そのうち三人はガンを宣告されており余命を想定して実質的にお別れの挨拶だと認識した
最近は緩和ケアが随分進歩しており穏やかな終末を過ごせるようにと祈った次第である
金婚式を迎えた友人からの賀状を手にした時は驚きと衝撃が走った 年相応に落ち着いた
雰囲気で夫婦の写真が上半分に配され和やかで微笑ましい賀状である 昨年末訃報が
届いた本人からのもので一瞬絶句した 訃報は冗談で担がれたと思いたかった
あの世から賀状配達で郵便局のサービスでもあるまいに??? 後で解ったのだが生前
本人の指示で宛先を抽出して家族が記し投函後に旅立った経緯だった 偶然だが私が
彼宛に投函したのは12月20日で旅立ちの日であった 長い闘病生活お疲れさまどうぞ
安らかにゆっくり眠って下さい 長い間お付き合い頂き有難う さようなら 合掌
この度大学のテニス部OB会が20代若手の要望で「硬式庭球部のあゆみ」を編纂する
ことになり、協力依頼がありました 写真をとのことでしたが卒業後50年以上経過し
古いセピア色の写真は元々少なくおまけに多くは数年前に処分しておりました
そこで入学時の状況を思い起こし寄稿文を認めて送ることにした 書き始めたら時期や
場所等記憶の曖昧さが如実に顕れ仲間の名前がうろ覚えだったりして中々捗らなかった
それを確かめる術もなく前書きでその点に断りを入れるハメとなった 要旨は次の通り
開闢以来100人を越える新入部員が殺到しお手上げ状態で大混乱の中時が過ぎた
その理由は昭和34年4月皇太子(現:天皇陛下)と正田美智子さん(現:皇后陛下)が
テニスの縁でゴールインし、空前のテニスブームで日本中が湧きかえった所為である
新入部員は余りにも人数が多くて対応できず、80%近くが残念ながら次第に退部して
行った ラケットは買ったけど一度も球を打つ機会がなかった人も少なくなかった
先日の昼食会では英国王女の誕生で名前が大きな話題となった シャ-ロット・エリザベス
・ダイアナと発表されて一段落したら今度はわが国の高崎山で生まれた猿が王女にあや
かってシャ-ロットと名付けられて物議を醸し出したが結果はお構いなしで決着した
かつて知人が男子誕生の際皇族と同じ名前を付けて出生届を出したら嫌味を言われたとこ
ぼしていたのを想い出した 皇族に限らず芸能人やスポーツ選手等有名人の名前を付ける
傾向は以前からありある意味でその時代を反映していると言えよう
そこで昼食会のメンバーに各人の名前について尋ねてみた 名付け親は?名前の由来は?
はっきりと認識している人は少なかった 戦争時代を反映して「まさる」「かつとし」「かつこ」
「かつよ」等の名前が多かった気がする 生前の両親に尋ねてみたいが今は知る由もない
4人兄弟の私は推し計ると名付け親は父だと思うが余り意図があり付けたとは思えない
我が子の名前は身ごもった時に話し合い男の子なら私(父親)女の子なら母親が名付け
親と決めて男の名前だけを考え気楽に長男の名前をつけた
廃校となった中学校を除き永年同窓会関係の世話役(世話焼き)を楽しんで務めてきた
数年来終活の一環として徐々に役目を退いてきて今年ですべて無罪放免となる予定である
最大の理由は加齢とともに体力と気力の衰えを自覚しはじめたことがきっかけである
いわば老人力がついて周りに迷惑をかける恐れが出てきた 例えば案内状でミスって日付
と曜日が合わず仲間を混同させた苦い経験がある 全学の同窓会や同期の会からスポーツ
や文化サークル・趣味の会で多い時は10指を越え多様な活動を概ね無難にこなしてきた
昨年は大学関係、今年は小学校と高校の同窓会で幕引きが行われる予定である
仲間の環境も次第に変化しており旅立ったり病魔に襲われたりして健康な仲間が少しづつ
減少してきた 仲間は減ることはあっても決して増えることはなく潮時を迎えた気がして
いる 今後はインフォーマルな集いとして気軽に気のおけない仲間達と一献傾けたい
一泊二日の日程で有志のミニ同窓会に参加した 場所は首都圏と関西圏の真ん中に近い浜
名湖畔の宿に10名が集った。元気な仲間ばかりと思っていたが一人数日前に骨折して不
自由な生活を強いられている友が義理堅く顔出してくれたのには驚いた
奥様に先立たれ週二回ヘルパーさんにお世話になっている身でよくぞ参加してくれたと大
歓迎となった 或る一人は待合わせ列車より1時間早く京都駅から乗り気付いて米原下車
して後続の部隊と合流したが認知症かと冷やかされビールのつまみ役を果たしてくれた
二次会では各自が持ち込んだ酒類やアテをつまみながら話が弾み止まるところが無かったが流石良識ある仲間達で節度を保ち宵越しすることはなかった
加齢のお陰で酒量が減少傾向にあり若い時の豪傑も丸くなったようだ これからも健康第
一で出来るだけ永く気の置けない仲間と楽しい酒を味わいたいものである
幼少の頃プロ野球に憧れ阪神タイガースの大ファンだった メンコで阪神の選手を集めて
宝物のように大切にしていた頃があり当然野球少年でボールを追いかけていた 草野球の
チームでは夢はでっかく三冠王を目指していたが実力が伴わず儚い夢に終わった
ところが齢重ねてン十年先日見事“三汗翁”達成したのである 5時過ぎから早朝散歩に
出かけ時速6Kで50分ほど歩き汗びっしょりになった シャワーでさっぱりした後予定
外の一斉清掃に駆り出され炎天下1時間の草引きなどの野外作業で又もや汗びっしょり
ついで日課のジムへ出かけてトレーニングで心地よい汗を掻いて“三汗”である 高齢者
に多発している熱中症対策としてスポーツドリンクと塩分を補給して無事一日が過ごせた
この日飲んだ冷たいビールは何時になく美味く胃袋に沁み込んだ
卒業後50年の節目を迎えた同窓会が一昨日5年振りに開催された 200人いた仲間の内41人が
参加して大いに盛り上がった。1年半前から最後の同窓会になるかもしれないと覚悟して企画段階か
ら意見を聴いて準備を進めてきたので感慨一入であった
第一部は母校に集まり改革が始まった大学の現状を説明して頂いた その後学内を懐かしく
散策しながら思い出話に花を咲かせた 学食や散髪の値段等もよく覚えており驚いた 最近の事柄はよく忘れるのにみな50年前の事を忘れないのは不思議な気がする
東は千葉や埼玉から西は宮崎や福岡から遠路駆けつけ久々の再会シーンが展開された
中には健康を害して付き添いを伴っての参加であり一同を感激させた 奇しくも90歳の三浦
雄一郎氏が3度目になるエベレスト登頂に成功した快挙が全世界に報じられた
このニュースは古希を既に通り過ぎた我々にとっては新たな勇気と元気を貰った
第二部は新大阪のホテルで懇親会が開かれ新たな参加者も加わって盛り上がりを見せた
昔の仲間との談笑は弾みアッと言う間にお開きの時間がきた 名残惜しいが再会を約して
夫々西へ東へと帰途についた ホテル泊まりの仲間と二次会となり遅くまで語り合った
半世紀経て開かれた同窓会は楽しい思い出となり長く記憶に残る幸せな時間となった
先日京都府警察本部運転免許課講習係より講習通知書が届いた 開いてみると高齢者講習
通知書とあり講習の予約、受講、更新手続きが記載されていた 高齢者講習とは加齢に伴って
生じる身体的機能の低下が自動車運転に影響を及ぼす可能性があることを理解していただく
ための講習ですとあり3時間に及ぶ講習内容と手数料¥5,800.とあった
ネットで確認したら70歳以上の免許更新手続きが数年前改正されて義務付けされた制度
である 通知書には運転経歴証明書の交付申請についての欄があり免許証の更新をせずに
自主返納される方は運転経歴証明書の交付を申請することができますと多くのスペースを
割いて記載されている 僻む訳ではないが暗に更新中止を進めている気がした
これを読んで改めて古希を過ぎた高齢者の現実を思い知らされた 周りには返納された
知人が少なからずおられます 何歳までハンドル握れるか以前から考えていたが咄嗟の
場合の対応力が衰えており厳しく見極めて迷惑を掛ける前に免許返上の判断をしたい
2月下旬になると賀状の整理が年中行事となって久しい まずは今年頂いた賀状を50音順に並べて
住所録とマッチングして1年間保存している ついで昨年の賀状を取り出して一枚づつ目を通しながら
焼却している 何故かポイとごみ箱に捨てる気にはならないのである
焼却には数年前から七輪を使用しているが結構時間がかかる 然し楽しい時間でひとり一人の顔を
思い浮かべてこの1年を振り返る機会となる ここでは親しくして頂き不幸にして旅立った方の賀状は
以前から別ファイルにして保存している
この「さよならファイル」は年々数枚づつ増えて厚みを増してゆくのは寂しい限りだが致し方ない
寂しい作業だがそれぞれの方とは様々な楽しい思い出があり感慨一入である
時にはこれまで歩んでこられた人生に思いを馳せ改めて冥福をお祈りする次第である