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きもの雑記帳

大好きなきものについて、日々想うことを綴ります

着物の寸法再確認

2007-08-08 22:11:33 | 工夫あれこれ
もう5年近く前になりますが、初めてネットショップで反物を購入し、そのお店で仕立てまで頼むことにしました。その際、大昔に着付け教室で計った寸法と、身長、体重(現在のもの)をメールで送りました。
暫くすると、すごく婉曲な表現で、送られた身幅の寸法では狭すぎるので、広げたほうがよいのでは?という返信がありました。多分、身長と体重から判断し、おかしいと思ったのでしょう。
確かに、着付け教室で測った当時に比べると、結構増量(泣)してる・・・・・。
もちろん、親切なアドバイスに素直に従ったので、適切な寸法の着物が出来ました。

着物屋さんで、仕立てを頼んでいる人を見かけますが、時々、「エッ」と思うような、寸法で注文をしている人がいます。
ある時は、恐ろしい程の裄の長さだったり、どう見ても狭すぎる身幅だったり・・・・・。
お店の人もアドバイスすればいいと思うのですが、身幅が狭いとかは、「私はMサイズ!」と言っている人に「あなたはLサイズですよ。」と言うことになるので、やはり言い難いのでしょうか?
試着の段階で「ウエストが、きつい!」と理解できる洋服と違い、寸法が合わなくてもなんとか着られてしまう着物ならではの事ですね。
そう考えると、私の寸法を正してくれたネットショップの方は、本当の意味で良心的だったのだな、と思います。
ちなみに、そのネットショップの方曰く、着付教室で測った寸法には、
①裄が長め
②身幅がやや狭い
といった特徴があるそうです。
着物の適正寸法、難しいですね。

夏着物の暑さ対策

2007-08-07 23:29:25 | 工夫あれこれ
8月に入ってから、毎日暑いですね。
私は4日の土曜日に着物を着ましたが、いやー暑かった!
デジカメを持って出かけたにも関わらず、写真を撮る気力もなく、家に戻った瞬間、即効で着替えてしまいました。
思えば、着物を着始めた時、夏の着付けは本当に辛かったです。着慣れていないので、無駄な動作が多いので、時間がかかるうえ、変な所に力は入るし、着終わると汗ダク状態でした。流石に今ではそんなこともなくなりましたが、今でも夏場の着付けは
①思い切り部屋を冷やしておく。
②補正はしない(なるべく薄着、私は肌襦袢も着ません)
③着付け後に体を冷やす時間の余裕をもつ。の3点が欠かせません。
特に③は慌てて着付けをして、そのままの状態で外に出ると、駅まで歩いている間に滝のように汗が噴き出してきます。

夏に涼しいと思う素材は、やっぱり麻ですね。
特に長襦袢を麻にすると、全然違います。洗濯も自分で出来るので、織系の着物を好む方には、ポリ絽よりお勧めです。
それから、見た目は涼しそうですが、コーマ地の浴衣は、案外暑いような気がするのですが、私の気のせいでしょうか?

リサイクル着物を仕立て直す。

2007-04-07 21:36:46 | 工夫あれこれ
久しぶりの更新です。
忙しいやら、風邪をひくやらで、つい放置してしまいました。
あまりに長期間放置してしまったので、再開にはちょっと気合が必要でした。
とりあえずさらっと再開します。
たびたび見にきていただいている方々、またよろしくお願いいたします。

去年、リサイクルショップで8千円で購入した型染めの小紋です。
購入した時は、派手なピンクの八掛がついており、湿気で表地が縮んだためか、ものすごい袋になっていました。身幅もかなり狭く仕立てられていて、このままでは着ることは出来ない状態でした。

ただ、柄も良く、生地の縮緬もなかなか良い物であることは良く解りました。
多少お金はかかりますが、思い切って仕立て直してみることにしました。

自分で着物を解き、いつもの「着物縫製室」さんに、洗い張りと仕立てをお願いしに行きました。
八掛も落ち着いた緑色に取り替えます。

暫くして、仕立てあがった着物は、予想以上の仕上がりでした。
羽織って見ると上質な縮緬が、しっとりと身体に沿って流れ落ちます。

廉価で購入したアンティークや古着をそのまま気軽に着るのも良いのですが、こうやって自分仕様に仕立てなおすと、愛着もひとしおです。

レースの筒袖半襦袢について

2007-01-29 22:05:29 | 工夫あれこれ
アンティークやリサイクルの着物を買うと、手持ちの長襦袢と袖丈の合わないものがあります。
こんな時、1枚レースの筒袖の半襦袢があると便利です。
振袖、留袖、訪問着、附下げ、色無地、格のある小紋は、袖丈を直したり、替え袖を作ったりしたほうが良いとは思いますが、アンティークの銘仙、お召し、縞や格子といったカジュアルな小紋、紬、ウールなどは、レースの筒袖でも十分だと思います。
以前は、ちゃんと替え袖を作ろうと思って、何枚かハギレを購入したのですが、結局布はそのまま、替え袖が無いので、着物もなかなか着られないという悪循環に陥り、ある時、思い切って祖母の箪笥に入っていたレースの筒袖半襦袢を着てみました。案外誰も気が付かないものです。

以前、着付け教室に通っていたころ、レースの筒袖半襦袢については、教本に4行ほどの記述がありますが、授業では殆ど触れることはありませんでした。
(着付教室では存在しないことになっていたようです・・・・・・)
半襦袢や替え袖の存在を知ったのは、普段に着物を着ようと思い、祖母の箪笥から発掘されたものを見て「???」と思ったのがきっかけです。その後、ネットや本の情報でやっとそれが何なのか理解しました。

写真は祖母も使っていた年季物の半襦袢、今では私が使っています。
化繊の半襟を付けて、そのままザブザブ洗濯し、着る時に襟の部分にプラスチックの芯を通します。
後ろに衣紋抜きを付ければ、衣紋も抜きやすくなります。
半襟を絽や麻にすれば1年中使えます。
また、筒袖に被せるように替え袖をつけて使ったりもします。

帯締めを考える

2007-01-24 22:07:21 | 工夫あれこれ
きもの本を読んでいると、著者がお奨めする万能色の帯締めといった記載がときどきあります。
人が着ている着物や帯ほどぱっと目につく訳ではないけれど、全体の印象を左右する帯締めですが、以前から、その「お奨めの色」が著者によって大分違っているような感を受けていたので、ちょっと調べてみました。
1、森荷葉さんは「きものは女の味方です」のなかで「象牙色」「藤色」「きはだ色(レモンイエロー)」「若葉色」「水色」「桜色」そして「白」の7色。
2、中島梓さんは「着物中毒」のなかで「ベージュ」「きれいな青」「きれいな草色」「山吹色」「真っ赤」の5色。
3、石川あきさんは「昔のきものに教えられたこと」のなかで「からし」「ボルドー」「えんじ」「群青」「エメラルドグリーン」の5色。
う~ん!混乱する。
ただ、落ち着いてそれぞれの色をイメージしながら考えてみると、「赤」「青」「黄」「緑」「紫」といった色の中から、パステル調、原色系、渋めといった自分好みのトーンのもの選んでいるような感じ。
それにプラスして「アイボリー」「ベージュ」といった白系の色が加わっています。

また、近藤ようこさんの「私たちのきもの術」に載っていたアンケートには手持ちの帯締めは10本くらいから50本くらいと人によってかなり差があるようです。

かくいう私はというと、ダントツに使用頻度が高い物が写真の3色「青紫」「オレンジ」「金茶」です。
他は骨董市やアンティークショップを廻って格安でかき集めた箪笥一杯の帯締めをとっかえひっかえ使っています。

身丈について

2007-01-16 15:47:34 | 工夫あれこれ
月子さんから身丈の長い着物についてのコメントをいただきました。
今回は身丈についてちょっと語らせていただきます。

まず、身丈の測り方は二通りあります。
①背中心の縫い目部分を測る(背から)
②肩山から裾までを測る(肩から)
これは、古着屋さんによって違うので、身丈寸法が表示されている場合はそれが肩からなのか、背からなのかを確認する必要があります。
これは、5分から7分(約2~3センチ)の繰越分と襟の縫い代(約1センチ)分があるため、肩で測るより背で測った寸法のほうが、約3~4センチ短くなるということになります。
私の身長は162センチですが、仕立てる際は背から162センチで作っています。この着物を肩から測ると165センチとなります。

現在、着物を仕立てに出すと特に指定しない限り、背からの寸法=身長で仕立てあがってきますが、身丈の寸法表示に関して私の知る限りでは、アンティークショップでは殆どが肩から、リサイクルショップでは背と肩半々のようです。
ちなみに、月子さんが購入を考えた1寸(約3.8センチ)長い着物ですが、もし肩から身丈を測ったのであれば却ってピッタリの身丈なのかもしれませんね。
ただし、身丈=身長とも一概に言い切れず、人によっては身長より短めまたは長めに仕立てる場合があり、これも着方の癖や体型、おはしょりの長さや帯位置の好み、または他の部分の寸法の取り方などで変わってきます。

最後に、身丈の長い着物の着方ですが、5センチくらいまでの誤差であれば腰紐の位置を変えることで調整が可能です。腰紐の位置については、ウエストで締めるという人もいれば、腰骨の上あたりという人もいて、要は自分が一番苦しくない場所でいいのではないかと思います。
私の場合は着物の寸法によって腰紐の位置を変えて調整していますが、自分にとってベストな腰紐の位置はおへそのやや下で、その位置に腰紐のくる寸法の合った着物は着易いうえに、着崩れも少ないです。
以前通っていた着付け教室で「二度上げ」という方法を習いましたが、これだと着崩れたときの直しが出来ないので、あまりお勧めしません。

長々書いてしまったうえに分かり難いかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。

着崩れの原因を探る

2007-01-11 21:55:24 | 工夫あれこれ
新春浅草歌舞伎に行った際着用した千筋小紋、この着物の着崩れの原因を探るべく、まず着物の寸法を測ってみることにしました。
測定結果は・・・
①身丈が3センチ長い
②衽が通し衽(身幅が大きくなる)
③肩幅が5ミリ広い
など、若干寸法が大きい事が判明しました。
以上のように着物の身幅が若干大きいことに加えて、当日着ていた半襦袢の身幅が狭かったため、半襟が隠れがちだったようです。
次回この着物を着る時は着崩れ対策として、
①寸法のあった襦袢を着る。
②着物の大きさをカバーするため胸元を補正する。
の2点に気をつけて着てみることにしました。(オタク?)

着物を解く

2006-11-02 21:33:43 | 工夫あれこれ
リサイクルショップで買った着物を解きました。
茄子、柿、蜜柑、さくらんぼ、山葡萄など、いろんな野菜や果物が染められています。
大人可愛い色柄が一目で気に入ったのですが、八掛の色は派手なピンクで、おまけに酷いフクロになっていました。
おそらく箪笥の中で長期間保管されているうちに、自然と表地と裏地のバランスが狂ったのだと思います。
生地そのものは、とても良い縮緬です。
しばらく迷った結果、1万円ということもあり、生地を買ったつもりで解いて仕立てなおしてもらうことを前提に購入を決めました。
今、八掛をどんな色にするか考え中です。

着物ノート

2006-09-19 20:58:43 | 工夫あれこれ
着物を着始めて何年か経ちました。
知らないうちに結構な数の着物が集まりました。

着物は、洋服と違って、ハンガーにかけてクロゼットに吊るしたり、小さく畳んで見せる収納をすることが出来ません。
1日吊るして、湿気を飛ばしたあとは、きちんと畳んで、畳紙や風呂敷に包まれ、箪笥や収納用のケースに仕舞います。
そう、洋服のように、クロゼットや箪笥の引き出しを開けて、一望のもと、「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」が出来ないのです。

着物も帯も数が少ないうちは、頭の中でどんなものを持っているかを覚えていられたのですが、去年くらいから、頭の中で全てを把握しきれなくなってきました。
そこで、「着物ノート」を作り何処に何を収納してあるか、どんなコーディネートをしたかを記録するようにしました。
「あの帯どこに仕舞ったかな?」や「この組合せの時は何色の帯締めだっけ?」と言った混乱がなくなり、着る前の準備が早く出来るようになりました。
明日何着ようか、迷う時もこのノートをパラパラ捲りながら、コーディネートを決めたりしています。
初代の青いノートがボロボロになってきたので、大判のノートに少しづつ書き写しています。

収納

2006-08-14 22:36:52 | 工夫あれこれ
ここ何日かかけて、家の中を片付けました。
色んな物をあれこれ処分したおかげで、今まで部屋の隅に積み重なっていた着物や帯がすっかり収納できました。
一部にはちょっとした隙間まであるじゃないですか!
隙間があると、また買っても大丈夫かも?と思ってしまうので危険です。

私の着物はボロい桐箪笥を始め、洋服ダンス、押入れの中のプラケースと色んな場所に収納してあります。
かなりいい加減な収納方法ですが、特にトラブルが発生したことはありません。
ただし、こまめに仕舞う順番を変えたり、防虫剤や除湿剤を交換したり程度はしています。
他の人はどんな収納をしているのかな?