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きもの雑記帳

大好きなきものについて、日々想うことを綴ります

着物と汗

2007-11-05 16:41:43 | きもののお手入れ
前回、ご紹介した悉皆屋さんに聞いた話で、思い出したことがあったので、書いておきます。
先日、お手入れに出した2枚の着物のうち、1枚に「汗の跡があったので取っておきました。」と、言われました。
持っていく前に家で確認したところ、汗染みらしいものは全く見当たらなかったので、それを伝えると、
「胴裏を軽く水拭きすると、汗を吸っている部分がわかるのです。」と、教えてくれました。
「それ、自分でやったら駄目ですか?」と、聞いてみると、やはり
「うーん、やめたほうがいいですね。」とのことでした。
また、汗は、ドライクリーニングでは上手く取れないうえ、長く放置しておくと変色にも繋がるそうです。
今までは、とりあえずドライクリーニングに出しておけば大丈夫だと思っていたのに・・・・。
お手入れの世界も奥が深いですね。

悉皆屋さんその2

2007-10-26 22:21:29 | きもののお手入れ
前回、着物のお手入れをお願いした悉皆屋さんについての報告です。
先週の金曜日、お手入れが終わった旨の連絡があり、翌日、引き取りに行ってきました。

1枚は、シミ抜き、そで口の汚れ落し、皺伸ばしで6千円、
もう1枚は、汗取り、襟、そで口の汚れ落し、皺伸ばしで、8千円でした。
この金額を適正と思うか、高いと思うかは人それぞれだとは思うのですが、
綺麗にプレスされ、新しい畳紙に入って返ってきました。
仕上がりも綺麗だし・・・・。
畳紙には、着物の写真も貼られていました。

場所も遠くないので、ちょっとしたお手入れは暫くこの悉皆屋さんにお願いしようと思っています。

きものトータルクリニック吉本のHPはコチラ↓
http://www.kimono-yoshimoto.co.jp/index.htm




悉皆屋さん

2007-10-17 21:56:34 | きもののお手入れ
先日、ネットで見つけた悉皆屋さんに行ってみました。
現在、着物の仕立ては「着物縫製室」さん、普段着のクリーニングは、京都の奥津さんにお願いしています。
「着物縫製室」さんは、クオリティ、お値段ともに大満足、奥津さんも仕事が速く、お値段も安くし、ともに言うことはありません。

ただ、ちょっとした染み抜きやお手入れをしてもらえるところはなかなか見つけることは出来ませんでした。

最近、ネットで検索していたら、1件よさげなところを見つけました。
場所も案外近い!ということで、早速シミをつけてしまった着物と、骨董市で4千5百円で買ったお召しの反物の湯通しを頼みに行きました。

着物はシワ取りと袖口、裾のお手入れもすることに。
反物のほうは、全部広げてみるとカビがあったので、
洗い張りをしてもらうことに。急いでもらったので、6日で仕上がってきました。
お値段は4千円で、ごぞごぞしていた古い反物はすっきりピカピカです。
染み抜きとお手入れはまだ連絡待ちですが、仕上がりが良かったらお手入れは暫くそこでお願いしようと思っています。

その時は、どちらのお店かも、ブログでご紹介します。
 

越後上布を洗う

2007-06-09 22:34:13 | きもののお手入れ
         
リサイクルショップの催事で古い反物を見つけました。
少し広げてみると、「越後上布」のラベルが縫いつけてあります。

越後上布は麻の織物の中では「南の宮古、北の越後」と言われる高級上布の代表格です。
新品で重要無形文化財のラベルのあるものだったら軽く100万は超える高級品です。
この越後上布はもちろん重要無形ではありませんし、絣も簡単な横絣なのでそれほど高価なものではありません。

         
越後上布の特徴は、細い苧麻糸による薄さと透け感、雪晒しによる眩しい白さですが、この反物は購入した時は経年くすみでベージュ色になっていううえに、茶色いシミだらけでした。
「洗えば落ちるかも・・・・、でも落ちなかったらお金が勿体ないし・・・・・」
1時間の逡巡の末、殆どギャンブルの気分で反物を購入しました。

購入後も、悉皆屋さんに頼むか、自分で洗うか悩むこと1週間、結局「自分で洗う」というギャンブルに再び挑むことに。

屏風畳にしながら少しづつ水につけていきます。
全部が水に浸かったところで少し押し洗いをしてみると、びっくりするくらい水が黒くなっていきます。
何度か水を換えてその日は1晩水につけておきました。
翌朝、反物の状態を確認すると、くすみはやや落ちているものの、シミは殆ど落ちていません。
がっかりしつつも、今更引っ込みもつかないので、思い切って粉石鹸を水に溶いて投入し、押し洗いすると、あっというまに石鹸水が黒くなります。
再び水を換えて綺麗な石鹸水に半日ほど浸けておきましたが、くすみはほとんど無くなったものの、シミはやはり落ちません。
こうなったら、もうやけくそ、「エイッ!」と、酸素系漂白剤「ブライト」をぶち込みました。

待つこと2時間・・・・
バンザーイ!!!シミが殆ど消えるじゃありませんか!!
おまけに真っ白な仕上がり!
すごいぞ「ブライト」!

早く、仕立てを頼みに行こっと。

値上がり!

2006-10-31 21:47:34 | きもののお手入れ
この前、京都の奥津さんのところへ、クリーニングに出した着物が戻ってきました。
奥津さんは、着物でも帯でも、1kg千円のクリーニング屋さんで、普段着物ファンの間では有名な存在です。

そろそろクリーニング代金を振り込まなくちゃ!と思い宅配便を開けると、値上がりのお知らせが!!
なんでもクリーニングの薬剤が2.5倍も値上がりしたため、来年からクリーニング代を今までの倍の2千円にするそうです。
それでも、普通のクリーニング屋さんより安いので、今まで通り奥津さんにお願いするつもりですが、ちょっとショックかも。
でも廃業より100倍マシかもしれません。

追記
最近、仕事が多忙だったため、更新が滞ってしまいました。
せっかく見にきていただいた方、ごめんなさい。
明日くらいで仕事も一段落しそうです。

着物のクリーニング

2006-10-08 23:23:08 | きもののお手入れ
夏の薄物と単をクリーニングに出しました。
いつも季節の変わり目になると、京都の「奥津さん」に送っています。
「奥津さん」は着物好きには有名で、1kg1,000円という安さもあり、利用している方も多いと思います。
戻ってくるのも早くて、大抵は発送して10日程で戻ってきます。

街のクリーニング屋さんに出すと、1枚4,000円くらいしますが、奥津さんだと、単なら5枚くらい送っても5,000円程度で済みます。
ダンボールに着物を詰めながら「奥津さんが決して廃業しませんように!」といつも思ってしまいます。

「洗い」のいろいろ

2006-02-22 21:51:39 | きもののお手入れ
洗い張り、生洗い、京洗い、丸洗い、
これはいずれも着物の洗い方を表した言葉です。
この4つ言葉の違いというのが、なかなかに曲者なのです。

まず、洗い張りは着物を全て解いて反物の状態にして水で洗うこと、そして生洗いは洗い張りの別称。
丸洗いは化学薬品を用いて、着物を丸ごと洗う、いわゆるドライクリーニング、京洗いははっきりしたことはわかりませんが、丸洗い(ドライクリーニング)に高級なイメージを付加しようと何処ぞの業者さんが使い始めた言葉らしいのです。(つまりはドライクリーニングだということ)

これ全て「職人がコッソリ教える着物の全て!凛(りん)通信」というメルマガで知りました。
いままでモヤモヤしていた事の一つがすっきりした感じ!

地直し屋さんという耳慣れない職業の職人さんお二人が作成しているのですが、これがなかなか参考になるのです。

メルマガに興味のある方は下記URLをご参照ください。
http://www.kimono-rin.co.jp/

洗い張り

2005-11-08 17:24:25 | きもののお手入れ
単衣の着物を洗い張りして、仕立て直しました。
今年の夏、外出の際に電車のシートに勢いよく座ったら、「ビッ!」という音がして、
背縫いのお尻の部分が、破けてしまいました。
あわてて、次の駅で電車から降り、走って汗だくになりながら家に戻りました。
「この着物ももうこれまで?」と思いながら、着物を脱いで、破けた部分を調べたら、ボロボロになった糸が切れたらしく、布はなんともありませんでした。

和裁の先生に相談したら、「とりあえず、糸が切れた部分を縫っておけば?」と言われたのですが、思い切って洗い張りに出して仕立て直しを頼むことにしました。
仕立て上がりを見たら、布に張りが出てしなやかふっくらになり、見違えるように美しく生まれ変わってるじゃないですか!着物ってスゴイ!と改めて思いました。

この着物はおととし骨董市で1万5千円でした。
今回の洗い張り+仕立て直しで2万3千円です。