Taki 世界の国々

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NEW OREANS, U.S.A.

2014-09-27 13:31:14 | 旅行記
ニューオーリンズは、アメリカ合衆国ルイジアナ州南部にある都市。同州最大の都市かつメキシコ湾に通じる重要な港湾都市で、工業都市・観光都市としても発展。今なおフランス植民地帝国時代の雰囲気を残している。






ニューオーリンズはジャズの発祥地とされる音楽の都である。Jazzの町として有名なこともあり、あちこちに黒人を多く見かける。人口構成を聞いたら、白人28%、アフリカ系アメリカ人67%、その他人種(先住民、アジア、ヒスパニック系等)の様で、人種的には、黒人の町と言った方が適切かもしれない。

ジャズは、南北戦争後、解放された黒人やクレオール(黒人と白人のハーフ)らで始められ、後の多様なスタイルのジャズに分かれていった。当時、女性との性行為をjass、売春宿をJass Houseと呼んでいて、売春宿の待合室や酒場を主な活動場所にしていた演奏家たちのことをJASS BANDと呼んだことが、JAZZの語源となったという説もある様だ。だが、現在でもその語源ははっきりしていない。

このニュオリンズのジャズは、以後のジャズ音楽のおおもとであるが、典型的なスタイルは、コルネット(または、トランペット)、トロンボーン、クラリネットなどの3管が中心となって、集団即興演奏が特徴である。ただ、楽器の編成や演奏スタイルなどが、以後のジャズに影響を与えた。デキシーランド・ジャズと言われ、以後のモダンジャズとははっきり区別できる。

現在ニューオーリンズ・ジャズはモダン・ジャズやファンク、ラテン音楽などの影響を受けて進化を続ける独特の音楽としてニューオーリンズの町に根付いているが、ファンの高齢化などによって衰退の兆しが見える。








ニューオーリンズは、多くの見どころ、観光名所が存在する。まず有名なのは、フランス、スペインの植民地時代の街並みを残すフレンチ・クオーターである。カナル・ストリート、エスプラネード・アベニュー、ランパート・ストリートの3つの通りとミシシッピ川で区切られたこの地域の中には、世界的に有名な名所が数多い。多くのバー、ライヴハウス、土産物屋が軒を連ねるバーボン・ストリート、アンティーク街として著名なロイヤル・ストリート、北米最古の大聖堂、セントルイス・カテドラルとその前に位置するジャクソン・スクウェア、伝統的なジャズのライヴ演奏が聴けるプリザベーション・ホール、カフェオレとベニエ・ドーナツが有名なカフェデュモンドなどは皆クオーターの中に位置している。

フレンチ・クオーターを出てアップタウン方面に行けば、洒落たショッピング街として知られるマガジン・ストリート、オーデュボン公園とオーデュボン動物園がある。またセントチャールズ・アベニューには、世界最古と言われる古風な路面電車が走り(公共輸送機関の項参照)、19世紀の豪邸が建ち並ぶ美しい街並みが広がる。