(ニューヨークのペン・ステーシヨンから電車でワシントンへ)
ワシントンD.C.は、アメリカ合衆国の首都である。同国東海岸、メリーランド州とヴァージニア州に挟まれたポトマック川河畔に位置する。国際的に強大な政治的影響力のある世界都市であり、金融センターとしても高い重要性を持つ。首都としての機能を果たすべく設計された、計画都市。
法律上の正式名称は「ワシングトン・コロンビア特別区」(Washington, District of Columbia)だが、「ワシントン市」(City of Washington)と「コロンビア領域」(Territory of Columbia)が統合されて成立し、省略してワシントンD.C.と呼び、米国では単にD.C.とも通称する。
ポトマック川の北岸に位置し、南西をバージニア州に、その他の方角をメリーランド州に接している。2010年度国勢調査による人口は60万人で全米24位だが、労働時間帯には近郊からの通勤者により人口100万を超える。
(ワシントンD.C.を中心に、メリーランド州、バージニア州北部、ウェストバージニア州の最東部2郡を併せた地域を一般に「首都圏」または「メトロポリタン」と呼んでおり、その人口は5,582,170人(2010年)で、全米7位である。)
教育機関としては、ジョージ・ワシントン大学、ジョージタウン大学、ハワード大学等がある。国内の芸術の中心地の一つでもあり、ジョン・F・ケネディ・センターは、ワシントン・ナショナル交響楽団、ワシントン・ナショナル・オペラ、ワシントン・バレエの本拠地である。毎年、舞台芸術の分野でアメリカの文化に大きく貢献した人に対し、ケネディ・センター名誉賞が与えられている。
日本では、博物館、行政機関の存在が有名だが、5つの大きなプロスポーツチームの本拠地となっており、バスケットボールのワシントン・ウィザーズ (NBA) とアイスホッケーのワシントン・キャピタルズ (NHL) は、いずれもるベライゾン・センターでプレーしている。また、2008年にD.C.南東地区にオープンしたナショナルズ・パークは、ワシントン・ナショナルズ(メジャーリーグベースボール)の本拠地である。