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日記、日々の想い 

長過ぎた一日を終えた後…

とにかく、駅迄行った
駅からは、かなり戻る
1時間は、掛からないけど
だって、なんかねえっ
途中のバス停で降りたら
もちろん近いけど
旧市街の外れは
意外と寂しいんだよね
途中は、ずっと
片側は、田んぼか畑で
その反対側は
お寺が、幾つも建っている
後は、その墓苑
犯人が、そこには
潜んでいる訳ないけど
何だかなあっ
鉄道を渡れば
海岸の住宅地で
明るいけど
何だか、それ迄がね
昔の宿場町の郊外
何となく、怨念が
沁みついている土地❓
普段は、気にしないけど
やっぱり、その日はね
駅から、我が家は
凄く遠いけど
よく知っている道で
ずっと住宅街だ
おまえが、学齢前に
引っ越して来た頃は
結構、空き地も多かった
でも、その頃には
だいたい、家で埋まった
高度成長期だったからね
あっと言う間だったな
もちろん、犯人も
この街が、地元だけど
おまえも、地元
だから、いざとなれば
逃げる自信はあった
いや、いざとならない前にね
ちらっとでも見たら
一目散をする
そんな事を考えていたかな
でも、正直
駅で友だちと別れてからは
断片でも、記憶はない
去年のこの文章では
あれこれ、書いているいるけど
実際は、定かではない
駅から歩いたとは思う
何しろ、一番近いバス停も
結構、遠いしね
それより、何より
運転手さん、車掌さんの
あのおとなの裏を
見せつけられた後
もちろん、海岸への路線は
市街地を走る路線で
その時代は、ワンマンカー
でも、何だかね
しばらくは、バスには
乗らなかったと思う
地元のバスは
一社寡占だから
あの会社のバスだけ
車掌さんはいないけど
運転手さんはいるかも
もちろん、おまえは
運転手さんの顔など
怖くて見れなかったけど
向こうは、きっと覚えている
あの時のガキか、みたいな
とにかく、家には
帰り着いた
ただ、正直
かあさんと、何を話したか
ねえさんとは
夜の団欒の時には
色々話した記憶
学校で起きた騒ぎ
多分、即臨時休校になった筈
今の時代みたいに
保護者説明会とかは
なかったんじゃないかな
そう言えば、この年の七月
とうさんが亡くなっていた
とうさんは、この時は県教委
生きていれば、大変だったはず
とにかく、この時の記憶は
夜の公共放送のニュースだ
全国版でやった
本当は、関東ローカルかな
夜のニュースだった
あの時代は
どう言う風に
ニュース映像を、運んだのか
今、思い返すと
色々、不思議
色々、大変そう
犯人は、麓迄降りて
そこで、民家に押し入り
逃走資金を、脅し取り
人質を一人だけ連れて
T海道で、トラックジャック
県西の城下街方面に逃げた
途中の街で
検問で、逮捕されたはず
なかなかですよ、これ
改めて、振り返ると
少年犯罪としては
今時とは、次元が違う
中三にして
おとなの凶悪犯のレベル
彼が、街に帰って来た時
不良少年たちが
震撼して、ひそひそ話
二十歳前に
県内、Hねの旅館で
また、強盗をしたらしい
でも、その後は
おとなになると
再犯しても
少年時代の事件は伏せられる
ただ、もちろん
おまえは、苗字は覚えている
少なくとも
全国版の凶悪事件は
起こしていないはず
ただ、以前に
調べた事があった
確か、県内の県庁所在地で
はんしゃ絡みで
もっと、知能犯的な
犯罪で、何度か捕まっている
そんな記憶はある
ただ、また調べ直してみたけど
資料は、見つからない
それより、よく考えると
この犯人は
おまえの三級上
今も、まだ前期高齢者のうち
何だか、昔の人と思っていたけど
今に、生きているかも
悪いけど、ただのワルじゃない
こう言うワルは
社会不適合なタイプ
はんしゃとかと、絡んでも
組織で、出世はしないと思う
ロクな末路を、辿っていない
そう思いたい
あの人質で、連れ回されて
拭えないトラウマを抱えたはず
お姉さんたちの為にもね

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