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日記、日々の想い 

小学校の、創立記念日に…(昔話の、再構成版)

怖いけど
オカルト話じゃないよ
でも、テレビの
全国ニュースとか
新聞の全国版の
社会面に載るような
世間を騒がせた事件に
巻き込まれちゃった

そんな、昔話だ
小学校6年生だった
特に仲良しの
友だちが、一人いて
その頃、休みの日には
必ず、二人で
近くの里山へと
毎週のように
ハイキングに
出掛けていた

山と言っても
200mもない
低山だけどね
何よりの、楽しみだった
実家は、学校から遠い
まばらな新興住宅地
幼稚園の年長で、引越して
まだ、新しめ
海辺の高台にあった
実家からは
その馴染みの、里山山塊が
一番近い山だけど
その先、北の空には
故郷の霊山
O山が
裾野を、広々広げて
聳え立っている
ただ、そのO山も
大きな山地の
1200m級の先鋒で
県の屋根ともなる
1500m級の山々が
その北西の彼方に
連なっている
まあ、でも
ろくな運動もしない
おまえには
そんな山々は
到底、歯が立たない
まあ、友だちは
リレーの選手だから
そうでも、ないかも
だけどね
ただ、取り敢えずは
おまえと、二人だから
子どもの足でも行ける
里山山塊が
お目当てになる
そう、その低山帯も
山塊と言われて
幾つもの尾根は
連なっているから
あちこちと
コースを辿れば
丸一日の山歩きを
飽きることもなく
何度でも、楽しめたんだ
その日は
平日だったけど
小学校の
創立記念日だった
朝には、友だちが
迎えに、来てくれる
いつも、そうだ
学区の海辺の街から
山への道には
高台にある、おまえの家は
途中にあったからね
友だちが、寄ってくれる
そんな感じだった
かあさんは
おにぎりを、二つ
握ってくれた
遠足には、いつも
お稲荷さんと、干瓢巻き
それと、茹で卵も
でも、子ども同士の
遊びだったからかな
なんだか、おにぎりに
格下げだった
でも、沢庵は
付けてくれた気がする
それを、リュックに
水筒と、一緒に詰めて
背負って行く
まだ、ボトル飲料なんて
遥か、なかった時代だ
自販機も、殆どない
そんな、時代
実家は、新築して
引っ越して来て、七年目
その、海辺の高台から
里山山塊には
一度、高台を降りて
畑の道を、抜けて行く
そこからは
もう、ずっと
里山が、ランドマーク
目指して、歩く
やがて、故郷の川
土手道に、突き当たる
国内初の
サイクリングコース
もう、出来ていた
しばらく歩く
国鉄T海道線の
そう、国鉄だよ、国鉄❗️
その鉄橋を、潜る
更に、しばらく歩く
やがて、国道T海道
そこに、橋が掛かる
そこで、川を渡る
この川の、河口には
新春恒例の
伝統の大学駅伝の
中継地がある
大した川じゃないけど
今は、全国的にも
有名かも、知れない
全国ネットのテレビで
川下の大橋の中継所を
必ず、映すからね
あっ、中継を
するようになってから
もちろん、映った事はある
兄さんと、一緒に
テレビを、よく見て
映りそうなところで
観戦してるから
当たり前だよね
ただ、その時に
渡った橋は
川上へ、三つ目
大昔から
街道に、掛かっていた筈
もちろん、その時は
新しい昭和の橋だ
渡り切ると、隣り町
T海道の宿場町で
故郷の街の次になる
江戸の頃には
この宿場町の方が
大きくて
賑わったらしい
故郷は、ちっぽけな
宿場町だったのが
軍国時代に
巨大な海軍火薬廠や
民間の軍需工場も、出来て
街は、発展した
その点、隣町は
維新後は
政府要人の別荘地となり
閑静な保養地となった
大幹線の歩道を
しばらく、歩く
家並み越しに
里山が、聳り立つ
あの有名な、広重の版画に
描かれた辺りだ
家並みが、途切れて
脇道が、現れる
里山が、御神体の
神社の参道だ
その道に、折れて行く
その辺りは
大昔には
渡来人の一族が
住んでいたらしい
だから、山塊の
入り口の、その山は
Kま山と言い
神社は、K来神社と言う
広い社域から、本殿
あんまり、趣味じゃないけど
友だちもいるから
遊び半分だな
カランカラン❗️
ぱちっばちっ‼️
まあ、お賽銭は
気持ちを、入れた事で
その時代の小学生は
お金なんて
あんまり持たない
あっ、でも
友だちは、真面目だから
お賽銭を、入れたかな
その辺が、違うよね
だから、おまえは
いつも、たいがいな
落ちこぼれで
友だちは、超一流国大に
現役で、進学したと聞いた
人生は、随分と
差が、ついたんだよな
きっと…でも
まあ、良いさ
ぞんなもんだから
そして、社務所前を
横切って
本殿裏へ
山の神社は
どこへ行っても
こんなだね
本殿裏に
御神体の山への
登り口がある
やっぱり、どこでも
そんなだけど
おとこ坂と
おんな坂がある
おんな坂は
山腹を、緩やかに
回って、登って行く
どこでも、同じだね
そして、もちろん
おとこ坂は
険しい崖道で
真っ直ぐ、登って行く
おまえたちは、もう
小学6年生
それも、晩秋の頃
当然、おとこ坂
いや、おまえは
ちょっと、不安
でも、友だちは
運動得意だから
楽勝だろうな
で目、そうなれば
おまえも、負けたくない
必死で登る
最初のこの山は
たかだか標高168mだけど
体力のないおまえには
きついよ〜〜〜
        to be continued
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