レッドクリフ
とは”赤壁”のこと。つまりこの映画は「三国志」の中でも最も有名な戦い「赤壁の戦い」を描いた映画だ。
一度でも「三国志」の世界にはまったことのある人なら、きっとその言葉を見るだけでわくわくするに違いない。日本人ならコミックや特にゲームでその世界ではまった人は多いはず。私も多分に漏れず、大学時代にゲームではまった一人だ。初めて買ったパソコン(確か富士通のFMVシリーズ)で初めてやったロールプレイングゲームがこの三国志だった。当然の事ながら劉備でプレーして、関羽、張飛を従えて、ものすごく劣勢の中で勝ち上がって全土を制覇した時にはもう感激だった。「三国志」には実に多くの登場人物が出てくる。それがこの世界の魅力でもあり、その武将や軍師の名前が出てくるだけでわくわくする。
「レッドクリフ」は2部作になっていて今回はpart1ということで、赤壁の戦いの前哨戦となる地上戦をクライマックスとして、本戦の直前までが描かれる。いって見れば一番いいところの前で終わるわけだが、それでもこの映画はもうお腹いっぱいになるくらいに面白いのだ!
西暦208年。帝国を実質的に支配する”乱世の奸雄”曹操チャン・フォンイーは、天下統一の為に、南下をはじめ、その標的となった劉備(ユウ・ヨン)は敗走を余儀なくされる。勇猛果敢な武将、関羽(バ-サンジャプ)、張飛(ザン・ジンシェン)、そして趙雲(フー・ジュン)、そして天才軍師諸葛孔明(金城武)の一騎当千の活躍で何とか逃げ延びる。危機感を抱いた諸葛孔明は隣国の孫権(チャン・チェン)との同盟を説き、その説得のために孫権の軍師魯粛(ホウ・ヨン)と共に孫権の元に向かう。曹操を恐れる老臣たちの反対に遭いながらも、孫権の信頼厚い知将周瑜(トニー・レオン)の後押しもあり同盟に成功する。いよいよ80万の軍勢と2千隻の軍船で赤壁へと迫る曹操軍との全面戦争が迫る中、周瑜と孔明の天才的な采配でその前哨戦ともいえる地上戦を勝利する。それでも圧倒的な勢いで迫る曹操軍を前に果たして勝機は劉備・孫権連合軍にあるのか?その兵力わずか2万。80万VS2万の圧倒的な戦力差の中で決戦の日は迫る。
ともかく登場する有名な人物が三国志の世界そのままで描かれているのでうれしくなる。孤高の勇将・関羽や、猛将・張飛なんかもうそのまんま。関羽は一人でありえないくらいに強くて敵兵をバンバン倒して、張飛にいたっては鼓膜が破れるほどの大声で猪突猛進する姿は思わず大爆笑してしまうくらい強い!そして何よりカッコいいのは私が三国志のゲームをしていて一番好きな武将だった趙雲。義に篤く、ともかくやっぱり強い!怪我ひとつしない関羽と違い、満身創痍になりながらも戦い抜く姿は思わず感動してしまう(ちなみに一緒に見に行った三国志をまったく知らない妻は「いやあこの趙雲とか言う人、カッコいい!」と相当お気に入りの様子)。
主役級の二人周瑜と孔明はやはり一番魅力的に描かれている。特に孔明役の金城武はかなりはまり役で、この配役はぴったりという感じ。まだPart1ではそれほど活躍しているとまで言えなかったが、本戦の赤壁の戦いでは大活躍のはず。
この他には日本から周瑜に仕える猛将甘興(中村獅童)が、中国の武将として違和感なく活躍している。
男くさい映画ではあるが、女性陣では周瑜の美人の妻、小喬(リン・チーリン)がなんともうっとりするくらいの美人!台湾のファッションモデルらしく、「最も美しい30代女性第1位」(えっ?!30代!)に選出されているのも納得です。男勝りの孫権の妹尚香(ヴィッキー・チャオ)もその魅力的な瞳と共にはまり役。
とまあここまで書いてわかるように、三国志に出てくる魅力的な人物が目白押しなのだ。そんな魅力的な登場人物がスクリーン狭しと活躍するから、上映中も飽きることもなくあっという間に過ぎた感じ。
特に冒頭の劉備軍敗走で曹操軍を食い止める、関羽、張飛、そして逃げ遅れた劉備の子供を助ける趙雲の活躍シーンでいきなりぐっと映画に引き込まれて、そして今回のクライマックスの地上戦では次々と陣を変えて曹操の大軍を見事打ち破る連合軍の戦いは本当に凄い!の一言。関羽、張飛、甘興、そしてカッコいい趙雲(飛んでくる槍をつかんで敵に向かうシーンは鳥肌もの!)、そして指揮官ながらも最前線で大活躍(大丈夫なのか?!)の周瑜。勇将たちの活躍がこれでもかってくらいに描かれていてともかく面白い!
監督はアジアからハリウッドに進出して活躍しているジョン・ウー監督。監督自身がはっきりと「黒澤明監督を意識した」という戦闘シーンは確かに「影武者」や「乱」はたまた「七人の侍」を想起させる。特に登場人物の紹介的な意味合いの強い1作目は「七人の侍」さながら。クライマックスの地上戦なんかも、見たようなシーンの連続。でもそれで居てジョン・ウー監督らしいエンターテイメント作品になっていて面白い。
それと音楽は日本の劇音楽の名作曲家岩代太郎氏。メインテーマを聴くだけでその世界観を見事に音楽にしている。中村獅童、金城武と共に日本の映画人として引けを取らない活躍だ。
こんなわくわくする映画は久しぶり。当然、2作目は今から楽しみ!映画が終わってから2作目の予告編が流れていたけど、見ただけでもう待ち遠しくてたまらない!
さあ!「赤壁の戦い」はどうなるのか?!(って三国志ファンなら知ってるけど・・・)ともかくも2作目が待ち遠しくなる見事な「レッドクリフpart1」だ。
とは”赤壁”のこと。つまりこの映画は「三国志」の中でも最も有名な戦い「赤壁の戦い」を描いた映画だ。
一度でも「三国志」の世界にはまったことのある人なら、きっとその言葉を見るだけでわくわくするに違いない。日本人ならコミックや特にゲームでその世界ではまった人は多いはず。私も多分に漏れず、大学時代にゲームではまった一人だ。初めて買ったパソコン(確か富士通のFMVシリーズ)で初めてやったロールプレイングゲームがこの三国志だった。当然の事ながら劉備でプレーして、関羽、張飛を従えて、ものすごく劣勢の中で勝ち上がって全土を制覇した時にはもう感激だった。「三国志」には実に多くの登場人物が出てくる。それがこの世界の魅力でもあり、その武将や軍師の名前が出てくるだけでわくわくする。
「レッドクリフ」は2部作になっていて今回はpart1ということで、赤壁の戦いの前哨戦となる地上戦をクライマックスとして、本戦の直前までが描かれる。いって見れば一番いいところの前で終わるわけだが、それでもこの映画はもうお腹いっぱいになるくらいに面白いのだ!
西暦208年。帝国を実質的に支配する”乱世の奸雄”曹操チャン・フォンイーは、天下統一の為に、南下をはじめ、その標的となった劉備(ユウ・ヨン)は敗走を余儀なくされる。勇猛果敢な武将、関羽(バ-サンジャプ)、張飛(ザン・ジンシェン)、そして趙雲(フー・ジュン)、そして天才軍師諸葛孔明(金城武)の一騎当千の活躍で何とか逃げ延びる。危機感を抱いた諸葛孔明は隣国の孫権(チャン・チェン)との同盟を説き、その説得のために孫権の軍師魯粛(ホウ・ヨン)と共に孫権の元に向かう。曹操を恐れる老臣たちの反対に遭いながらも、孫権の信頼厚い知将周瑜(トニー・レオン)の後押しもあり同盟に成功する。いよいよ80万の軍勢と2千隻の軍船で赤壁へと迫る曹操軍との全面戦争が迫る中、周瑜と孔明の天才的な采配でその前哨戦ともいえる地上戦を勝利する。それでも圧倒的な勢いで迫る曹操軍を前に果たして勝機は劉備・孫権連合軍にあるのか?その兵力わずか2万。80万VS2万の圧倒的な戦力差の中で決戦の日は迫る。
ともかく登場する有名な人物が三国志の世界そのままで描かれているのでうれしくなる。孤高の勇将・関羽や、猛将・張飛なんかもうそのまんま。関羽は一人でありえないくらいに強くて敵兵をバンバン倒して、張飛にいたっては鼓膜が破れるほどの大声で猪突猛進する姿は思わず大爆笑してしまうくらい強い!そして何よりカッコいいのは私が三国志のゲームをしていて一番好きな武将だった趙雲。義に篤く、ともかくやっぱり強い!怪我ひとつしない関羽と違い、満身創痍になりながらも戦い抜く姿は思わず感動してしまう(ちなみに一緒に見に行った三国志をまったく知らない妻は「いやあこの趙雲とか言う人、カッコいい!」と相当お気に入りの様子)。
主役級の二人周瑜と孔明はやはり一番魅力的に描かれている。特に孔明役の金城武はかなりはまり役で、この配役はぴったりという感じ。まだPart1ではそれほど活躍しているとまで言えなかったが、本戦の赤壁の戦いでは大活躍のはず。
この他には日本から周瑜に仕える猛将甘興(中村獅童)が、中国の武将として違和感なく活躍している。
男くさい映画ではあるが、女性陣では周瑜の美人の妻、小喬(リン・チーリン)がなんともうっとりするくらいの美人!台湾のファッションモデルらしく、「最も美しい30代女性第1位」(えっ?!30代!)に選出されているのも納得です。男勝りの孫権の妹尚香(ヴィッキー・チャオ)もその魅力的な瞳と共にはまり役。
とまあここまで書いてわかるように、三国志に出てくる魅力的な人物が目白押しなのだ。そんな魅力的な登場人物がスクリーン狭しと活躍するから、上映中も飽きることもなくあっという間に過ぎた感じ。
特に冒頭の劉備軍敗走で曹操軍を食い止める、関羽、張飛、そして逃げ遅れた劉備の子供を助ける趙雲の活躍シーンでいきなりぐっと映画に引き込まれて、そして今回のクライマックスの地上戦では次々と陣を変えて曹操の大軍を見事打ち破る連合軍の戦いは本当に凄い!の一言。関羽、張飛、甘興、そしてカッコいい趙雲(飛んでくる槍をつかんで敵に向かうシーンは鳥肌もの!)、そして指揮官ながらも最前線で大活躍(大丈夫なのか?!)の周瑜。勇将たちの活躍がこれでもかってくらいに描かれていてともかく面白い!
監督はアジアからハリウッドに進出して活躍しているジョン・ウー監督。監督自身がはっきりと「黒澤明監督を意識した」という戦闘シーンは確かに「影武者」や「乱」はたまた「七人の侍」を想起させる。特に登場人物の紹介的な意味合いの強い1作目は「七人の侍」さながら。クライマックスの地上戦なんかも、見たようなシーンの連続。でもそれで居てジョン・ウー監督らしいエンターテイメント作品になっていて面白い。
それと音楽は日本の劇音楽の名作曲家岩代太郎氏。メインテーマを聴くだけでその世界観を見事に音楽にしている。中村獅童、金城武と共に日本の映画人として引けを取らない活躍だ。
こんなわくわくする映画は久しぶり。当然、2作目は今から楽しみ!映画が終わってから2作目の予告編が流れていたけど、見ただけでもう待ち遠しくてたまらない!
さあ!「赤壁の戦い」はどうなるのか?!(って三国志ファンなら知ってるけど・・・)ともかくも2作目が待ち遠しくなる見事な「レッドクリフpart1」だ。
![]() | レッドクリフ Part1 オリジナル・サウンドトラック岩代太郎,松井五郎,中野雄太,サントラエイベックス・エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
関羽や張飛は大男のイメージがありますが、そう言う意味で低かったかもしれませんね。でも自分は全然気になりませんでした。
関羽を演じた俳優さんは中国ではチンギス・ハーン役で有名みたいですね。そんな感じでした。
北方謙三氏の本はそちらのブログで紹介されてましたね。一度読んでみたいと思います。そう言えば馬超も好きな武将でした。超雲と一緒に活躍してくれた覚えがあります。
三国志を語るのは楽しいですね。ぜひ飲みながら語りたいもんです。
私も楽しみましたが、唯一イメージと違ったのが、関羽と張飛の身長が少し低かったところですかね。それ以外のキャストは完璧だと思います。
今、北方謙三先生の三国志を読んでいますが、呂布、張飛、馬超、孔明の描き方が秀逸です。是非、読んでみて下さい。
久しぶりに共通の話題で飲んで語れそうですね。