倉本聰氏脚本のドラマという事で、しかも富良野が舞台。いわゆる「富良野三部作」の最終章的な位置づけなので、注目して楽しみにしていました。
しかも倉本聰氏がテレビ界の現状を憂えてこれが最後の作品と言っていたので、俄然注目していました。その後、緒形拳氏の死で世間的にも注目される事になりました。そしてドラマは始まりましたが、初回から引き込まれるストーリーと素晴らしい俳優陣の演技で魅了されました。
冒頭、美しい富良野の風景から始まりました。「北の国から」を見始めた時から、富良野の自然に魅了されてきたので、その風景を見るだけで一気にドラマに引き込まれます。緒形拳の演じる老医師とその孫(神木隆之介)の会話。敬語で孫に話しかけるところは倉本作品らしくて思わずにやり。しかもその後、あの大滝秀治が登場してまたもやにやり。ちょっと惚けた老人役で思わず笑ってしまいました。でも彼の「北の国から」の名台詞と演技で何度泣かされた事か。
次のシーンは一転して東京の都会の風景。麻酔医役の中井貴一の演技が実にリアルで見事でした。麻酔医の仕事ぶりはまさにこんな感じだろうなあとリアルさにこだわる倉本作品らしいシーンでぐっとドラマにのめり込みます。こういう展開は素晴らしい。ただ、あの親父ギャグには思わず苦笑い・・・
このドラマでは歌手の平原綾香が俳優初挑戦との事。どんな演技だろうと思いましたが、まずはそのピアノの弾き語りシーンで美しい横顔に魅了されました!いやあ綺麗。演技の方も恋する若い女性を自然と演じていて驚きました。倉本先生はやっぱ見る目あるなあ。
その後の展開も倉本作品らしく緩急自在に展開して見る者を飽きさせません。そして俳優陣は倉本作品で活躍した俳優が中心で見ていて安心出来る感じです。
前回の「拝啓、父上様」に出演していた奥田瑛二や黒木メイサ、そして倉本作品の常連の布施博、ガッツ石松など出てきますし、今回は何と言っても中井貴一の演技が見事。息子役の神木隆之介にも期待したいです。それにしても彼は大きくなりました。
そして何と言っても緒形拳。ドラマの中では生き生きと深みのある演技で、孫の黒木メイサとのやりとりなどお茶目だったりと倉本作品で言えば、「北の国から」の田中邦衛や「優しい時間」の寺尾聰などに通じる役所ですので、ある意味一番存在感のある役所ですが、さすがとしか言えません。
ドラマは末期ガンを抱えた主人公を中心に進む話なので「死」をテーマにしていそうですが、僕は倉本氏はむしろ「いかに生きるのか」を描こうとしているのかもしれないなあと漠然とですが思っています。人間は誰でも死に向かって生きているのであって、その例外は無い。ガンと宣告された人間も、何の健康の不安も無い人間もいつ死ぬかというのは分からない。どちらも共通しているのは「必ず死を迎える」という事だけです。末期ガンを患っても余命よりもはるかに長く生きる人もいれば、元気なのに突然理不尽な死に巻き込まれる人もいる。
「風のガーデン」は移りゆく季節の中でその姿を変えながらも美しさを保っていきます。でもそのためにはその花たちを一生懸命育てる人たちが居る。黒木メイサ演じるルイはその祖母や母が守ってきたガーデンを引き継いで守っていく。命は繋がれているものだという事を知る事で”死”を乗り越えて人は生きていける。そんな人の絆と自然とのつながりを通じてそう言うメッセージを静かに伝えようとするドラマ。そんな気がしています。
これから毎週楽しみですが、いろんな思いを抱きながらも素晴らしいストーリーと素晴らしい俳優陣の演技、そして何より美しい富良野の風景を見ながらドラマを楽しんでいきたいと思います。
しかも倉本聰氏がテレビ界の現状を憂えてこれが最後の作品と言っていたので、俄然注目していました。その後、緒形拳氏の死で世間的にも注目される事になりました。そしてドラマは始まりましたが、初回から引き込まれるストーリーと素晴らしい俳優陣の演技で魅了されました。
冒頭、美しい富良野の風景から始まりました。「北の国から」を見始めた時から、富良野の自然に魅了されてきたので、その風景を見るだけで一気にドラマに引き込まれます。緒形拳の演じる老医師とその孫(神木隆之介)の会話。敬語で孫に話しかけるところは倉本作品らしくて思わずにやり。しかもその後、あの大滝秀治が登場してまたもやにやり。ちょっと惚けた老人役で思わず笑ってしまいました。でも彼の「北の国から」の名台詞と演技で何度泣かされた事か。
次のシーンは一転して東京の都会の風景。麻酔医役の中井貴一の演技が実にリアルで見事でした。麻酔医の仕事ぶりはまさにこんな感じだろうなあとリアルさにこだわる倉本作品らしいシーンでぐっとドラマにのめり込みます。こういう展開は素晴らしい。ただ、あの親父ギャグには思わず苦笑い・・・
このドラマでは歌手の平原綾香が俳優初挑戦との事。どんな演技だろうと思いましたが、まずはそのピアノの弾き語りシーンで美しい横顔に魅了されました!いやあ綺麗。演技の方も恋する若い女性を自然と演じていて驚きました。倉本先生はやっぱ見る目あるなあ。
その後の展開も倉本作品らしく緩急自在に展開して見る者を飽きさせません。そして俳優陣は倉本作品で活躍した俳優が中心で見ていて安心出来る感じです。
前回の「拝啓、父上様」に出演していた奥田瑛二や黒木メイサ、そして倉本作品の常連の布施博、ガッツ石松など出てきますし、今回は何と言っても中井貴一の演技が見事。息子役の神木隆之介にも期待したいです。それにしても彼は大きくなりました。
そして何と言っても緒形拳。ドラマの中では生き生きと深みのある演技で、孫の黒木メイサとのやりとりなどお茶目だったりと倉本作品で言えば、「北の国から」の田中邦衛や「優しい時間」の寺尾聰などに通じる役所ですので、ある意味一番存在感のある役所ですが、さすがとしか言えません。
ドラマは末期ガンを抱えた主人公を中心に進む話なので「死」をテーマにしていそうですが、僕は倉本氏はむしろ「いかに生きるのか」を描こうとしているのかもしれないなあと漠然とですが思っています。人間は誰でも死に向かって生きているのであって、その例外は無い。ガンと宣告された人間も、何の健康の不安も無い人間もいつ死ぬかというのは分からない。どちらも共通しているのは「必ず死を迎える」という事だけです。末期ガンを患っても余命よりもはるかに長く生きる人もいれば、元気なのに突然理不尽な死に巻き込まれる人もいる。
「風のガーデン」は移りゆく季節の中でその姿を変えながらも美しさを保っていきます。でもそのためにはその花たちを一生懸命育てる人たちが居る。黒木メイサ演じるルイはその祖母や母が守ってきたガーデンを引き継いで守っていく。命は繋がれているものだという事を知る事で”死”を乗り越えて人は生きていける。そんな人の絆と自然とのつながりを通じてそう言うメッセージを静かに伝えようとするドラマ。そんな気がしています。
これから毎週楽しみですが、いろんな思いを抱きながらも素晴らしいストーリーと素晴らしい俳優陣の演技、そして何より美しい富良野の風景を見ながらドラマを楽しんでいきたいと思います。
いろんな想いが詰め込まれていそう...まさしくそうでしたね!
キャストも素晴らしい!みんな眼差し、表情が素敵です。
緒形さんと神木くんのシーンなどは...もう、素晴らしくして...
あの創作・花言葉も味わいがあるし、毎回楽しみになりそうです。
そして、風の通り道のイングリッシュガーデンの花々、草花。
1時間余りのドラマの時間...引き込まれっぱなしでした☆
風のざわめきや富良野の空気、香り、人々の息遣いまでもが、
テレビの向こうから、漂ってきているような錯覚さえ覚えました。
さて、今夜はNHKで追悼番組ありますね。(これから観ます!)
さっきまで、再放送で『帽子』というドラマもやってましたね。
ご覧になりました?
「帽子」の演技はやはり素晴らしいものだと聞きました。また再放送して欲しいですね。ぜひみたいです。
「風のガーデン」は初回という事でとてもわくわくして見ていました。
中井貴一の親父ギャグなど、倉本作品らしい笑いもありながらも、やはりぐっと来る作品ですね。
富良野を舞台にするとその自然が美しいのですが、今回はイングリッシュガーデンの美しさも目を引きました。花好きの妻はそれに興味持ったみたいです。
それに花言葉。きっとこれからぐっと来るような花言葉がたくさん出てくるんでしょうね。
これから毎週楽しみですね!どんな展開になっていくのか本当に毎回引き込まれて見てしまいそうです。毎週、ドラマの話で盛り上がりましょう!
風のガーデンを見事に分析されていますね。きっとそうなのだろうと思います。
緒形さん目当てに見始めましたが、いやはや、正に中井さんも凄い。精進され、あの演技があるのだと圧倒されました。
今年の「帽子」、そして30年ほど前の作品でしょうか「破獄」と、緒形さんが主演した2つのNHKの作品を見ました。
「帽子」も素晴らしかったけれど「破獄」の緒形さんの演技は壮絶なものでした。
その緒形さんが認めた中井さんの演技(それを裏打ちする精進)も大切に見ていきたいと思います。
神木くんもこれから出演場面が増えるのかな?どんな少年(青年)になっているのでしょうか?この時期はいろいろ難しい時期なのでしょうから、母のような気持ちでハラハラしながら見ることのなるのでしょう。
ぜひ、気軽にコメント下さい。
緒形拳さんの演技はもちろん素晴らしいのですが、倉本作品らしく、素晴らしい俳優陣なのでとてもドラマが楽しみです。神木君の演技も驚くほど良かった。これから中井貴一さんなどと絡みながらいい演技を見せてくれると思います。
今年はいろいろと”命”について考えるような体験が個人的に多い年です。いろんな人たちの”思い”に紡がれて自分が今生きている、そう考えるととても神聖な気持ちになります。このドラマもきっと緒形拳さんの演技を見ながらそう思うのでしょうね。
これからもきっとこのドラマの事を記事にすると思いますので、気軽にぜひコメント下さい!