先週から、「踊る大捜査線」シリーズがずっとテレビで放映されている。
今日はスピンアウト作品の「交渉人 真下正義」がテレビで放映。この作品結構好きだ。何故かというと主人公の真下もそうだが、マニアックな雰囲気がそう言うものが好きな人間を刺激するのと、まさにマニアな人間にしか分からない、繋がりがあるからだ。
映画のストーリーとかは特に説明する必要も無いので省くとする。
まずはこの映画の監督の本広克行監督自らも大好きだという、あの「攻殻機動隊」、「イノセンス」の押井守監督作品の劇場版アニメ、「機動警察パトレイバー」のオマージュとも取れる作品であるという事。
犯人が乗っ取る”クモ”と呼ばれる地下鉄の最新鋭機。これをハッキングして遠隔操作で都内の地下鉄を縦横無尽に走らせ、都内を混乱に巻き込む。
この辺のシチュエーションとかが、「パトレイバー」(劇場版1&2)に繋がるものが多い。
例えば犯人の拠点となる”カエル宅急便”のワゴン車。強力なジャミングを掛けている為に、車が通ると周辺の映像が乱れたり、通信が出来なくなる。しかも、そのワゴン車には常にカラスが付きまとう。
この辺の描写は、パトレイバーシリーズに出てくる表現と同じ。ちなみに第1作の劇場版は80年代に公開、第2作は90年代初頭に公開された。
劇場版1(89年公開)は、この頃はまだ一般的では無かった、コンピュータOSへのウィルスを取り上げ、それによって狂ったレイバー(ロボットの様なもの)が誤作動で暴走するという作品。今回の”クモ”のような感じだ。暴走の引き金が、ある一定の周波数により引き起こされたり、警視庁の組織のいろんな部署が活躍したり、職人のような人が活躍したりと、今回の”真下正義”に似たシチュエーションが随所に現れる。
また劇場版2(93年公開)では、都心でのハッキングなどを利用したテロ状態を描いていて、また幻の地下鉄「新橋駅」なども出てきていて影響を強く受けている。ちなみにこの作品が現実化されるように、”地下鉄サリン事件”、”911のテロ”、自衛隊のイラク派遣”などが起きていて予言的な作品になっている。
といろいろと「パトレイバー」へのオマージュを感じる映画だ。
それともう一つ。「踊る大捜査線」シリーズ制作したフジテレビがかなり昔に作った、「マエストロ」という深夜枠の短いドラマがあった。
これはクラシックを取り上げた作品で、毎回、いろんなクラシックの作品や作曲家を取り上げて面白可笑しく紹介していくという作品。実はこの作品の”マエストロ”(=指揮者)役が、今回の”真下正義”でもラストのコンサートの場面で指揮者(=マエストロ)役で出てくる西村雅彦なのだ!
これはもうこの「マエストロ」を意識したとしか思えない!
しかも、この映画でクライマックスで演奏される重要な作品、ラヴェル「ボレロ」、この「マエストロ」でも取り上げられて、実際に見たし、ビデオにも録画していて何回も見たが、実に面白い。”マエストロ”役の西村雅彦が、ラベルのボレロの作品の魅力を語りながら、この多彩なオーケストラ作品で活躍する楽器の紹介をするという流れで、後半は実際に彼が指揮して「ボレロ」をフルに演奏する(確かそうだと思うけど)という作品。実際に西村雅彦は聴衆を前にオケを指揮をしていて、リアリティのある内容になっていた。
「真下正義」でも出てくるが、最後の最後に転調した場面でしか出てこないシンバルなどの打楽器群の事もこの「マエストロ」でも紹介されていた。まさにそれを使ったストーリー展開。ちなみに当然の事ながら、この「マエストロ」の演出は監督の本広氏。思いっきり納得だ。
もうこの私の中では大好きな作品をうまくトリビュートしたこの「交渉人 真下正義」は”つぼに入った”作品なのだ!
それにしても、この映画の中でマエストロはが演奏する演目、
1、モーツアルト「フィガロの結婚」序曲
2、ベートーベン「交響曲第5番 運命」
3、チャイコフスキー「くるみ割り人形から「花のワルツ」」
4、ラヴェル「ボレロ」
とまさにクリスマス・イブのスペシャルな演目だ。というかこれだけの名曲を揃えるような演目はまず本当のクラシックコンサートでは少ないだろうなあ。でもこの演目ならぜひ聴きに行きたい。
今日はスピンアウト作品の「交渉人 真下正義」がテレビで放映。この作品結構好きだ。何故かというと主人公の真下もそうだが、マニアックな雰囲気がそう言うものが好きな人間を刺激するのと、まさにマニアな人間にしか分からない、繋がりがあるからだ。
映画のストーリーとかは特に説明する必要も無いので省くとする。
まずはこの映画の監督の本広克行監督自らも大好きだという、あの「攻殻機動隊」、「イノセンス」の押井守監督作品の劇場版アニメ、「機動警察パトレイバー」のオマージュとも取れる作品であるという事。
犯人が乗っ取る”クモ”と呼ばれる地下鉄の最新鋭機。これをハッキングして遠隔操作で都内の地下鉄を縦横無尽に走らせ、都内を混乱に巻き込む。
この辺のシチュエーションとかが、「パトレイバー」(劇場版1&2)に繋がるものが多い。
例えば犯人の拠点となる”カエル宅急便”のワゴン車。強力なジャミングを掛けている為に、車が通ると周辺の映像が乱れたり、通信が出来なくなる。しかも、そのワゴン車には常にカラスが付きまとう。
この辺の描写は、パトレイバーシリーズに出てくる表現と同じ。ちなみに第1作の劇場版は80年代に公開、第2作は90年代初頭に公開された。
劇場版1(89年公開)は、この頃はまだ一般的では無かった、コンピュータOSへのウィルスを取り上げ、それによって狂ったレイバー(ロボットの様なもの)が誤作動で暴走するという作品。今回の”クモ”のような感じだ。暴走の引き金が、ある一定の周波数により引き起こされたり、警視庁の組織のいろんな部署が活躍したり、職人のような人が活躍したりと、今回の”真下正義”に似たシチュエーションが随所に現れる。
また劇場版2(93年公開)では、都心でのハッキングなどを利用したテロ状態を描いていて、また幻の地下鉄「新橋駅」なども出てきていて影響を強く受けている。ちなみにこの作品が現実化されるように、”地下鉄サリン事件”、”911のテロ”、自衛隊のイラク派遣”などが起きていて予言的な作品になっている。
といろいろと「パトレイバー」へのオマージュを感じる映画だ。
それともう一つ。「踊る大捜査線」シリーズ制作したフジテレビがかなり昔に作った、「マエストロ」という深夜枠の短いドラマがあった。
これはクラシックを取り上げた作品で、毎回、いろんなクラシックの作品や作曲家を取り上げて面白可笑しく紹介していくという作品。実はこの作品の”マエストロ”(=指揮者)役が、今回の”真下正義”でもラストのコンサートの場面で指揮者(=マエストロ)役で出てくる西村雅彦なのだ!
これはもうこの「マエストロ」を意識したとしか思えない!
しかも、この映画でクライマックスで演奏される重要な作品、ラヴェル「ボレロ」、この「マエストロ」でも取り上げられて、実際に見たし、ビデオにも録画していて何回も見たが、実に面白い。”マエストロ”役の西村雅彦が、ラベルのボレロの作品の魅力を語りながら、この多彩なオーケストラ作品で活躍する楽器の紹介をするという流れで、後半は実際に彼が指揮して「ボレロ」をフルに演奏する(確かそうだと思うけど)という作品。実際に西村雅彦は聴衆を前にオケを指揮をしていて、リアリティのある内容になっていた。
「真下正義」でも出てくるが、最後の最後に転調した場面でしか出てこないシンバルなどの打楽器群の事もこの「マエストロ」でも紹介されていた。まさにそれを使ったストーリー展開。ちなみに当然の事ながら、この「マエストロ」の演出は監督の本広氏。思いっきり納得だ。
もうこの私の中では大好きな作品をうまくトリビュートしたこの「交渉人 真下正義」は”つぼに入った”作品なのだ!
それにしても、この映画の中でマエストロはが演奏する演目、
1、モーツアルト「フィガロの結婚」序曲
2、ベートーベン「交響曲第5番 運命」
3、チャイコフスキー「くるみ割り人形から「花のワルツ」」
4、ラヴェル「ボレロ」
とまさにクリスマス・イブのスペシャルな演目だ。というかこれだけの名曲を揃えるような演目はまず本当のクラシックコンサートでは少ないだろうなあ。でもこの演目ならぜひ聴きに行きたい。
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