カオスの世紀

カオスとは「混沌」、そしてこの21世紀に生きる自分の混沌とした日常を気ままに書き綴っていきます。

クールに行こうぜ!

2006-09-26 | スポーツ
凄い成績を残せる名選手でも、その存在自体が偉大であるかどうかは、また別の問題のような気がする。
本当の名選手というのは”記録”にも”記憶”にも名を残せる選手の事ではないだろうか。
そう言う意味で、かつての巨人の4番、そして今は我がホークスの監督である王監督は名選手であり、また名監督であると思う。

その王監督の育てた選手たちが今苦しんでいる。シーズン1位通過、そしてリーグ優勝を絶対目標に掲げたチームにとって、今日はその目標の一つがもろくも消え去った日だ。接戦のパリーグ。残り2~3試合を残してもまだ上位3チームの順位さえ決定していない中で、今日、我がホークスはファイターズに負けてシーズン3位が決定した。
2年連続でシーズン1位で通過しながらもプレーオフで涙をのんできたチームにとって、今年こそはの思いが一層強かったに違いない。しかし、その思いとは裏腹に厳しいシーズンだった。打線は他の2球団に比べて圧倒的に打てなかった。
それでも、投手陣の頑張りと幾多の執念の勝利でここまできた。僕はその事を単純に誇りに思う。

しかし・・・我がホークスのシーズンは終わっていない。たかがプレーオフ3位が決まっただけだ。
プレーオフで連勝を続ければ、リーグ優勝も充分にあり得るのだ。何も悲観する事は無い。まだ終わった訳じゃない・・・

今日の試合の隣でたまたま見ていたNFLの試合の合間に、あのジョー・モンタナが演じたスーパーボウルでの大逆転劇である「ザ・ドライブ」をやっていた。
”クール・ジョー”そう呼ばれていた彼は、スーパーボウルの大舞台。劣勢で、もうチームの敗戦が色濃くなっていた時に、一人だけ冷静に勝利を確信しその為に計算を精密に組み立てていた。そして、固くなっているチームメイトにジョークの一つも飛ばして、こういった「さあ勝ちに行こうぜ!」
そして、誰もが諦めていた試合をひっくり返してしまった。それまでまったく勝機の無かったチームに土壇場で勝利をもたらしたのだ。

今、ホークスには確かに勝利への執念や情熱は必要かもしれない。でも、ここで”クール”な男が出てきて欲しい。
そして、他のチームが恐れるくらい、冷静に勝利をもぎ取っていってしまう、そんな事が出来れば、例え全ての試合がアウェイであろうとも、チーム力は劣っていようとも、ここまで来た実力にに裏打ちされた勝機が訪れるに違いない。

いいじゃないか。これまで1位通過したのに勝てなかったプレーオフだ。むしろ3位で優勝するチームが出てきたら益々面白くなるではないか。ホークスがそれを実現してくれると信じて、ここはクールに行こうぜ!


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