先日の休みに映画を観てきた。
広瀬アリス主演のドラマ、“巫女っちゃけん。”
監督グ スーヨン氏のオリジナル脚本。
キャッチコピーは、“絶対バチ当たるけんね”。
数年前に観た映画、銀の匙 Silver Spoon 。
その映画でヒロインを演じていた、広瀬アリスちゃんを知りファンになった。
それから数年、妹である広瀬すずの方がクローズアップされ続け、
映画にドラマにCMと、姉のアリスちゃんを凌いで人気女優となった。
すずちゃんもいいが、アリスちゃんの方が好きな自分はちょっと悔しかった。
だが、昨年あたりから、お姉ちゃんの方も徐々に露出が増えてきて、
ドラマに映画にCM、バラエティ番組出演と、ここに来て逆転した格好に。
そんななか、年明けに主演映画の報を知る。
機関紙に特集掲載されていた、アリスちゃんのインタビュー記事。
映画タイトルは、“巫女っちゃけん。”
そのタイトルで県民ならば一目瞭然だが、福岡が舞台。
しかも由緒ある神社、宮地嶽神社がロケ地となっており、
主演のアリスちゃんは、なんと巫女さんの役!
同じくアリスちゃんが主演だった、昨年公開された映画、“氷菓”は
ちょっと観る気が起きなかったが、これは観ないわけにはいかない。
福岡は先行上映されていたが、上映劇場が少なくてしばらく観に行く機会がなく、
全国上映されてからの鑑賞となった。
福岡にある、歴史ある由緒正しいとある神社。
そこの宮司の娘、しわす(広瀬アリス)は、この神社で巫女のアルバイトをしている。
就職浪人してしまったため、仕方なく巫女のバイト。
しかし、宮司の娘でありながら、巫女という仕事にまるで乗り気でない。
それどころか神社のしきたりや神道・神事にもまるで興味なし。
掃除もいいかげん、作法もいいかげん、舞の練習もいいかげん、接客もいいかげん・・・。
神主さんや、事務職員、巫女仲間からいくら注意されても、
まるで聞く耳を持たず、悪態ついてばかり。
しわすは、きちんとした会社へ就職し、さっさと巫女に見切りをつけたくてしょうがない。
神社のしきたりはうんざりだし、何よりも巫女という仕事に将来が見えない。
ところが、何度 面接を繰り返しても、いっこうに採用されない。
毎日フラストレーションがたまり、母に逃げられ離婚してしまった父を責めるわ、
ソリの合わない巫女とケンカしたり、廊下で大の字になって寝そべったり・・・。
そんなか、神社内で放火事件が発生する。
同時に賽銭泥棒や、事務所内で食べ物がなくなる事件も発生。
素行の悪いしわすが疑われるが、交代で24時間見張りをすることに。
そうして、その犯人をしわすが捕まえる。
犯人はなんと、幼い男の子だった。
どこからか家出してきたらしい少年。
しわすの父は役所の職員に申し出て、保護者が見つかるまで少年を神社で預かることに。
その少年の世話係に指名されたのは、しわす。
はぁ!?
とんでもない厄介な仕事を任されたしわす。
喋ることのできない少年、健太との奇妙な関係が生まれる。
ようやく健太の母親が見つかったものの、虐待の疑いがあった。
健太の体にあったアザや、家に帰りたがらないそぶりで、それを見透かしていたしわす。
案の定、神社へと逃げ戻って来た健太。
取り戻しに来る母親とトラブルになり、とうとう警察沙汰に。
さらに逆に健太を虐待した容疑をかけられてしまう しわす。
しわすを信じて穏便に済ませたい父、しわすをさっさと解雇して厄介払いしたい他の神主たち。
健太を言い聞かせ、今付き合っている男性と一緒になりたい母親。
誰も健太のことを考えていない・・・!
そう悟ったしわすは健太を担いで走る。
自分が何をしたいのか分からない。
将来が見えない、夢も希望もない。
そんな思いを抱いて、日々だらだらしていた しわす。
がさつでぐうたらな巫女が、少年を連れて走る。
福岡県民&アリスちゃんファン補正がかかっているかもしれないが、なかなか面白かった。
すごく狭いエリア内で繰り広げられる単純で明快なストーリー。
一応、家族愛だとか、若者の友情や夢だとかも描かれているが、
感動するようなものでもなく、終始コメディタッチで笑わせてくれる。
福岡県人ならば、飛び交う地元の言葉に笑える。
あのアリスちゃんが巫女の格好で、「ちかっぱ むかつく!」とか言うんだもの。
もうたまりません。
なによりもアリスちゃんありき。
やる気のない、けだるそうな演技が最高。
神社の廊下で大の字になるわ、境内でメンチきりながらカップ麺すするわ、
中の悪い巫女にほうきを投げつけて「あーほうきが飛んだあ!」とわめくわ、
足の指を器用に使って足袋を脱ぎ捨てるわ、
参道で大股広げて名物 松ヶ枝餅をかじるわ・・・。
いい加減な接客や掃除も見物。
ちやほやされているだけじゃない、すごい女優さんだ。
宮司であるしわすの父親役に、リリー・フランキー氏。
この方の演技は正直好きじゃあないんだけど、
あの独特のひょうひょうとした感じが何事にも動じない、しわすの父役にはぴったりだった。
彼もまた福岡出身ってことで抜擢されたのかな?
しわすとトラブルを起こす、喋れない少年、健太役には、
オーディションで選ばれた、山口太幹くん。
幼いながら、喋れないという難しい役をきっちり演じていた。
それにしても おでこが広い!
その健太の母親役に、元グラビアアイドルのMEGUMI。
ただ虐待する母親でなく、彼女にも色々と悩みがあっての行動だった。
手のひら返しが唐突な感があったが、しわすの行動に心動かされたということだろうか。
しわすとのガチな取っ組み合いは見物。
グラビアで活躍していた頃はなんとも思わなかったけれど、
結婚しアラフォーになって、なんだか美しくなったなあ。
他にも巫女仲間はカワイコちゃんが揃っていたし、
キャスト名が判らないけれど、神主さんらも魅力的な役者さんだった。
しわすにひたすら たこやきを取られ続ける神主さん、
健太に指をかまれる、なぜかカタコトの神主さん。
福岡のローカルタレント、ゴリけんもちょっとだけゲスト出演。
もう上映劇場はなくなってしまったと思うが、
広瀬アリスちゃんファンは絶対に観るべき作品。
加えて、神社マニアや巫女マニア、あと福岡県民も観ておくべき作品。
そうそう、巫女さんのリアル着替えが拝めるぞ!
一枚づつ脱いでいくが、あの装束ってこういう構造なんだ!ってのが解る。
下着まで行かないから、期待しないように。
しかし、こんな映画に宮地嶽神社は よく撮影協力したなあと思う。
歴史ある神社がこう懐が深いってのはいいね。
前々から一度行きたいと思っていた神社だが、
この映画を観て一気に行きたい気持ちが頂点に。
そんなわけで映画鑑賞後、行ったのでした。
松ヶ枝餅が美味かった。
梅ヶ枝餅とどう違うのかよく分からなかったけれど・・・。
巫女っちゃけん、
映画は見に行ってはいないですが、
予告篇をYouTubeで見て、とても面白そうだなぁと
思ってました。
福岡が舞台の映画だったんですね
予告篇なのでちょっとしか見ていないのですが
綺麗な広瀬アリスちゃんが
ガサツな演技をするギャップが
とてもいいですよね。
カップ麺を食べるシーン、
MEGUMIさんと取っ組み合いしてるシーン、
きっともっと面白い場面が
あったのでしょうね!
映画は見にいけませんでしたが、
いつかテレビなどで放送された時は
是非見たいと思います!
また面白い映画がありましたら
教えてくださいね!
コメントありがとうございます。
すごく面白い映画でしたよ。
地元民補正がかかってしまい、ちょっとひいき目に評価してしまいますが、
それを差し引いても、楽しい映画だと思います。
アリスちゃん演じる巫女さんの振舞いだけでも面白いです。
記事には書けないけれど、すごい台詞が飛び交いますよ。
地上波での放映は期待できないですが、
有料チャンネルとかだと観られると思うので、
もし機会があれば、ご覧になってください。
あと次に上げる予定の映画の記事は・・・。
すごく下品なので、期待しないでくださいね。