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シバザクラ

2018-04-24 19:10:18 | フラワー・園芸

 

春に芝のような葉に桜のような花を咲かせる、シバザクラ芝桜Phlox subulate)。

芝生のように硬くて尖った濃緑の葉、これがほふく性で地面を覆うように広がり、

春になると一斉に花を咲かせ、地面を華やかに彩ってくれる。

色はサクラをイメージさせてくれる、濃淡のあるピンク、それに白と水色。

鼻を近づけると、ふんわりいい香りもする。

広大な敷地に複数の色のシバザクラを植えこんだりして、

美しいグラデーションを画いているシバザクラの名所が全国各地にある。

 

 

福岡県直方市福智山ろく花公園にて

 

植え込みからある程度経ち、じゅうぶんに根付いて株が広がりだせば、

あとはほとんど手間いらずで放置していても育つほど強健なため、

公園や中央分離帯、土手や法面などによく植えこまれている。

花が終わったあとも、緑の生い茂ったグランドカバーとして役立つ。

ただし、本物の芝のように踏んでしまってはさすがに枯れてしまうため、芝同様の利用はできない。

 

 

夏場のシバザクラ

福智山ろく花公園にて

 

段のある石垣や、コンクリート塀に垂れさがるように植えられているお宅もよく見かける。

地植えが基本のシバザクラだが、ポットやプランターに植えこんで成長させて、

鉢から垂れさがるように育てる楽しみ方もある。

鉢植えの場合は、水はけと梅雨時の株の蒸れに注意が必要。

梅雨時の蒸れで、株全体が腐ることもあるため、風が通るように剪定する場合もある。

放置していても問題ないけれど、暑い地域で大切に美しく育てるには必要な作業なよう。

 

 

福智山ろく花公園にて

 

雑草が入り込むと、シバザクラの美しい絨毯に色ムラができてしまう。

株がびっしりと地面を覆っていれば、あまり雑草を気にすることもないけれど、

それでも隙間を目ざとく狙って雑草が生えてくる。

広大な面積で植えていたら、さすがに手が回らないだろうが、

家庭で小さな面積で植えている場合は、こまめに雑草の処理をした方が見栄えが損なわれない。

 

 

福智山ろく花公園にて

 

自分の住んでいる辺りでは、まだまだつぼみもあるけれど、

花の半分近くが終わってしまい、もう見頃は終わってしまった。

それでもまだ、街のあちこちを明るく彩ってくれている。

ハチがブンブン飛んで、せわしく花粉集めをやっている。

この花がすっかり見えなくなれば、いよいよ夏になるかな。

 

以下、シバザクラギャラリー。

 

 

花びらに縁取り模様のある、変わったシバザクラ

福智山ろく花公園にて

 

 

福岡県川崎町にて

 

 

大分県日田市高塚愛宕地蔵尊にて

以下のシバザクラすべて同場所にて撮影

 

 

 

 

 

 

 



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