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オミナエシ

2023-09-13 01:37:42 | フラワー・園芸

オミナエシ

福岡県糸田町にて

 

秋の七草のひとつ、オミナエシ(女郎花)“Patrinia scabiosifolia”

古来より秋を代表する花のひとつとして挙げられる花だが、

実際には7月中頃から咲き始め、お盆あたりでピークを迎え、

九州では花期が長く、10月中旬くらいまで咲き続ける。

なので、秋というより、真夏の花のイメージがある。

 

小さな黄色の小花が集まった、繊細なイメージのある花。

生け花にも多用され、複数の花を用いる場合、

オミナエシはメイン花にはならないけれど、引き立て役として活躍してくれる。

高さを変えて、オミナエシのみを数本生けることが多い。

  

糸田町にて

 

糸田町にて

 

冬から春にかけて花苗が売られるが、

生育旺盛な宿根草なので植付期を過ぎても、植え付け開花させることが可能。

水はけの良い場所なら、とくに土は選ばない。

病害虫にも強く、とても育てやすい。

 

糸田町にて

 

切花はだいたいお盆前くらいから出回る。

生花店よりも、道の駅など物産売場などで売られていることが多い。

ただ、切花は散らかりやすいので、部屋に飾る場合は注意が必要。

また、少し傷んでくると、花穂が黒ずんで見栄えが悪くなるうえに、

なんともいえない悪臭が漂いはじめるので、

時期的なことも相まって、切花は短命だと割り切った方がいい。

  

切花のオミナエシ

栗やススキと一緒に生けたもの。

 

センニチコウやエノコログサと生けたもの。

 

 

 

切花は散らかりやすい。

 

地植えにすると、ひと夏で1mくらいにまっすぐに伸びる。

ひょろっとしていて、枝先に細かく枝分かれして、黄色の小花をつける。

よく風になびき、群生していて風になびく光景はとても風情がある。

開花期が台風の時期と重なり、台風被害に弱そうであるが、

茎はとても強健で、しなやかさもあるので、

ちょっとやそっとの風で、折れることはない。

 

福岡県直方市 福智山ろく花公園にて。

以下の画像、切花および記載のないもの、すべて同場所にて撮影。

 

強風で倒れても平気。

曲がったまま育つ。

 

山間部だと野生種が自生していることもあるそうだが、近年は減少しているそうだ。

自分はこれまで、自生しているオミナエシは見たことがない。

もしかしたら、気付いていないだけかもしれない。

もう少ししたら、花姿のよく似た、セイタカアワダチソウが咲き始めるので、

それに混ざってしまうと、もう判らなくなってしまうかも。

 

オミナエシが見れなくなると、

いよいよ秋も深くなり、だんだんと冬が近づいてくる。

まあ、まだまだ暑くって、それも もうちょっと先になるだろうけれど。

“暑さ寒さも彼岸まで”って言うけれど、

日中は10月いっぱいまで暑いときあるもんなあ。

早く涼しくなって欲しいもんだ。

 

以下、オミナエシ ギャラリー。

 

花のアップ。

 

 

 

一見ひょろっとしているが、しなやかで強健。

 

 

糸田町にて

 

 



2 コメント

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Unknown (mcm0815)
2023-09-13 09:13:44
生け花もやるんですか?
凄いなぁ。
オイラは切り花もなかなか長持ちさせられません。
水換えしてるけど、謎だわ。
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水換えだけじゃなく、切り戻しもやんないと ()
2023-09-14 01:51:42
みはねさんこんばんは、コメントありがとうございます。
 
以前、花を扱う仕事をしていまして、
アレンジメントやら生花祭壇なんかを作成するにあたって、
生け花のことも知っておいた方がいいなと、
入門書を買って基礎だけ勉強しました。
実際に習ったりはしていません。
 
剣山も鉢型の花器も持っていますが、
もっぱら投げ入れ(花瓶に生けること)で生けることが多いですね。
 
夏場はどうやっても花が持ちませんので、
涼しくなるまでは切花購入は控えるようにしています。
とはいえ、オミナエシもそうですが、夏場しか出回らない切花もあるので、
我慢できなくなって買ってしまうことありますけどね。
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