先日、祝日の海の日と自分の休みがたまたま重なったため、
子ども達を連れて、映画、“キュレムVS聖剣士ケルディオ”を観に行った。
毎年 夏恒例のポケモン映画の最新作。
劇場でポケモン映画を観るのは、
昨年観た、ビクティニと白き英雄レシラム に続き2作品目。
今回もまた、ニンテンドーDSソフト、
“ポケットモンスター・ブラック/ホワイト”に登場する伝説のポケモンが主役の映画だが、
先月発売された続編、“ポケットモンスター・ブラック2/ホワイト2”に、
新たに登場(新たな姿?)するポケモンもお目見えするとのことで、
公開前から、子ども達の注目を集めていた。
伝説(伝説って何なん?)の若きポケモン、ケルディオは、
人間同士の争いや災いからポケモン達を守る、“聖剣士”と呼ばれる、
三体のポケモン、コバルオン,ビリジオン,テラキオンと共に修行の旅を続けていた。
ケルディオは、聖剣士の三体に見劣りしない実力を身につけ、
聖剣士となるための最後の試練である、
史上最強のドラゴンポケモン、キュレムとの戦いを切望していた。
だが、ケルディオに対し、「まだ剣の重みを解っていない。」と、
キュレムとの戦いをいっこうに認めない、聖剣士のリーダー・コバルオン。
焦燥感と慢心で、とうとうケルディオは、聖剣士たちの忠告を無視して、
ひとり(一匹)、キュレムの棲む街の廃坑へと進み、戦いを申し入れる。
重々しく登場する、史上最強と呼ばれるドラゴンポケモン、キュレム。
「お前にその資格があるのか?」という、キュレムの問いに、
「僕は聖剣士だ!」と偽り、強引に戦いを挑む。
だが、キュレムの圧倒的なパワーの前に、
ケルディオの技も戦法もまるで歯が立たない。
なす術もないまま、完膚無く叩きのめされ、
聖剣士となるための、シンボルたる額の角まで折られてしまう。
ケルディオの危機に、助けに駆けつけた聖剣士たちだったが、
キュレムは神聖な戦いに水を挿す者を許さず、三体とも氷漬けにされてしまう。
恐怖にかられたケルディオは、氷漬けになった聖剣士たちを後目に、
キュレムとの戦いを放棄し、命からがら廃坑から逃げ出す。
神聖な戦いを放棄したうえ、仲間を見捨てたケルディオを、
キュレムは許すことなく執拗に追いかける。
列車で旅していた、サトシとピカチュウ一行の前に、
突然、傷付いた見慣れないポケモンが現れる。
そして間髪入れずに襲ってくる、強大なドラゴンポケモン。
サトシ達は、傷付いたポケモンを連れて、
ドラゴンポケモンからの追跡を逃れ、なんとか街中のポケモンセンターへとたどり着く。
回復した謎のポケモンから事情を聞いたサトシ達は、
氷漬けになったコバルオン達の救出を協力することに。
加えて、ドラゴンポケモンとの再戦を後押しする。
サトシとピカチュウ達、そして再起したケルディオが、
仲間を救うため、史上最強のドラゴンポケモン・キュレムに挑む。
なかなか面白かった。
内容は薄いが、子ども向け映画なんだからこれで上等。
というか、どっかで見たような構成だと思ったら、
アレクサンドル・デュマの、“三銃士”だな。
ケルディオがダルタニヤン。
「ひとりは皆のために、皆はひとりのために!」
あの名台詞も、ちょっと変更されていたが発していたわ。
声優陣がまた、タレント使い。
キュレム役に、俳優の高橋克己。
可もなく不可もなく、「え?そうだったの?」と、言われないと判らない。
ほんのちょっとの出演だったが、駅弁売りの少女役に、ローラ。
しゃべり方が、あのまんま。
「おいおい、これあのアホの娘じゃないか!」 言われなくても判る。
あの一定リズムとトーンの、唄ってるような口調そのままで喋ってやがる。
これ、アフレコになってねーだろ・・・。
でもって、主役のケルディオ役に、しょこたんこと、中川翔子。
ウマヘタはよく判らないが、まだ未成熟で子どものようなケルディオには、
過去に何度か経験があるみたいだが、声優が本職でない彼女の、
ちょっとぎこちない感じが、うまくフィットしていたのではなかろうか?
今回の映画は二本立て。
そのため作品の時間が短いが、このくらいでちょうどいい。
冗長的にダレる部分もなければ、蛇足なシーンもない。
ポケモン主体で展開されて、人間が最小限なのもいい。
で、二本立てのもうひとつの作品は、
“メロエッタのキラキラリサイタル”。
こちらは幻(幻って何なん?)のポケモン、メロエッタを中心にした幼児向けのストーリー。
短編で上映時間は、10分か15分くらいしかなかったのではなかろうか。
フシギダネ,プリン,コダック,ニャース,チコリータ,トゲピー,ソーナンスなど、
往年の人気ポケモンたちが登場する、ポケモンオンリーのほのぼのストーリーで、
子ども達にゃ、圧倒的にこっちの方がウケが良かった。
子連れの大人でも楽しめたが、大きいお友達(高校生~大学生)にはウケが悪い模様。
それにしても、こっちが先に上映されるとは思わなんだ。
これのエンディングで、となりの息子が歌ってたのがほほえましかった。
よくみると、あちこちで ちびっ子が一緒に踊っていた。
メロエッタ、ステップフォルムの方がいいのだが、
これブラック2/ホワイト2じゃなきゃ、フォルムチェンジしないのね・・・。
「“リサイタル”っち、なん?」と娘に訊かれ、ちょっと困る。
「みんなを集めて歌や演奏を披露することかな? コンサートみたいなもんたい。」と答えると、
「あー、それでジャイアンも、“リサイタル”っち、言うんやね!」
・・・意味が通じたようだ。
エンディング後に、早くも来年の夏公開の次回作の紹介が一瞬だけあった。
ゲノセクト・・・こりゃ人気出そうにないな・・・。
専用容器に入ったポップコーン。
ピカチュウのネームプレート付き。
食べ終わった後は、小物入れに。
けっこうショボい!
ケルディオの鼻の穴は小堺一機 並。
ポケモン映画が2本立てになるのは、実に9年ぶりになりますが、
短編→長編なのは、当時から変わって無いですね。
ポケモンのかけ合い中心な上に、ノリがいいので、
自分は短編はどれも結構気に入ってたりします。
ただ長年長編1本に慣れたためか、今年の長編は
やけに短く感じましたが・・・ 「あれ、もう終わり?」みたいな。
三銃士は読んだことがないので、内容をよく知らないのですが、
実際に聖剣士達は、三銃士をモデルにしたと公式が話しているので、
映画の構成もそれに倣ったってところでしょうね。
先日はなんちゃってF1杯、お疲れさまでした。
キュレムVSケルディオ、観に行きましたか~。
短編が先に放映されるのは、前からそうだったんですね。
自分はこういうのは初めて観たのですが、面白かったです。
というか、赤緑金銀の往年のポケモンが出てくるのが良かったです。
三銃士は、自分も原作は読んだことがないのですが、
昔アニメであったし、映画にもなっていたので、
ストーリーの大まかな流れだけは把握しています。
模倣しているとはいえ、雰囲気のみで、ストーリーは全然違います。
4匹の立ち位置と、剣を空にかざして交え、誓いを立てるとことか、まんまだったりします。
にしても、あんな額の真ん中から剣が飛び出すとは思いませんでした。
それぞれ、最初からある角を剣のように使うのだとばかり・・・。
だとしたら、ビリジオンだけ殺傷能力なさそうですが。