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時間の貴重さが身にしみる多忙な毎日。しかし少しくらいは、大した意味のないことにも時間を使いたい。

バドミントン新ルール

2006-08-21 22:47:37 | バドミントン

 バドミントンのスコアリングルールが10月1日より変更になります。最も大きな変更はもちろん21点のラリーポイント制になった点です。ルール変更については結構前から話があってサーブ権ありの7点5ゲームというのも一時期あったけど、そのときは結局本格的な変更には至らず、今回ついにという感じです。変更の理由としては

①「観客への分かりやすさ」・・・サービス権があると点数がはいったのかどうか分かりにくい

②「大会運営のしやすさ」・・・ 現行ルールでは一試合に1時間以上かかることも多く、進行時間が読みにくい  

③「テレビ放映」      ・・・試合時間がある程度固定し、CMを入れやすい  
 
 が大きな理由として挙げられていますが、つまりはバドミントンをメジャー化するためのルール変更であると言えそうです。バドミントン人口が増えるのは喜ばしいことですが、それはプレーをするときには直接関係ありません。では実際にプレーヤーにはどんな影響があるのかというと、この新ルールはプレーヤーにはあまり評判が良くないようです。  

 今回のルール改正を受けて、本県の高校生学年別大会では一足先に新ルールが採用されました。どんな変化があるのか興味深深でしたが、選手たちにはそれほど戸惑いはなかったようです。敗者審判で行われるので、審判の出来ない高校生が多く、その点が少し苦労しました。試合時間については、(ベスト32までは21点1ゲームで行われましたが、)思ったほどの時間短縮はなく、終了時間は昨年までとそれほど変わりませんでした。ただ、各コートの試合時間はこれまでに比べある程度一定し、正式ゲームになってからは特に今までのように「あるコートの試合だけが妙に長引き次のコールが出来ない」、といった不便さはなくなりました。  

 ゲームに関しては、何だか試合が淡白になって物足りない感じを受けました。お互いミスの応酬でだらだらと試合が長くなることはなくなりましたが、競った試合でいつ終わるともしれないサービスオーバーの連続で、次の1点が一体どちらに入るのだろうといった息を飲む展開や、14点取られたあと何度もマッチポイントを止め我慢しながらじわじわと追い上げていく選手の感動的な粘りは、今回のルール改正によってもう二度と見られなくなったのだろうと思います。「最後まで諦めない」という姿勢はこれまでもこれからも変わりませんが、点差が離れた状況で20点あるいは19点取られてしまうと、逆転はほとんど不可能に思えました。そのため胸を打つような感動的な試合やドラマチックな試合は激減したように思え、その点については大いに不満を感じます。

 また、一般に言われているように、現行ほど持久力が必要でなくなり、瞬発力や技術がより重視されるようにプレーも変わると思います。バドミントンといえばこれまで「ボクシングの瞬発力」と「マラソンの持久力」が必要と言われていましたが、バドミントンの大きな特色のひとつがなくなってしまうのは寂しい感じがします。まあ、近年だんだんラリーが長くなっていたので、体力的にあまりにも過酷なものになりすぎていたという事実も否めませんが。

 「1本の大切さ」は新ルールのほうがより強調されているように思えました。サービス権を持っていても相手のポイントになるので、「サーブをミスしてゲームオーバー」や「甘くなったサーブをプッシュされてゲームオーバー」といった展開もありえます。1本のサーブミスが致命傷になったという試合も何試合も見られ、特に相手が15点過ぎた後のサーブミスは絶対厳禁だと感じました。試合運びも前半はサービスオーバーを繰り返しながら手の内を探るといったプレーはできなくなります。とにかく先にリードを広げたほうが有利に感じました。また、格下の相手との試合でもこれまでほどの余裕は持てなくなった気がします。何にしてもミスの多い選手はこれまで以上に苦しむこととになるだろうと思いました。  

 【応援】 相手サーブのとき「ストップ!」という掛け声はどうするのだろうと思っていましたが、今のところこれまでどおりでした。今後はどうなるか分かりませんが。ただ、相手サーブのときの「我慢!」という掛け声はかなり聞かれなくなったと思います。またダブルスの鉄則「ファースト・ストップ」もなくなり、とにかくどんなときにも「1本!」です。

  【インターバル】 新ルールではどちらかが11点取った時点で1分間、1ゲーム目、2ゲーム目が終了した時点でそれぞれ2分間のインターバルが与えられ、ラリー中以外は選手にアドバイスをすることが可能になりました。しかし、それによって目立った影響は今回は見られなかったと思います。ただ2分間のインターバルでは、特に女子選手がウェアーを着替えるのが間に合わないのではという声も聞かれました。

 【その他】 0ゲームが激減しました。今大会ではシングルス・ダブルスあわせても2,3試合だったと思います。得点=ラリーを取られた数なので、結果は分かりやすいかも。  以上、今大会で気がついたことでした。今後はプレー・試合運び・練習方法なども更に変わっていく部分があると思います。まだまだこれから研究が必要のようです。