私は衆議院議員時代、厚生労働委員会の委員であると同時に民主党の難病対策小委員会の事務局長を務めていました。
自分ではどうしようもない状況に苦しんでいる人たちに光をあてたい、大きな声で主張する力をもてない人たちの力になりたい、病気であることが理解されずになまけ者などと言われている人たちを守りたい。
これは私が政治家を志したきっかけとなる思いであり、この思いを胸に難病問題に取り組んできました。
そして本日、参議院本会議で難病の方々の医療費を助成する難病医療法案が可決・成立しました。
治療法が確立しておらず長期の療養が必要とされる患者数の少ない病気を対象に、研究事業の一環として行われる患者の医療費助成を法的に明確に位置づけ、安定的な財源を確保するものです。これまで56の病気が助成の対象となっていましたが、今後は約300に広げられます。
この法律は患者の方々と行政が長年議論を続けてきた成果です。
議論に関わった者の1人として法律案が成立したことが、本当に自分のことのようにうれしいです。
もちろん、これまで共に活動してきた難病・疾病団体協議会(JPA)代表理事の伊藤たておさんがおっしゃるように法案成立はゴールではなく、通過点だと思います。
これからもすべての人が安心して暮らせる「命に格差」のない社会の実現のため、取り組んでまいります。
(画像は5月21日の朝日新聞。法案成立は当初21日の予定でした。)