「明日の象徴」は医療、保健、ライフサイエンスの分野で活躍している35歳以下の期待の人物を顕彰するものです。若い人たちの活動に光をあてることによって、若い世代全体にイノベーション追求の機運が広がること、またそれをすすめる環境を醸し出すことを目的としています。今年もその授賞式に参加させていただきました。
今年の受賞者の中に、出雲充さんがいらっしゃいました。出雲さんについて簡単に説明しますと、18歳ではじめて訪れた外国であるバングラデシュで人々の健康状態や公衆衛生の悪さを知り、万能フードの探求に強い関心を持ちました。学術論文で「ミドリムシが食料や、ジェット燃料になること、二酸化炭素を吸収するので地球温暖化の防止策になる」ことを知り、ミドリムシに多くの可能性を見出し実用化する夢を見出しました。その後、多くの研究者が失敗を繰り返してきたミドリムシの屋外大量培養を世界ではじめて成功させました。現在はミドリムシの学名ユーグレナの名前をとった株式会社ユーグレナの代表取締役社長を務めていらっしゃいます。
実は出雲さんとは駒場東邦中学高校の同窓生で、私が15回生、出雲さんが39回生なのです。短い時間ながら懐かしく思いながらお話をさせていただきました。今後の出雲さんのご活躍を期待したいと思います。